無料記事:「どちらが下部組織として上か決めたいです」(小川亮監督・ペスカドーラ町田アスピランチ)[チャレンジリーグ](2017/11/19)
ぺスカドーラ町田アスピランチ(以下町田アスピランチ)は11月19日14:00キックオフの名古屋オーシャンズサテライト(名古屋サテライト)戦において、敗戦をすることにより、名古屋サテライトに優勝を決められてしまうことになる。
町田アスピランチとしては優勝の阻止と、8月27日での0-6での敗戦のリベンジを目指す。
まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤
小川監督はその試合は「自分たちのよさも出せずに40分間が終わった」と話す。
「どちらが下部組織として上なのかを決めたいですし、負けたまま終わりたくないです。そういう意味ではこのチャレンジリーグもすごくモチベーションが高いです」という。
チャレンジリーグはいうまでもなく公式戦。練習試合では出せない雰囲気。ミスをすると負けて先に進めなくなる緊張感がある。そういうなか、町田アスピランチは10月15日の広島エフ・ドゥ戦は8-4で勝ちはしたものの、軽い失点が多かった。
それでも、小川監督はその試合を以下のように振り返っていた。
「ホームで勝てたことがよかったです。アスピランチの試合ですが、大きな声援のなか、勝ててよかったです。内容のところは走れていなかったり、自分たちのやりたいことが思う様に出せなかった時間帯が多かった前半でしたが、後半は少し持ちなおして、チャンスを作れるようになりました。1試合を通して、自分たちのペースで進めるのがアスピランチのコンセプトでもあるので、そういう試合ができるよう練習に取り組んで行きたいです」
町田アスピランチのその1週間前の10月7日。湘南ベルマーレとシュライカー大阪の伝説の試合の裏で関東リーグ2部優勝・1部昇格を決めていた。
小川監督はそうはいっても気を緩めない。「優勝できたからといって、すごいよいチームかというとそうではなくて、僕らが目指しているところはやはり、Fリーグで活躍したり、日本代表になったりとか、高いレベルを目指す集団になっていかないといけないので、そういう意味では優勝して終わりではなく、チャレンジリーグもなんとか優勝できるかもしれないと可能性は残してはいるので獲れるものはしっかり獲りたいですし、もっとよくするためにはこういう強い相手とこういう雰囲気のなかでシビアな戦いをして結果を残していくことが選手の成長につながるので公式戦が続いているのはすごく選手の成長の流れとしてもよい状況だと思います。結果も内容も残していくのが僕らの目標です」
「結果と成長を求めるのは大変なことですが、結果を求めるのも成長には必要なことですし、うまいだけではトップに行くのは難しいです。それだけでは活躍するのも難しいです。シビアの試合で点を獲る。アシストを決める。しっかり守ることがちゃんと出来ないといけないと思うのでそこはうまく結びつけながらしっかりやっていけないとと思います」
「調子が悪くても結果を出せることが必要です」
フットサルは紙一重
内容がよくても負ける試合も内容が悪くても勝てる試合もある。
流れはほんとうに難しい。
小川監督が理想とするのはそういうなかでも自分のよさを出して勝てること。またはよさを出せないときでも打開していく力。
そして、そういう選手になるように選手を育て、チームを作っていくこと。それこそが小川監督の仕事である。
前回の名古屋サテライト戦は「ほめられる内容ではなく、向こうが決めるところを決めて来た。相手の方が上回っていました。相手が7くらいでした。そういう試合は難しいです。それでも、流れを読むことが必要です。把握する能力が足りないです。ダニエル サカイのように悪いときでもしのげるように」
基礎技術であったり、チームを体現したり、技術のある選手は町田アスピランチには多いが、将来、コンスタントに試合に出て結果を出すには「気持ち、読む力。決め切る力。守り切る力」というものが必要になってくる。名古屋サテライト戦ではそういったものが垣間見れるか。そして、まずはリベンジを果たすこと求められる。