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[F2第7節]柏、二度追いつきながら無念の敗退。 「負けはしましたけど、観に来てくれた人には何か感じとってもらえるゲームになったのではないか」(トルエーラ柏・若林優汰キャプテン)(2018/10/17)

敗戦後、会見で「最後まで戦い抜くっていう団結力は深まった」と前を向いた高垣監督と若林キャプテン。

 

ホームで涙を飲んだトルエーラ柏のメンバー。ケガから複数の選手が復帰する今後にさらなる期待が膨らむ。

 

Fリーグ2018/2019 ディビジョン2  第7節
トルエーラ柏 4-5 ボアルース長野 
2018年9月29日(土) 柏市中央体育館 観客数:314人
[得点経過]
0-1 06分26秒 ボアルース長野 5 阿部修兵 
0-2 14分16秒 ボアルース長野 5 阿部修兵
0-3 25分43秒 ボアルース長野 18 田口剛志 
1-3 26分15秒 トルエーラ柏 10 宗像郷
2-3 31分47秒 トルエーラ柏 9 田中惇史
3-3 32分23秒 トルエーラ柏 9 田中惇史 ※第2PK
3-4 32分31秒 ボアルース長野 27 有江哲平 
4-4 36分24秒 トルエーラ柏 16 石川隼人 
4-5 37分45秒 ボアルース長野 18 田口剛志

 

掲げ続ける「自力優勝」の旗印

3点を先行されながら追いつき、さらにもう一度、4-4と同点に持ち込む粘りをみせた柏にとってこれほど口惜しい敗戦はこれまでなかったことだろう。「今回はどうしても勝ち点3が欲しかった」と高垣監督は会見で本音を吐露した。追いつくもののすぐに突き放され、残り2分で決勝ゴールをたたき込まれた。しかし自ら掲げた「自力優勝」の目標を下ろすつもりはない。頂点へ、最後の最後まで柏の戦いは続く。
http://www.fleague.jp/score2/teamrank.html

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
高垣結トルエーラ柏監督
自力優勝するにはここで負けれなかった

「今回に試合に関しては、どうしても勝ち点3が欲しかった、本来であれば勝ち点3が欲しかった試合だったなと思います。年間を通して自力優勝するにはここで負けれなかったかなと思います。結果的には勝ち点3が取れなかったというところなんですけど、ま、チームとしてはいい方向に向かっているんじゃないかなと思います。3-0で負けていても、まだ行ける、まだ行ける、まだ点が獲れる! ってところで最後まで戦い抜くっていう団結力は深まったんじゃないかなと思っております、はい」

若林優汰トルエーラ柏キャプテン 
相手はアップから雰囲気づくりがうまかった

「相手が無敗でここまで来ていて。今日で一順(前期)が終わるんですけど、結果的に全勝で折り返す長野さんの強さを体感したような気がします。というのは、セットプレーだったりとか、フットサルで得点率の高いトランジションのカウンターのところだったりとか、そこでの共通認識がチームとしてすごい高いように感じました。少ない人数の中でもアップからの雰囲気のつくり方がすごくうまかったんで、すごい勉強になったなっていうのと、ま、うちも、負けはしましたけど、観に来てくれた人には何か感じとってもらえるようなゲームになったのではないかなと思います」

 

(質疑応答)
長野の9番と10番には注意はしてたけどやられた

Pivo! 3点リードされたが柏は2度にわたって同点に追い込んだ。しかし、ここでもう一歩届かず、特に3-3の同点の後は10秒足らずで再び勝ち越され、4-4の同点後も1分強で決勝ゴールを決められている。この状況を監督はどう受け止めているのか。

高垣 うちが得点の後に失点を食らうというのもパターンのひとつとして持ってて。ま、悪い意味なんですけど。言葉では“集中しろ”“切り替えろ”“今からだぞ”っていったものの、じゃあ、実際に体がそこまでスイッチが入っているかどうかっていうのは本当にもう選手個々のところになっちゃうので。そこもトランジションだと思っているので。そこは練習、日ごろから常にやっていかないと、いい続けないといけないところかなと。まだまだ僕の指導というか、僕の伝え方がまだ甘いのかもしれないので、日ごろから切り替え、トランジションのところは気持ち面、もちろん攻撃、守備はそうなんですけど、 すべてにおいて切り替えのところはもっともっとアプローチしていかないとなとは思ってますね。

Pivo! 前半の終了直前に6番(石田)、8番(若林)、16番(石川)、そして55番(篠崎)、この4人が非常にいい連係を見せた。厳しい相手の前プレを回避して最終的にはシュートまで行った。あの落ち着いたプレー、連携、ゴールにつながるプレーがもっとできていれば違う結果になっていたと思うが、どうか。

高垣 そうですね。基本的に僕、2セットを組むタイプの監督なんですけど、今回は2セットと決めずに行ったんですよね。お互いがカバーし合って、2.5セットぐらいでグルグル回していった感じなんですけど。いつもやってないメンバーと、ふっとこう、セットが組まれたときにピシャッとはまることがあったと思うんですけど。そこでしっかりゴールまで行けてるのは、もちろん、いいことだし。ま、できればそこで決め切りたいってところですよね。フットサルってそういうスポーツだと思うんですね。シュート撃っても入んない入んないが続くスポーツだと思うんですけど、ま、決めてれば変わるんじゃないかなってのはあります、はい。

Pivo! キャプテン、当事者としてどうか。

若林 そうですね、今おっしゃったように、あのセットのときは個人的にみんなボールが持てる、ある程度ボールが運べる選手がそろってたし、僕は(石田)雄太郎、(石川)隼人という2人の特徴はつかんでいるので、タイミング的にもすごくやりやすかったと思います。ま、それだけじゃなくて、今日の長野さん、逆にいったら、10番と9番がずっと固定でどんどん出てて、流動的なセットでもそこまで変わらないクオリティができてたんで。ま、監督のいうように、誰が出てもできればベストかなと思うんで。まだまだ上げていけるかなと、思います。

Pivo! 今指摘のあった9番(石関)、10番(伊藤)、いい働きをして点に絡んでいた。

高垣 上手ですよね。

若林 経験豊富って感じでした。

高垣 注意はしてたんですけどね。やっぱ、やられちゃうなーっていう。

 

(取材後記)
「負けました!」(高垣監督)、「いやぁー、つえー!」(若林キャプテン)。
会見が終わると2人は、うっ屈を吐き出すように、快活にそういって席を立った。
敗戦を糧に切り替えていくしかない、そういう心境がいわせたに違いない。
2人はさらにこうもいった。
「なんで全勝してんのかわかったね。そういうことかーっていうのが」(監督)。
「関東リーグのリガーレみたいな」(キャプテン)。
どういうこと? という僕の問いかけに対して監督は、
「いやー、レコーダーが回ってたらいえないですよー」
そういってはぐらかされた。
長野、7戦全勝。
僕は僕なりにその要因を、長野の主力・石関聖へのインタビューで引き出すことにトライしている。また、キャプテンが会見でいった「(長野は)少ない人数の中でもアップからの雰囲気のつくり方がすごくうまかった」といったが僕も感じることがあったのでそれについても触れるつもりだ。近日アップ予定の記事を楽しみにしてください! (山下)

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