デジタルピヴォ! プラス

[F2第1節]1対1で勇敢に仕掛けるというコンセプトが実現できた(ボルクバレット北九州・馬場源徳監督)(2018/7/2)

アウエーの開幕戦で勝利したボルクバレット北九州の馬場監督(右)と先制ゴールを決めた小林キャプテン。

 

Fリーグ2018/2019 ディビジョン2  開幕節
トルエーラ柏 0-5 ボルクバレット北九州
2018年6月30日(土) 柏市中央体育館 観客数:356人
[得点経過]
0-1 00分30秒 ボルクバレット北九州 11 小林謙太
0-2 05分17秒 ボルクバレット北九州 8 米村尚也
0-3 23分00秒 ボルクバレット北九州 8 米村尚也
0-4 24分01秒 ボルクバレット北九州 22 喜多駿也
0-5 39分58秒 ボルクバレット北九州 14 松永翔

 

開始30秒で先制した北九州が終始圧倒

梅雨明け直前の、エアコンの効いていない体育館でトルエーラ柏のホームゲームは開幕した。厳しい財政事情と十分とはいえない地域支援体制の中でスタートしたF2ならではのゲーム環境。でも今後は成長するだけ。先を見据えて関係者が奮闘努力していくだけだし、そこに大いに期待したい。

選手にとってサウナ風呂のようなゲームは、試合開始30秒でアウエーのボルクパレット北九州が先制。「いいタイミング、いい時間帯の得点」(馬場監督)で落ち着きを得た北九州の前プレがはまり、一方的な試合となった。関東リーグから羽ばたいたチームは次節に巻き返しが求められる結果となった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
馬場源徳ボルクバレット北九州監督
ボールを持ちながら奥行きを使った攻撃
「まず、立ち上がり難しい時間が想定されたので、いいタイミング、いい時間帯に得点できたことがチームを落ち着かせるひとつの要因になったと思います。それからは自分たちのやりたい守備を中心に、しっかりとボールを持ちながら、奥行きを使って攻撃をするというコンセプトを守れた。そして、1対1で勇敢に仕掛けるというコンセプトが実現できたことに対して選手たちを評価したいと思います」 

小林謙太ボルクバレット北九州キャプテン
得点を積み重ねながら無失点で終わることができた
「開幕戦ということで、柏さんもそうだったと思うし、うちも難しい試合になったんですけど、その中で1勝できたことは、チームにとって今後のリーグ戦を戦っていくうえで大きなものになったと思うし、しっかりと得点を積み重ねながら無失点で終わることができたので、安心しているし、ホッとしています」 

 

(質疑応答)
自分たちが優先権をとるために前からプレスをかけた

Pivo! 開幕戦勝利おめでとうございます。

馬場小林 ありがとうございます。

Pivo! 試合を見ていて北九州はキックイン、コーナーキック、そういったセットプレーのチャンスが非常に多かったと思うが、それは前プレをかけた結果にすぎないのか、それとも意図的なものか。

馬場 そうですね。前線からのプレスでマイボールが多くなる、セットプレーが多くなる、フィニッシュが多くなってコーナーキックが多くなる、そして前からプレスをかけて自分たちのボールにする。そういったことでセットプレーが多かったということだと思います。

Pivo! ということは狙いどおりということか。

馬場 もちろんです。自分たちが優先権をとるために前からプレスをかけて前線でボールを奪う。もしくは相手が蹴り出す、そこにセットプレーが生じる。そのサイクルに関しては成立したと思っています。

Pivo! 監督、お名前は、ばば・げんとくとおっしゃる?

馬場 あ、もとのりです。

Pivo! 名は体を表すというか、そういう感じかなと思ったが。

馬場 あはははは、、。

Pivo! お坊さんというわけではない?

馬場 いや、違います、違います(笑)。

壊された守備を作り直す練習を何度もしてきた

Pivo! チームとしてどんなフットサルを目指しているのか、お二人から。

小林 そうですね。僕らのまず一番のスタイルはディフェンスから入るというところで。高い位置でボールを獲ることによってチャンスを生み出すことができるので。練習メニューもそうですけど、ディフェンスをメインとして高い位置をとると、いうふうなフットサルを主にやっています。あとは、攻撃のところは個々であったりとか、ひとつひとつのひらめきであったりとか、ゆうところを大事にしてます。

Pivo! ディフェンスからというのはできたのではないか。

小林 そうですね。今日は日ごろ練習で行っているようなプレスとか、はできたかなと思ってます。

馬場 自分たちが目指しているフットサルは、ボールを持つためのフットサルです。ボールを持つためにはディフェンスをしたときにすぐにボールを奪い返さないといけません。そのために高いディフェンス、守備から数的有利をつくり出すというディフェンスを心がけて、普通にボールを持てるチームを目指しています。(フットサルは)ボールを持ったチームが考えて、遊んで、勝つ、そういうゲームだと思っています。そしてお客さんが喜ぶのはボールを持っているチームだと思います。

Pivo! ということは、ボールを持った、取られる、取り返しにいく、マイボールにする、やっぱりトランジションを重視していると。

馬場 そうですね、守備から。守備が壊された局面、そして、壊された局面からまた守備を作り直すというのを何度も練習しています。そこに重点を置いて、ボールを簡単に回させない、すぐ奪い返す。突破されてもまた作り直してまた押し返す。というふうなコンセプトを重視して練習しています。もちろん、ベースは守備なんですけども、根底にあるのは、ボールが欲しい、ということです。

Pivo! ポゼッションを高めるフットサル、と受け止めていいか。

馬場 ボールポゼッションを高めるのとボールを持つのとは違うと思っています。ボールを持つということは攻撃できる、要は、相手にとって危険となり得る所にボールを運ぶ回数を増やすということ。パスの回数を増やすということではありません。それがわたしのコンセプトです。

試合は生き物、次どうなるかわからない

Pivo! F2の初年度、それも開幕戦のピッチに立つということは特別な感慨があったと思うが。

小林 やっぱり僕ら地域リーグからやってきましたので。この舞台に立ちたいという思い、で、また、やっぱり、もうひとつ上のランク、F1に上がりたいっていうのがあります。F2リーグのピッチに立てることは光栄に思ってますし、お客さんの量とかも全然違いますので。そういうところは、人に見られるっていうところ。やっぱり、プロフェッショナルとしての意識を持ってプレーできる、というところは光栄ですね。

馬場 いろいろ思うことがあるんですけど、率直な感想として、まずは、この舞台に立たないと、人に見せないと、やはり、人はフットサルをやりたいと思わないし。この舞台でゴールを獲らないと子供はフットサルをやりたいと思わないと思ってます。ですから、わたしたちもこの舞台に立てたことは本当に幸せに思ってます。練習からの高いテンションの練習も意味が出るし。やはり人に見てもらっている、支えてもらっている方がいる、そしてそれが見られて評価される。やっとそういう舞台に立てたことに対してはうれしく思ってます。

Pivo! いい人材を集めている、という情報が関東にも伝わってきていて、かなりやるだろうという予想があったが、今日の5-0という結果はすごい。

馬場 でも、試合は生き物ですから、また次やったらそうはならないと思ってますし。やはり、油断せずに日々鍛錬を続けます。

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