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無料記事:これがプレーオフのプレッシャーなのか、キツネに取りつかれたようだった(奥村監督・湘南)[Fリーグ第26節](2017/11/27)

湘南恒例の勝利のダンスを踊る選手、スタッフ、サポーターら。歓喜の大音量が秦野市総合体育館に響き渡った。ホームの勝利は何物にも代え難い。

 

「午後4時キックオフの試合のために朝8時半から出れない選手、下部組織の選手、ボランティアの方々、ファンの方々が設営をやってくださって、そういった思いがピッチに乗り移っていたから、こういう試合でも我々が1点差で勝つことができた」と会見で語ったとき奥村監督の目が潤んでいるように見えた。写真右は刈込キャプテン。

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第26節
湘南ベルマーレ 4-3 バルドラール浦安 
2017年11月25日(土) 秦野市総合体育館 観客数:1,077人 
[得点経過]
1-0 00分49秒 湘南 10 ロドリゴ 
1-1 02分20秒 浦安 9 星翔太
1-2 12分36秒 浦安 10 岩本昌樹  
2-2 18分24秒 湘南 7 小門勇太 
2-3 25分13秒 浦安 11 宮崎岳 
3-3 32分42秒 湘南 2 内村俊太 
4-3 36分31秒 湘南 2 内村俊太 

 

湘南が通算17勝目をゲットし暫定3位に

湘南ベルマーレがもしこの試合を落としていたら、この試合の1時間半後に大阪・岸和田で行われる名古屋オーシャンズ戦にシュライカー大阪が勝つと、5位・湘南、6位・大阪の勝ち点差はわずか「1」となるところだった。湘南はそのくらい苦戦を強いられた。しかし、大阪が名古屋に勝利(9-4で)する前に、湘南は苦しみながらも内村の決勝ゴールでバルドラール浦安を振り切り、この時点で暫定3位に上昇した(最終的には4位)。それにしても湘南にとって苦しい試合だった。開始49秒、ロドリゴのゴールで先制したものの、その後は浦安に先行を許した。それでも最後は内村の2連続ゴールで追いつき、追い越して通算17勝目を挙げた。敗れた浦安・高橋監督が「大事な局面で守備がボケると順位が上のチームに対してはこういう結果になってしまう」と肩を落とせば、勝った湘南・奥村監督は「これがプレーオフのプレッシャーか」と苦もんの表情で試合を振り返った。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
試合を振り返って
奥村敬人湘南ベルマーレ監督
出た選手たちがピッチの中で100%の力を出してくれた

「お疲れ様です。…なんかこう、これがプレーオフのプレッシャーなのかなというくらい、キツネに取りつかれたように選手たちの動きがあまりよくなく、非常に苦しい試合だったと思います。その中でホント、我慢して我慢して、出た選手たちがピッチの中で100%の力を出してくれたので、ま、こういう結果になったという部分で。チームとして、選手もすごく底力がついてきたなという実感はあります。ま、出た選手もそうなんですけど、やはりメンバー外の選手が普段の練習からとにかく、不満やいろいろあると思うんですね、出られなくて。その中で腐らず100%の力で練習に取り組んでくれている、さらに出ている選手たちがそこを乗り越えるというやり合いが試合で苦しいときにさらに上に行ける要因なのかなと思いますし。また、今日は朝8時半から会場設営のほうを、出れない選手、下部組織の選手、ボランティアの方々、ファンの方々がやってくださって、そういった思いがピッチに乗り移っていたから、こういう試合でも我々が1点差で勝つことができたのかなと、いうふうに思ってます。自分たちの力だけじゃなくて、みなさんの、地域の方々のサポートによって今日の試合、1点差で勝てたのかと思ってます。以上です」

刈込真人湘南ベルマーレキャプテン
プレーオフに向けて大きな1勝

「お疲れ様でした。えーと、ま、ホントに自分含め体がうまく頭と連結しない感じでずっと試合続いてたんですけど、まあ、それでも今日勝てたのはホントにプレーオフに向けて大きな1勝だったと思ってます。ホントに苦しかったんですけど、ホント今日は、勝ててっていうのが一番の感想です。以上です」

 

