デジタルピヴォ! プラス

[Fリーグ第8節]横澤直樹コーチが“強い湘南”を取り戻すために選手と鑑賞した洋画とは!?(2018/8/30)

立川・府中に大勝し笑顔を取り戻した横澤コーチ。今季初めて選手としてピッチに立ち、チームに足りないものを見つけたという。

 

2試合で勝ち点1という厳しい結果に学ぶ

東京・墨田区立体育館で2日間にわたって行われた6クラブ共同開催のときのこと。第6節エスポラーダ北海道戦で2-2のドロー、第7節バサジィ大分戦で2-7の大敗。大分戦の直後のミーティングで、湘南の横澤直樹戦術担当コーチは、選手に、厳しい言葉を投げかけている。長くなるが非常に興味深い話であり内容なので、付き合ってください。

まとめ◆デジタルピヴォ!山下

 

監督やコーチに任せっきりになっている

Pivo! 今日のバサジィ大分戦、ロドリゴが仕掛け、小門も果敢に攻めたが、その都度相手ディフェンスに引っかかってカウンターを食っていた。ということは同じようにやっているだけで工夫がなかったということか?

横澤 そういうことですね。うちの選手には、さっき(大分戦直後)もいろいろと話したし、昨日(北海道戦)もそうだけど、最近そういう様子が見られたんで。昨日55本のシュートを撃って、でも決めたのは2点だったと。それって、勝てないときの湘南なんです。シュート数いくら撃っても“惜しい!”で終わっちゃうんです。勝てるときっていうのはシュート数は少なくてもちゃんと決めてるときなんですね。それができてない時点で、やっぱり何かが足りない。だから練習でシュート何本撃ったとしても試合での駆け引きがわからなかったら入らない。そこが今おろそかになっている。というのは、はっきりいって感じてますね。試合前のミーティングで、選手たちは僕の戦略・戦術とかを信頼してくれているのはすごくうれしいんですけど、ただ、任せっきりみたいになってるんです。

Pivo! コーチにこういわれているからこうしてる。そんな感じ?

横澤 今そんな状態です。要するに何か戦術があったとしても、(本番では)相手との駆け引きもあるので、その相手との駆け引きが成立しなかったら戦術・戦略はできないんですよ。だから、そういうところを高めるためには、選手個々が戦う相手を分析しなきゃいけない。 なんでかっていうと、うちは去年結果を残しました。で、相手(大分)も去年に関しては最下位脱出のためにどうしても勝ちたい。順位を上げたい。プレーオフを目指したいということで今季(外国人選手3人の)補強が成立していると思うんです。その点で、うちのチームは去年のままでいると、分析されたまま、相手に勝てるところが何もなくなってしまう。そういう状態なんですよ。だからこの2試合で本当に学ぶことができたと思うし。これからどうやって変わっていくのかっていうのは、コーチ次第とか、監督次第とか、クラブ次第とかじゃなくて、まずは戦う自分が成長しなきゃいけない。いつか勝てるよ、このままやってれば、っていうふうな状況だったら、変わらないんですよ。

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