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無料記事:ピッチは戦場、守りの執念の部分でうちは完全に負けた(奥村敬人監督・湘南)[Fリーグ第23節](2017/10/22)

会見で、敗戦に悲壮感すら漂わせる湘南ベルマーレの奥村監督と刈込キャプテン。

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第23節
フウガドールすみだ 3-2 湘南ベルマーレ
2017年10月22日(日) アリーナ立川立飛 観客数:725人
[得点経過]
1-0 02分09秒 すみだ 17 栗本博生
1-1 04分14秒 湘南 2 内村俊太
1-2 04分45秒 湘南 10 ロドリゴ
2-2 20分38秒 すみだ 5 岡村康平
3-2 27分34秒 すみだ 11 清水和也

 

クラブとしての強さを感じたすみだ

勝敗はある意味、残酷だ。3位フウガドールすみだ対4位湘南ベルマーレの対決は逆転に次ぐ逆転の末、すみだが勝利し、今季の対戦を2勝1敗と勝ち越した。会見で湘南の奥村監督は選手に勝負への執念が希薄だったと悲壮な表情をただよわせれば、すみだの須賀監督は、今回の2連勝は、ただのチームの強さというよりはクラブとしての強さを改めて感じた1日になったと力強く語った。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
試合を振り返って
奥村敬人湘南ベルマーレ監督
勝負を決める場面でカバーが誰もいなかった

「お疲れ様です。試合を振り返ると、おかしてはいけないミスを2つおかしてしまいました。前半の頭に失点して、後半の頭にも失点している部分で、やはり勝負ということに関して、この失点はかなり大きかったのかなというふうに思います。試合自体はすごく均衡したというか、お互いがよいところを出し合ったと思うんですけど、(決勝点となった)3点目ですね、フィウーザが1回止めて、(相手の)ボラと清水がフリーでした、詰めてきた場面で。うちは逆に、決定機を迎えたときにペナルティーエリア内で相手の選手は体を張って守った。そこでいうとその執念の部分で完全に負けたかなと思ってます。本当にピッチというのは戦場だと思うんですよね。フットサルで。そこで誰もカバーにいなかったというところ、一番試合で勝負を決める場面でそこに誰もいなかったというのは、やはりあってはならないと思いますし。相手のほうがボールを奪う、守るという一番大事なところでの執念で勝ったのかなと。振り返るとそこが勝負の分かれ道だったのかなと思います。まあ、フウガさんはプレーオフ常連のチームで、うちは行ったこともないチーム、っていう部分で、試合運びだったりとか、試合の中での戦い方っていう部分で、細かい部分だとは思うんですけど、経験の差が出てのかなと思います。ま、ただ、まだまだあと10試合あって、その中で自分たちはチャレンジャーという気持ちを忘れず一戦一戦戦っていけば必ずプレーオフに行けることを全員信じてやっていきたいと思います。今日の試合でまた自分たちは成長できると思います。以上です」

刈込真人湘南ベルマーレキャプテン
あと10試合、全勝を目指す!

「お疲れ様です。監督もいったように前半立ち上がりと後半立ち上がりの失点がすごく重かったと思います。特に後半頭のゴールで相手を乗せちゃったのかなと思います。こっちも決定機があった中で決め切れなかったのは課題だと思いますし、ボール回しの中で少しズレることもあったので、そこもしっかり反省してプレッシャーの中でいいボール回しができるような練習をやっていきたい思います。あと10試合残っているので全勝できるように頑張っていきたいと思います。以上です」

質疑応答
フェリペにはオフェンスで貢献を

Q 試合の終盤で結構セットを替えてきたと思うが、左利きを3枚入れたりとか、あと、フェリペ選手がボラ選手とマッチアップしたり、結構ミスマッチと思えることに果敢に挑んでいくということもあったが、どんな意図でセットを替えたのか。

奥村 あの場面はどちらかというと、パワープレーセットのために休ませるという時間だったので、ああいうふうにちょっとバランスの悪いセットになってしまったというのはあったんですけど。ま、フェリペといえば第2クール、1点も失点に絡んでないんですよね。そういうデータもあって、目立たないですけど、大事なところで頑張ってくれたりとか、強じんなピヴォを相手にしても以外と反転されないとか。そういった部分でも貢献してくれますので、出てても、ボラとマッチアップしててもそんなに怖くはなかったと思うんですけど。ま、ただ、彼にはオフェンス面でもっと貢献してもらいたい部分もありますんで。ボールを持ったときに相手と勝負して決めるという部分も見せられるのか、それとも横を向いてパスで逃げて、そのままパスミスで終わってしまうという部分の、勝負どころのメンタルというか、相手に絶対に勝つという部分での成長を期待したいんですね。

試合後サポーター席に勝利の報告をする須賀監督(右端)、清水キャプテン(右から3人目)らフウガドールすみだのメンバー。

 

▪️記者会見
試合を振り返って
須賀雄大フウガドールすみだ監督
最後まで選手が声を出し続けて戦えた

「お疲れ様でした。えー、まず、(2日間連戦するという)厳しいレギュレーションの中で、試合展開も2日間なかなりタフな試合でしたし、非常に苦しかったと思います。そんな中最後まで選手が声を出し続けて戦えた。これはもうただのチームの強さというよりはクラブとしての強さを改めて感じた1日になりました。ただ、僕らは今季順位のアップダウンも経験しているので、ここでしっかりと勝ち点を取り切るってことがすごく重要だと思ってるので。今日の勝利は今日だけ余韻に浸って、明日からはいい試合をしていきたいなと思います。以上です」

清水和也フウガドールすみだキャプテン
選手、スタッフ全員で試合を勝ちに行った結果

「お疲れ様でした。今日の試合は試合前から厳しい展開が予想されたんですけども、それが本当に当てはまった試合だったなと思います。ただ、チームが失点をしても下を向かずに、ただ前だけを見て、選手、スタッフ全員で試合を勝ちに行こうという意気込みで勝つことができました。結果には満足していますし、この試合をものにできたことはすごくチームとして成長できたんじゃないかなと思います。以上です」

質疑応答
たくさんの選手の成長を願っている段階ではない

Q 今日の試合はセットをほぼ替えずに常に2セットで回してたが、その狙いは?

須賀 今季、シーズン前から成長というものを1つキーワードに掲げてやってきたんですけど。1巡目、2巡目が終わり、3巡目っていうのは、本当に現実的な自分たちが目標にしている勝ち点にたどり着けるかっていう、そういう段階に入ってきてる中で、本当に選手のモチベション管理だったり成長だったりという意味ではたくさんの選手にピッチに立ってほしいなという気持ちは常に持っているんですけど。現状もう僕らはそういう段階にないのかなっていうふうに思っている中で、常に現状で最適な選手をピッチに送り出すっていう、ま、そういうさい配の地点にいます。それが答えです。

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