[F2第7節]長野開幕7連勝! 「体力的にも厳しい中、フットサルが純粋に好きだっていう気持ちが戦うエネルギーになってます」(ボアルース長野・伊藤広樹キャプテン)(2018/10/16)
7連勝して会見に臨む長野の柄沢監督と伊藤キャプテン。「試合終盤、5ファールになってもチーム全体でボールを奪いにいった姿勢が決勝ゴールを生んだ」と柄沢監督。
Fリーグ2018/2019 ディビジョン2 第7節
トルエーラ柏 4-5 ボアルース長野
2018年9月29日(土) 柏市中央体育館 観客数:314人
[得点経過]
0-1 06分26秒 ボアルース長野 5 阿部修兵
0-2 14分16秒 ボアルース長野 5 阿部修兵
0-3 25分43秒 ボアルース長野 18 田口剛志
1-3 26分15秒 トルエーラ柏 10 宗像郷
2-3 31分47秒 トルエーラ柏 9 田中惇史
3-3 32分23秒 トルエーラ柏 9 田中惇史 ※第2PK
3-4 32分31秒 ボアルース長野 27 有江哲平
4-4 36分24秒 トルエーラ柏 16 石川隼人
4-5 37分45秒 ボアルース長野 18 田口剛志
高い位置でボールを奪ってカウンターでしとめる!
ベンチ入りメンバー10人のうち、ゴレイロを含めてピッチに立った選手は8人と、相変わらず少人数で戦うボアルース長野が、トルエーラ柏を相手に開幕7連勝を飾った。その長野の戦い方は、「前からプレスをかけて、セットプレー攻撃でゴールを脅かし、そして高い位置でボールを奪ってカウンターでしとめる」(柄沢監督)というオーソドックスなもの。しかし、そのベースには、例えば、試合終盤に5ファールになってもボールを奪いに行く強い気持ちがあった。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
▪️記者会見
(試合を振り返って)
柄沢健ボアルース長野監督
柏は僕らの力を試される強いチームだった
「今日もありがとうございました。柏さんは、本当に僕らにとって力を試される強いチームだったので、チーム一丸となって、もう一回自分たちがやるべきことをしっかりやって、とにかくみんなで勝ちに行こうと。ま、3点獲って同点に追いつかれて、また逆転されて、同点に追いついて、っていうすごくシーソーゲームだったと思うんですけども。ま、そんな中でも石関、(伊藤)広樹を中心に自分たちができること、前からプレスをかけて、セットプレー攻撃でゴールを脅かし、そして高い位置で守備でボールを奪ってカウンターでしとめる。そういう厳しいトレーニング(の成果)が今日こういう場面で、スコア的にも厳しい中で最後、点が獲れたってことは、本当にいい1勝だったなと思います。以上です」
(上記のとおり柄沢監督は「逆点されて、同点に追いついて」とコメントしているが長野がこの試合一度も逆転を許したことはなかった。この言葉の混乱は柄沢監督にとってそれだけ厳しい試合だったことを物語っているといえよう)
伊藤広樹ボアルース長野キャプテン
自分たちで試合を難しくしてしまった
「今日はお疲れ様でした。自分たちとしては、第2PKもそうですけど、獲られたくない形のゴールが多くて、自分たちで試合を難しくしてしまったんですけれども、相手に一度もリードを与えずに勝ち切ることができました。相手は本当に盛り返してきたっていうか、ベンチとピッチの選手がいい感覚になってきたんですけど、その後すぐこっちがリードを奪えて、自分たちとしてはいい試合展開というか、落ち着いて試合を進めたかなと思います。こういう自分たちがしたくない失点をこれからは減らしていきたいなと思います」
(質疑応答)
最後5ファールになってもボールを奪いにいった
Pivo! これで7連勝だが、同点に追いつかれたのは初めてではないのか。
柄沢 初めてです、はい。
Pivo! 同点に追いつかれたときの心境を聞かせてほしい。
柄沢 同点に追いつかれても“まだ同点だな”と。僕らのほうが柏さんに対して弱いんで、“まだ振り出しだ”と。だからもう一回、僕らがやってる戦いをやると。だから、僕らが点を多く獲れてるということより、同点に追いつかれても“まだ同点だな”というそこだけなんで。今、伊藤もいったとおり、逆点はされなかったので。だから最後、5ファールになったんですけど、チーム全体で僕らは、5ファールになってもボールを奪いにいった、それが最後まであったんで、気持ち的には落ち着いてできました。その守備が最後おまけで、ああいう形でゴールを決めることができたんじゃないかなと思います。
Pivo! 厳しい前プレがはまった結果の決勝ゴールだった。
柄沢 そうですね、前半まだちょっと甘いところがあったと思うんですけども、よりファーストディフェンダーが強く行って、2枚になった状態、もしくは、その状態から3人が並ばないというのが僕らの特徴であり、ボールを奪う戦術のポイントにしてるので。前半が甘かったというところをチーム全体で話して、それで後半に入って行けたんで。そこはみんなでチャレンジできたと思います、はい。ただ、まだまだ選手は、甘さがあるっていうことをわかってくれているので、広島戦(10/7・第8節)に向けてまたトレーニングしていきたいと思います。
Pivo! 監督と同じことを聞きます。初めて同点にされたときの心境は?
伊藤 (相手の)4点目は2人の股を通ったようなゴールだったんで。それが若い選手で、2人とも。で、困惑しているところが見受けられたんですけど、うまく年齢がいってる選手がコントロールして、盛り返せたかなと思います。その中でもその若い選手たちを中心にカウンターとかで縦への推進力からチャンスをつくれたと思うんで。ミスした後もしっかりと自分の責任を果たしてくれて。(4-4の)同点に追いつかれた後、よく走ってくれたと思ってます。
Pivo! その若い選手というのは?
伊藤 27番(有江哲平、19歳)と、ゴールキーパーの山本(佳輝、22歳)、2人が股通ったんですけど。あと、18番の田口(剛志、24歳)。そういった選手たちがよくカウンターで、本当に、数的優位をつくるためによく走ってくれたなと思ってます。
Pivo! 監督、今キャプテンが話してくれた27番と18番を含めて、9番の石関、10番のキャプテン、この4人が試合終盤かなり長い時間ピッチに立っていた。少人数で戦う長野のこのエネルギーはどこから湧いてくるのか。
柄沢 それは、もう、勝ちたいからです。彼らは4人でも連動できるし、5ファールになったああいう状況の中でも冷静で、そう見て取れたんで、はい。これまでは点が獲れて点差が開く状況だったんですけど、今日のように接戦の中でああいう形で、プレッシャーがある中で守れたっていうことはよかったと思います。
Pivo! 長野のこのエネルギーはどこから湧いてくるのか、キャプテンからも聞かせてください。
伊藤 エネルギーは、ホントにみんな、厳しい環境の中でも、フットサルが好きだっていうことです。体力的にも厳しい中でやってるんですけど、それも、フットサルが純粋に好きだっていう気持ち。さらにその上に行きたいっていう気持ちがみんな出てるんじゃないかと思います。今日の試合で伝わったかわかんないですけど、僕たち、ベンチも、闘争心を前面に押し出しているし、それに加えて、フットサルが好きだっていう気持ちがそうさせてるんだと思います。