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無料記事:ベンチ入りはあえて4人。ボアルース長野、柄沢監督の意図とは?【F2第4節】(2018/7/28)

Fリーグ2018/2019ディビジョン2 第4節
ボアルース長野 4-1 デウソン神戸
2018年7月27日(金) ホワイトリング 観客数:528人

[得点経過]
1-0 00分10秒 ボアルース長野 5 阿部修兵
2-0 01分50秒 ボアルース長野 18 田口剛志
3-0 19分18秒 ボアルース長野 18 田口剛志
3-1 21分47秒 デウソン神戸 オウンゴール
4-1 33分43秒 ボアルース長野 18 田口剛志

▼あえて9人

試合前の記念撮影、ピッチ上に並んだボアルース長野は9人しかいなかった。ケガ人がいたわけではない、柄沢健監督はあえて9人だけを選んだ。

そこには試合に出た者、ベンチに入らなかった者へのメッセージがあった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 佐藤

▼基準に基づく9人

柄沢健 ボアルース長野・監督

今日もありがとうございました。おかげさまで開幕3連勝をすることができて、うれしく思っています。今日、ベンチ入りの人数がホームのわりに少なかったなと思われていると思いますが、F2という全国リーグを戦う上で、私たち自身がお金を払っていただけるプレーを改めてこの選手たちで頑張ろうということでやりました。そういう意味でも今日のホーム3連勝は、チームがこれから何をしなければいけないのか改めて選手同士の競争が激しくなれる、次につながる試合ができたと思っています。前回同様、開始5分で点を奪い、そこから苦しい時もありましたが、今横にいるGKの山本佳輝を中心にディフェンスも頑張ってくれたのがよかったのかなと思います。

――これで3連勝しました。これまでのチームの状況と目標は変わりますでしょうか?

柄沢 お金を払っていただけるお客さんが来て、僕らは有料の試合になっている。その中でメンバー入りの枠の14を使おうとか、チャンスを与えようとかそうではなくて、あえて基準をしっかりして、力をつけて来いというメッセージも今日のゲームにはありました。チャンスを与えることも大事ですけど、あえて与えずにまたこっちへ来いよということを今日のゲームは伝えられたので、その点はよかったかなと思います。

目標は改めてリーグ3位、ベスト3は変えてはいけないですし、変えてしまうと今日の戦い方やこれからの選手のレベルアップということも何も意味がなくなってしまうと思うので、改めてベスト3というのは強くもっていきたいと思っています。

――今まで見てきて、もっと上を目指すのではないのかなと思ってしまいますが。

柄沢 もし今日、GKの山本が退場したらどうだったのかなとか、ナンバー9の石関聖やナンバー10の伊藤広樹が局面局面でプレーが作れていると思うんですけど、その局面がもしなくなってきた時どうなるのかですとか、まだ僕らはチームとしてはまだまだ未熟なので、今日ベンチ入りに入れなかったメンバーも含めて全員がもっともっと力をつけて、それで僕らは初めてベスト3になれると思っています。その結果、これから先に上を目指そうと思うかもしれないですけども、まずはベスト3ということが改めて今の僕らの基準かなと思います。

▼苦しい時間でGKができること

山本佳輝 ボアルース長野・GK

立ち上がりにチームとしていいリズムで試合に入ることができて、優位に進められていたんですが、後半に早くリズムを失ってしまい苦しい時間が長く続いていたなと思います。自分がその中でできることは、体を張ってシュートを止めて失点しないという、それが最低限のことだと思います。今日は1失点はありましたが、相手に勢いを与えずにその後チームが得点を決めて流れをまた作れたことが大きかったかなと思います。

――今日はGKのベンチ入りは山本選手ひとりでしたが、それを含めてどんな気持ちで臨んだのでしょうか。

 山本 普段GKとして出ていない時はベンチから声を出して、お互い盛り上げて一緒に戦っている気持ちでやっていたんですが今日は一人ということで、ピッチでもGKは一人ですけど孤独感というか、一人で頑張らないとなという思いはありました。ただチームとしては絶対勝つということだったので、試合に対する思いは変えずにしっかりといい準備をして、相手のシュートをちゃんと止めることができてよかったと思います。

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