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無料記事:「今度は違う立場から、そういう選手の芽が出る日というのを楽しみにしています」(木暮賢一郎監督・大阪)[Fリーグプレーオフ4位5位決定戦](2018/1/15)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 プレーオフ4位・5位決定戦
フウガドールすみだ 4-9 シュライカー大阪
2018年1月14日(日) 駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 観客数:719人
[得点経過]
0-1  03分50秒  大阪  11 チアゴ
1-1  04分16秒  すみだ 16 岡山和馬
2-1  08分17秒  すみだ 36 中田秀人
2-2  13分02秒  大阪     オウンゴール
2-3  15分23秒   大阪     22 佐藤亮
2-4  18分44秒   大阪  10 クレパウジ ヴィニシウス
3-4  19分58秒   すみだ 77 ボラ
3-5  20分39秒  大阪      12 小曽戸允哉
3-6  23分04秒  大阪      26 加藤未渚実
3-7  27分15秒   大阪  10 クレパウジ ヴィニシウス
3-8  35分32秒   大阪  10 クレパウジ ヴィニシウス
3-9  37分08秒   大阪  5 アルトゥ―ル
4-9  37分53秒   すみだ  11 清水和也

 

 

 

 

 

 

サポーターの元に向かう木暮監督。

 

サポーターから花束を受け取る木暮監督。

 

 

 

 

以下はプレーオフ4位・5位決定戦・シュライカー大阪の木暮賢一郎監督アルトゥ―ル選手の記者会見と質疑応答となる(通訳:木暮賢一郎監督)。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

試合を振り返って。

 

 

木暮賢一郎監督
「リーグ最終節でもここで言いましたが、今日はFリーグをシュライカー大阪の監督として戦う最後のゲームだったわけで、ここにいる記者の皆さんにも感謝しています。ほんとうに4位5位決定戦という、シチュエーション的には難しい状況であったと思いますが、みなさんも見てわかるように、すばらしいフットサルを選手たちはやってくれたのではないかと思います。ベンチから見ていても、すごく魅力的で面白い攻撃的なフットサルというのを展開できて、改めてすばらしい選手たちと過ごすことができたなという思いと、改めてクラブのスタッフ、選手、関係者、サポーター、すべての方に感謝の気持ちを伝えたいなと思います」

 

 

アルトゥ―ル選手
「4位・5位決定戦ということで、プレーの強度という意味では、もちろんオフィシャルのゲームと比べると、ゲームのリズムは当然、遅いといいます、ゲーム展開としては落ちるようなゲームでありましたし、精神的な部分でいうと、昨日の敗戦を受けて悲しい気持ちであったにも関わらずよいゲームをすることができたと思いますし、なんとかチーム全員で切り替えて、全日本選手権だったり、監督が最後のゲームということも含めて、よい勝利を挙げることができたのではないかと思います

以下は質疑応答となる。

Q今日の試合はいつもと違い監督自身が笑顔を見せて和やかな雰囲気でした。どのような気持ちでのぞみましたか?

木暮:昨日の夕食の後に伝えたことがありまして、1つは感謝していると。そして、今日のゲームの意味としては、先ほどから言っていますように、難しいシチュエーションというのは、いままで僕は、戦術的なもの、メンタル的なものも含めて、勝つためにすごく要求をし続けた監督だったと思います。僕は全日本選手権を率いません。私が監督として率いることはないです。相手のすみだであれば、このゲームの価値としては、”全日本選手権に向けて”とか、”課題を修正して”とか、”新しい戦力を試す”とか、そういうオプションを”持ってのぞむことはできると思います。しかし、残念ながら今日の大阪に関していうと、そういうものはまったくありませんので、選手にも、怒ることはしないし、要求もしないです。唯一要求できることがあるとしたら、こういう難しい状況でも楽しんで、自分たちのポテンシャルを開放する。そういう景色が見たいよと。最後の要求としては、そういう景色を見せてほしい。そして、自分たちの価値、フットサル選手として、フットサルチームの価値を、こういう難しい状況であっても見せるような努力をしてほしいと。試合前のミーティングも特にしていないですし、一貫して話したのは、”自分たちの好きなフットサルを楽しんで”。そして、”大阪の強さを自分も見たいよ”と。そういう背景からそういう雰囲気が生まれたのかなと思います。

Pivo!:加藤未渚実選手、田村友貴選手、仁井貴仁選手と今シーズンもそうですが、4シーズン、選手の育成を成功させました。その手応えとしてはいかがですか?