質疑応答
本田とロドリゴ以外、プレーオフは未知の世界

Pivo! 内村の決勝ゴールはチームとして狙っていたとおりの形だったか。

奥村 ハーフタイムに、後半はこういう攻め方をすると話して、まさにその形から、後ろで2枚がいて、前にダブルピヴォがいて、うまくピヴォ当てしたり、ブラインドをつくったりした中で、内村のシュートが刈込のブライドになって入ってくれたという部分で。ま、ホント、チームとしてこれをやろうといった部分。初めは全然機能しなかったんだよね(と隣りの刈込に同意を求めつつ)。しなくて。選手たちもどうしたらいいのかっていうようなシチュエーションではあったんですけど、それを続けることによって相手にすごく疲れが見えた中で、マークの距離感が出たという部分で、内村が1枚はがしてシュートまでいけたというところで、やり切れたというところが大きかったのかなと思います。

Pivo! 試合で苦しんだのはプレーオフへのプレッシャーかもしれないという話が監督とキャプテンからあった。そこを改めて聞きたいのだが、第2クールまで経験したことのなかった引き分け、それも「負けに等しい引き分け」だったりしたわけだが、そういう経験を昨シーズンまでしていなかったことが今の苦しい戦いになっているのか。

奥村 そうですね。正直、ジャッピーニャ(本田)とロドリゴか、プレーオフに出たことがあるのは、それ以外は僕も含めて未知の世界なので、ま、一戦一戦っていう話はしてるんですけど、やっぱり僕もそうですし、見えないプレッシャーというのは絶対にあると思うんですよね。ただ、そのプレッシャーの中で戦うことが自分たちがさらに上に行く最大のチャンスでもあると思ってますので、そこに打ち負けるようだったらうちはそれまでのチーム。そこを打ち勝つことによって自分たちは次のステップに行ける。っていう部分は常にいってますので。ま、さっきもいったように、、さっきもいったように、メンバー外はとにかく練習の中で、ホントに100%以上の力で頑張ってくれている。誰がケガしてもオレは次行けるぞっていう準備をしてくれてる。そこが、みんなで戦えるという部分でプレーオフに向けて一番大きな要因なのかなと思ってます。

Pivo! これで23節以降第3クールに入って4試合を消化して、2勝1分け1敗。この成績についてはどうか。

奥村 そうですね、ま、悪くはないと思いますけど、理想とはやはり遠いというか。フウガに勝てなかったっていうのは自分たちにとってすごく痛かったですし、町田にも残り数十秒で追いつかれたというのは痛かったですけど、ただ、そういう経験をして連敗をしないようにとか、引き分けても次勝てるようにという部分で、選手たちが本当にたくましくなってるのかというのは普段の練習から見て感じてますので、まあ、ホントにいつもいってるんですけど、一戦一戦が勝負で、それに懸ける思いだったりとかそれに対する準備だったりとか、そういった部分がどれだけひとりひとりが出来るかっていうところにかかってると思いますので。今日の勝ちというのは、ひとりひとりの勝ちたい思いだったりとか準備という部分で相手を上回ったのかなというふうに思ってます。

 

試合を振り返って
高橋健介バルドラール浦安監督
勝負を決める重要な局面で守備がボケてしまった

「お疲れ様です。えー、ま、この1週間、湘南戦に向けてかなりいろいろ対策をしてきた中で、(選手は)それをしっかりやり続けてくれてたとは思ってます。その部分に関してはうまくいってたことも多く、自分たちのペースを握る時間帯というのもあったかなというふうには思ってます。ただ、勝負を決める重要な局面、時間帯、場面で、ま、失点の場面が特にそうですけど、体を張る部分、10mに入ってからの守備の部分、マークをチェンジするときの声がけ、当たり前にやらなきゃいけないってところが、一瞬ボケて、欠けて、しまうと、やはり順位が上のチームに対してはこういう結果になってしまうのかなとは思ってます。なんで非常に悔しい敗戦だったかなとゆうふうに思ってます」

星翔太バルドラール浦安キャプテン
力負け

「お疲れ様でした。ホント、力負けだと思います。順位が結果にそのまま出てしまったと思います。それだけです」

 

質疑応答
(記者から質問は出なかった)

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