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[Fリーグ第1節]この1敗はもしかしたら後に響くかもしれない(湘南・横澤直樹コーチ)(2018/6/19)

浦安戦を前に奥村監督(右)、阿久津GKコーチ(左)と語り合う横澤戦術担当コーチ。

 

昨シーズン7位に終わり巻き返しを図りたいバルドラール浦安。

 

同3位と躍進した湘南ベルマーレの目標は優勝しかない。

 

DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1  開幕節
バルドラール浦安 3-1 湘南ベルマーレ
2018年6月16日(土) 駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 観客数:592人
[得点経過]
0-1 08分13秒 湘南ベルマーレ 10 ロドリゴ
1-1 21分53秒 バルドラール浦安 10 加藤竜馬 
2-1 38分02秒 バルドラール浦安 11 宮崎岳 
3-1 39分16秒 バルドラール浦安 12 藤原潤 

 

後半に形勢逆転!

Fリーグ2018/2019ディビジョン1(F1)が6月16日、駒沢屋内で開幕した。第3試合、浦安対湘南の関東ダービーは、試合開始から、昨季3位と躍進した湘南が、同7位と低迷した浦安を相手に徹底した前プレを仕掛けて自由を奪った。浦安ボールになっても引かずに奪いに行く湘南。選手の所作に昨シーズン3戦全勝(3⚪︎2、8⚪︎1、4⚪︎3)の自信がみなぎっていた。たまらず浦安は1人2人と縦に抜けロングパスを引き出すが湘南は想定内といわんばかりのディフェンスで対応し再び前プレに行く。

スコアを動かしたのは湘南のエース、ロドリゴ。前半8分過ぎ、右の深い位置からアタックしシュートに行くがGK藤原にブロックされる。しかし、こぼれを拾って再度仕掛け先制ゴールを決めた。豪快な仕掛けと決定力。これ以上ない開幕ゴールは湘南に弾みをつけた。と同時に湘南の選手たちの脳裏に、“これで勝てたも同然だ!”という意識が芽生えた。試合後の記者会見で奥村監督は、“横パスばかりの安パイなプレーはもう見たくない!”と怒りをあらわにした。

湘南の1点リードで迎えた後半、先にゴールを奪ったのは浦安だった。混戦の中で浦安の新キャプテン加藤が自陣からロングショートを放つと、これが前がかりになっていた湘南GKフィウーザの頭上を越えてゴールへと吸い込まれた。

1対1の同点。さらに悪夢の退場劇が湘南を襲う。後半16分過ぎに浦上がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となったのだ。ここからの2分間を4人で戦わなければならない湘南を浦安が、“これでもか!”とばかりに追い込む。そして同18分過ぎ、宮崎が逆転ゴールを決める。

負けじと、残り54秒からパワープレーに打って出る湘南は同45秒、右からのシュートパスに反応した刈込がGK藤原をかわして決定規を演出する。目の前で口を開けて待っているゴールに向かってシュート! 同点ゴールが決まったかに思われたがボールはゴールポストを直撃。湘南にとって悪いことにそのこぼれを藤原に拾われパワープレー返し。この一撃が決まって3-1。湘南にもう打つ手も時間も残っていなかった。

まさかの結果をどう受け止め、次にどうつなげていくのか。湘南の横澤戦術担当コーチに試合後、話を聞いた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

前半、湘南は浦安陣内にフィールドの4人が侵入し完全に相手を押し込んだ。

 

浦安はプレス回避策として1人が抜け出しロングパスを引き出すが効果的ではなかった。

 

そんな中8分13秒に湘南のエース、ロドリゴが右サイドの仕掛けから先制ゴールを決めた。昨シーズン浦安に3戦3勝の湘南だ、勝利は硬いと思われた。

 

その後、湘南は得意の素早いトランジションから浦安のゴールを許さなかったが、浦安も前半、湘南に追加点を許さなかった。それどころか湘南の攻撃を耐えに耐えた浦安はじわじわと攻勢に出た。

 

不穏な空気が漂う戦況をベンチで見守る横澤コーチ。

 

湘南の1点リードで迎えた後半1分53秒、浦安の♯10加藤キャプテンが自陣第2PKマーク付近から左足を振り抜いた。ボールは前がかりになっていた湘南GKフィウーザの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。

 

先制ゴール後に全体的に緩んでしまった

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