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[F2第5節]14人の横浜に対して長野は10人と少数精鋭。「守備でハードワークしない選手は連れてこない」(ボアルース長野・柄沢健監督)(2018/9/4)

5戦全勝と快進撃を見せる長野の柄沢監督(左)とセットプレーから先制ゴールを決めたキャプテンの伊藤。

 

Fリーグ2018/2019 ディビジョン2  第5節
Y.S.C.C.横浜 1-3 ボアルース長野 
2018年9月1日(土) 横浜市平沼記念体育館 観客数:425人
[得点経過]
0-1 05分03秒 ボアルース長野 10 伊藤広樹 
0-2 11分09秒 ボアルース長野 5 阿部修兵
1-2 21分27秒 Y.S.C.C.横浜 9 栗林大地 
1-3 23分02秒 ボアルース長野 9 石関聖

 

5戦全勝で首位を快走!

4戦全勝で首位を行く長野と2位の横浜との直接対決は、「セットプレーとカウンターでしとめようというプランどおりのゲームができた」と監督とキャプテンが口をそろえる長野が勝利した。これで長野は5戦全勝とし、勝ち点を15に伸ばして首位を快走。会見でも威勢のいい言葉が並んだ。
http://www.fleague.jp/score2/teamrank.html

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
柄沢健ボアルース長野監督
横浜に対して僕らのフットサルで勝てた

「今日は暑い中ありがとうございました。率直にワイエスさんに対して僕らのフットサルで勝てたってことがすごくうれしく思ってます。また北九戦に続いて、この暑い中で選手が絶対に勝とうっていう気持ちを本当に前面に出してくれて、ま、そういう意味でも今日のゲームっていうのは本当にうれしく思っています」

伊藤広樹ボアルース長野キャプテン
カウンターとセットプレーでしとめることができた

「今日はありがとうございました。アウェーの難しい試合になるっていうのは予想してたので、長距離移動ということもあり今日は少ない人数で臨みました。まわしている人数も6人か7人くらいがメインで、すごい体力的に厳しい中で自分たちのプランとしてカウンターとセットプレーでしとめようと思ったところで、うまくプランどおりで行けたなっていう感覚でいます」

 

(質疑応答)
ベンチ入り10人は戦える選手を選んだ結果

Pivo! 前の神戸戦のときチームに9人しか入れないということだった。そして今回は10人。これは神戸戦と同じような意図があったのか。

柄沢 もう、戦える選手、という意味で同じです。さらに、横浜さんは1対1、個が強いということがあったので。今、伊藤からも話があったとおり、僕ら基本的には守備をして、プラス、セットプレーの攻撃、ここが今日の2つの戦術のうえでの軸になると思っていたので。基本的に相手の基準を見た結果、今日はメンバーが10名、ってことです。ただ、もちろん残ったメンバーも絶対に負けたくないと思っているので、また今後、第2クール、その前にヴィンセ(ドール白山)さんと柏さんがあるのでまたそこを見極めながら第2クールを迎えたいと思っています。

Pivo! 人数が少ない故の厳しさ、疲労という面は想定していないのか。

柄沢 全く想定はしてないですね。なぜならそのための練習をしてきてるので。僕らは戦えるっていうことを、チーム、クラブを基準にして頑張っているので。だから10人でもハードワークするし、ボールを奪いにいく守備っていうのを、F1の経験を持つ石関と伊藤の2人を中心にしながら、そこは絶対に曲げないので。なので、基本的にボールを奪えない選手がいたら、今回みたいに、こっちに連れてこれなかったということです。(出場時間が)3分4分5分という中でハードワークができないってことは、基本的には連れていけないと思っているので。だから、逆にいうとベンチ外の選手は自分は何をしなければいけないのかっていうことを明確にして、また帰ったら「バカヤロー」っていって(ともに練習に励むことで)、きっと頑張ってくれると思います。

Pivo! セットプレーとカウンタによる得点といいう自分たちの持ち味を存分に生かした試合だったいう話があったが、1点目の4人全員が絡む鮮やかなセットプレーからのゴール。あのゴールで自分たちのペースをつかんだといえるのではないか。

柄沢 そうですね、何回も何回もいってあれなんですけども、石関と伊藤のFの経験、僕らにとってはその経験ある選手がいなかったので、それを素直に僕らは受け止めて。で、たとえどんな相手、例えばブラジルのセレソンとか日本代表でも、セットプレーのときは絶対に僕らのボールなので。ローテーションしてきれいにゴールを奪いたい、1対1してきれいにゴールを奪いたい。今それをできるのは根本的に石関と伊藤しかいないので。だったら、しっかり前からプレスをかけて、こぼれて、キックインになって、コーナー(キック)になって。そこだけは絶対に僕ら、大事にしようと。それはさっき伊藤もいってくれたとおり、今日僕らのプランを(やりきるために)選手が頑張ってくれた、それだけじゃないかなと思います。

Pivo! 2点目のゴールだが、左に流れた選手にロングボールが入ってそれを折り返して中の選手がフィニッシュということだったが、今日の長野はロングボールを多用していた。これは横浜の厳しいプレスを回避する意図もあったのか。

柄沢 え、それはそういうことでもないですね。基本的にわたしたちは足元で受けて、っていうことができる選手はほとんど(いないので)。相手を見て、仲間を見て、もうシンプルに裏をとろう、というところがひとつの軸なので。そこから認知・決断があると思ってるので。基本は裏を狙っていこうという意図を持っています。で、まあ、そこが最終的に得点につながったんじゃないかなと思います。

Pivo! 確かに前半からサイドで裏をとる動きが何度も見られたし、そこへロングボールを入れる狙いも見られたがうまく合わず、アタックが途切れるシーンが何度かあった。そこでゴールを奪うのに苦労するのかなと思っていたら、セットプレーで、カウンターできっちりゴールを決めた。試合運びのうまさを感じた。

柄沢 ありがとうございます。

伊藤 それもプランどおりというか。ロングボールで失ってもそこからディフェンスしてカンターにつなげるというのはありました。相手のディフェンスが結構3枚フラットに並んでくるので、それでうまくライン間を使って崩したりというか、そういうのもあると思うんですけど、僕たちはまずディフェンスから入ろうぜっていう話をしているんで。ロングボールで、たとえ相手ボールになってもそこからディフェンスしてカウンターという、そういう狙いを持っています。

Pivo! 横浜が前半は3セットで回していたが、長野は1人2人がバランスを見て交替するだけで長時間プレーした。全員が最後までハードワークしたのが勝因のひとつか。

柄沢 それしかないと思います。例えばこの伊藤がもし攻撃だけやりたいとか、1対1だけを仕掛けていきたいといったら、もう、わたしたちのチームとはうまくいかないなと思います。でも、彼は、守備! 守備! 守備! そこに僕らが向いている方向がしっかりあるんじゃないかなと思います。

Pivo! これで5連勝。この先見えてくるものがあるんじゃないのか。

柄沢 いえ、まだまだギアを上げていきたいなと思います。

Pivo! 前期の最終戦、第7節がトルエーラ柏戦。前期の山場となるが。そこへの決意を。

柄沢 はい、すべての試合が山場だなと思っています。来週(9/9 第6節)僕らはホームにヴィンセドールさんを迎えます。ヴィンセドールさんが気持ちを入れてくることはわかっていうので、もう一度しっかりチームを整えて、一戦一戦戦っていきたいなと思っています。

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