デジタルピヴォ! プラス

[F1開幕前・第6節]成長、代表を目指しての勇断(F選抜・三笠貴史)(2018/9/2)

Fリーグキックオフカンファレンス、第6節と、だいぶ時間が経ってしまったので、インタビュー2本をリリースします。
三笠貴史、昨シーズンフウガドールすみだバッファローズで出場を果たした全日本選手権決勝ラウンドの興奮も冷めやらぬうち、短い期間で下した判断は、今シーズンFリーグ選抜へ活動の場所を移すこと。
何を考え、決断したのか?
Fリーグキックオフカンファレンスの後、Fリーグ選抜のキャプテンとなった#14三笠貴史選手にうかがった。

 

Pivo! シーズンは終わったのが3月。

三笠 9日とか、10日ですかね。

Pivo! そこから、三笠って名前がどこにもないなと思っていて(トップにもサテライトにも名前がないし、移籍や引退の話もない)、うすうすおかしいなと思っていて、もしやという思いを感じていました。今回、このFリーグ選抜に決まったというか、存在を知ったのはいつですか?

三笠 あぁ、選抜の存在を知ったのは1月くらいで、それで僕が行きたいかって、興味はあったんですけど、実態が明確でなかったので。個人的にそこに行きたいってなったのは、選手権に負けてからすぐですかね。

Pivo! 判断というのは、短いスパンで決めてしまった?

三笠 結構、怒涛の3月で、いろいろな人にも迷惑かけて、二転三転して決めたという感じの勇断でした。勇断っていうのかわからないですけど・・・

Pivo! 決め手というのは、何だったのでしょうか?

三笠 トップに残るか、選抜として行くのかって悩んだときに、まず須賀さん自体が背中を押してくれて、僕が二転三転したという経緯含めて、フットサルに専念する環境で、金銭的にも生活に困るというわけでもないので、そういうところに飛び込んで一年過ごすというのが、今後の僕のフットサル人生を考えたときに、須賀さんにいわれたのは、目の前の人参を取りに行くのではなくて、もっとその先、例えば僕でいったら次のワールドカップは2年後、その次は6年後じゃないですか。そこ見据えた6年後のための1年にするためには、どういう選択をしたらベストなのかという話をもらって、そしたらフウガで若手として出るという選択肢よりも、選抜として自分が主軸になって、こういうキャプテンという役目を任せてもらって、こういう場所にいるっていうのも、僕の年齢でこういうところにいるってほとんどいなかったと思うので、そういう経験を積めるっていうのが一番の決め手でした。

Pivo! 結構な選択だった。やっぱり短い間に選択するのって非常に難しい。

三笠 ひとつ軸になったのは選手権の話で、細かい話になってしまうのですが、僕がフウガに入った初年度に特別指定で、試合に6試合くらい出させてもらって、そのとき僕は成長したなって、フットサルうまくなったなって1年だったんですけど、それで昨シーズン特別指定になれなくて、1年間ずっとサテライトで過ごして、自分がうまくなっているのか、成長しているのかというのが、うまく計れなくて、それが選手権で大分さんと、浜松さんとやったときに全然負けてないなと思って、それがサテライトに1年間いても自分は成長していて、うまくなっているというのがすごい自信になって。これだったら僕がどこに行っても成長できるし、サテライトでこれだけ成長できたんだったら、もっと高いレベルに自分が常にいれば、もっと2倍、3倍になってうまくなれるんじゃないかなという確信が、何でか知らないけどでてきて、だったらフットサルに専念してやったら、トップレベルに自分がなれるんじゃないかなって。なんかピタって決まって。そしたら、もうあとはそのための一番の選択は・・・って感じになりました。