木暮:若い選手に関しては就任したときから、タイトルを獲るというところと、1人でも多くの若い選手を育てたい。チャンスを与えたいと、大きく分けると、その2つの目的を持って取り組んできましたので、その中で1番伸びたのが、その3人です。ただ、齋藤日向であったり、リーグには登録できていないのですが、計盛(かずもり)という高校1年生の頃から僕と一緒にやっている選手も、トップではトレーニングを積んでいて、来年にはすごくよいチャンスがあると思いますし、ごくよい選手に対して、いろいろな種まきは、自分としてはできたのではないかと思っています。今度は違う立場から、そういう選手の芽が出る日というのを楽しみにしています。

Pivo!:木暮監督と一緒に戦いました。これまでを振り返ってください。

木暮:元々アルトゥ―ル選手の代理人は僕が現役時代にスペインで一緒に戦った選手でして、僕が大阪で「リーダーで、フィクソで、ゲームを作れて、若い選手がほしい」という具体的なプロジェクトを持ち、リクエスト、オファーし、紹介してもらいました。

アルトゥ―ル:オファーをもらったときから、その要求を達成するために来ました。それが何かというと、まず1番はタイトルを獲ること。そういう意味では、実現することができましたし、自分が選手としても、ピッチの中、ピッチの外で、よい信頼関係であったり、同じビジョンのもと、仕事をすることができましたし、タイトルを獲るというミッションを成し遂げたといことで、ある意味パーフェクトな時間を過ごすことができたと思っています。今シーズンは苦しみましたが、それは起こり得る話ですから、トータル的に振り返っても、パーフェクトなよい関係性の下で仕事ができたと思っています。

以下の写真4枚は昨シーズンのプレーオフファイナルで優勝を勝ち取った後のもの。

 

 

 

 

 

Q今後監督としての目標としては?

木暮:目標ということであれば、常々僕が言っているのは引退するときから言っているように、いつの日か日本代表監督としてW杯でタイトルを獲るというもので、それは常に持っているものです。

記者会見は以上。

2016年4月 ウィングアリーナ刈谷(愛知県)にて国際親善大会にてフットサル日本代表の監督の指揮をした木暮監督であったが、24日のウズベキスタン代表戦後の記者会見にて以下のようなコメントを残していた。(Q:4月のこの大会限定で日本代表の監督を受けられてみて、日本代表の監督に対する思いにどう変化がありましたか?)
「引退したときに、将来的な自分の目標だったり、夢というところに日本代表の監督としてワールドカップで優勝したいというのは発言もしていましたし、そういうのは常に指導者をやっている以上、あります。今回やったことでその思いが強くなったかといわれると、この大会で勝ったらどうということではなくて~」というもの。

また、Fリーグ最終節、個別インタビューのなかで以下のような質問をした。
木暮監督が来たときにいた既存のメンバー以外に、自分が入れたメンバーや若手を育成し、結果を出してきました。そういった育成であったり、フットサルの発展、いいフットサルをみせる。フットサルを楽しんでといういままで大切にしてきたことは今後も変わらずですか?」

それに対する回答は以下。
自分のスタイルですか?日本のフットサルに対する想い。貢献したい気持ちは変わらないです。やはり日本のフットサルが世界に出て行って、いつの日か日本がワールドカップでタイトルを獲るまで貢献したい想い。それから、フットサルがサッカーや野球と同じメジャースポーツになること。それは選手の頃から監督になっても変わりません。1つのサイクルを終えても変わらないです」

選手からシュライカー大阪の監督にかわり、また、次のステージに進む木暮監督であるが、想い・スタイルは一貫している。今後も木暮監督のフットサル指導・普及・発言に目が離せない。

最後に、記者会見・個別インタビュー・練習見学とこれまでたくさんの質問に答えてくれた木暮監督に感謝の気持ちを示すと共にこの記事は終了とする。

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