Pivo! 残っていたらどうなのかなっていうのもありますね。バッファローズにいるのか、トップにいるのかという部分が。バッファローズにいたら関東目指して頑張ろうというのもあるのかもしれないけど、トップに上がりたいというのもあるけど、こっちがメインになるのかな。そこをあえて選択肢として選ばないで、選抜という外を見るというのが大事なのかな。外を知って帰ってくるというのも自分としてはいいし、戻ってきたときに中の選手たちに外の世界を知らせるという役割もいいのかな。外から来る選手もいるんだろうけども、もともとそこにいて外を経験して戻ってきた選手の見方は違うのかなという意味でいいことだと思います。

三笠 僕はまだ戻ってはいないですけど、外に出ただけでも他のチームの中の話も聞けるし、チームのことも・・・フウガのことも、ふかんして見られるし、フウガがよかった部分も身に染みて感じるし、僕の場合はフウガでよかったのは選手間の仲のよさというか、コミュニケーションの密度の濃さみたいな部分をこっちで、それば僕が持っている部分なので外に還元できるようにっていうのはやらなきゃいけないことだと思ってやってはいます。それをやったうえで、外のよさみたいのを今度は持って帰ってこれたら一番いいかなと思います。

Pivo! 選抜はそれぞれのチームから数人ずつまとまっていたりしますが、三笠選手の場合はフウガから1人で、周りはある程度知っている人はいるんだけど、ほぼ知らないような感じで、うまくやっていく自信というのはありましたか?

三笠 それも僕大学で1年生と2年生のときに寮に入ってて集団生活は慣れていたので、それこそ順天堂は全寮なので、オリンピックに出るような学生と、医学部偏差値70みたいな人が一緒に住んでいるようなところだったので、そこにいたから大丈夫でした。感じとしては、みんながフウガから来た人みたいな感じで見てくれるので、そこはすごい楽ですね。

三笠 練習もなるべくにぎやかにというか、自分が声を出して盛り上げてというのを意識してやって、僕もやりやすいし、周りの選手も僕より年下が多いので、それでいい雰囲気になればいいかな。

Pivo! 今はほとんどフットサル漬けの生活?

三笠 ほぼ。2部練なので、全くほかのことはしていないです。

Pivo! 生きていく分には困らない。

三笠 そうですね。

Pivo! フットサル中心に生活できるし、あとは遊び・・・

三笠 遊びに行かなければという感じなので、そのために来ているわけではないので。

Pivo! たまには息抜きって必要だよね。

三笠 まぁ、そうですけど。

Pivo! F選抜というのが、今は全く見えない状態なんですけども、今後個人として、チームとしてどうしていきたいか?

三笠 個人としては、毎週。毎週、トップレベルと戦えるという部分で、自分とトップの選手の差が毎回、毎回、わかると思うので、そこに関して毎回しがみついて、食らいついて、今年代表に入るにはどうしたらよいかというのを常に考えて、欲をいうと今年に召集されたいです。個人的には。まぁ、難しいとは思うんですけど。そこを個人的に目標としてやっていて、チームとしてはレギュレーション的に降格ないし、プレーオフもないし、というふうで難しいのですが、かき乱すように、僕らがそれで引け目を感じたりとかした時点で同じ土俵にいられないと思うので、最初のアレでもいったんですけど、常にハングリー精神で、絶対食ってやるという気持ちで食らいついていけば、得られるものが毎週すごい肝になるんじゃないかなって、それが積み重なっていけば、順位も一緒についてきて、欲をいえば僕らがプレーオフ圏内にいて、4位がプレーオフに行くってなれば一番おもしろいですね。

Pivo! それはそれでおもしろいですね、選抜が3位以内に入っちゃって、レギュレーション上4位がプレーオフに行くって、そういうのが実現するように頑張ってほしいですね。

三笠 あと、サポーターが形式上いないので、見ている人たちが僕らのことを応援したくなるようなチームになりたいですね。それも考えながらやっていきたいと思います。

Pivo! ぜひ選抜から代表に選ばれてほしいし、目指せ3位以内ということで頑張ってください。

三笠 そうですね、ありがとうございます。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! なか

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