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無料記事:最後まで諦めずに戦う義務。ヴィンセドールと白山のつながり【F2第9節】(2018/10/22)

Fリーグ2018/2019ディビジョン2 第9節
ヴィンセドール白山 1-5 Y.S.C.C.横浜
2018年10月21日(日) 松任総合運動公園体育館 観客数:563人

[得点経過]
0-1 01分12秒 Y.S.C.C.横浜 77 稲葉洸太郎(PK)
1-1 06分54秒 ヴィンセドール白山 19 山口和人
1-2 08分29秒 Y.S.C.C.横浜 77 稲葉洸太郎
1-3 15分52秒 Y.S.C.C.横浜 9 栗本大地
1-4 23分29秒 Y.S.C.C.横浜 8 宿本諒太
1-5 36分02秒 Y.S.C.C.横浜 11 滝沢拓也

▼ヴィンセドールを楽しんでもらうために

ヴィンセドール白山が前に進めない。Y.S.C.C.横浜は高い位置からプレスをかけ、白山を封じ込めようとしていた。

優勝を目指す上で痛い敗戦だった。だがまだ試合は、リーグは続く。「最後まで諦めずに、残り5試合を」。上を目指す渡邊一城はそれを「義務」だと言った。それは杉木陽介監督の言う「地域の人たちと一緒に歩んでいけるクラブ」になるため、ヴィンセドールを楽しんでもらうため。松任総合運動公園体育館では、白山の人々がヴィンセドールを楽しんでいた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 佐藤

▼地域の人たちと一緒に歩んでいけるクラブに

杉木陽介 ヴィンセドール白山・監督

一巡目の前回(F2第2節)はチャレンジしながら10-4という形で負けましたけど、こちらもしっかりと対策を取ってトレーニングをしてきました。ですが、立ち上がりにもったいないPKだったりとか、そういうエラーが出てしまいました。試合の中で同点に追いつけたタイミングはあったんですけども、結果的に全体的に相手の方が上回っていたかなと、一回り上回っていたかなというところは正直はところです。順位的に勝てば2位に上がれるというか、上位につけれるポイントとなるゲームだったので、ここを落としたのはチームとしては厳しい立ち位置になったかなと思います。

――ホーム2連敗になってしまいましたが。

杉木 ホームは開幕3連勝から2連敗という形になってしまいましたけど、二巡目に入ってボルクバレット北九州は外国人が入って少し変わり、横浜は関東のチームでフットサルのレベルも高いと思います。その中で自分たちは、しっかりとプレーモデルを持っているので、そこを崩さずに戦うということをチームとしては言っている。戦い方はいろいろあると思うんですけれども、今年は自分たちの色をしっかり出しながら戦っています。そういう気持ちがお客さんたちにどういう風に伝わるか。今日の結果は悔しいんですけれども、その結果も含めて一緒に悔しがったり、共に勝利を分かち合えるような、ファミリー感を持てる地域づくりを目指しています。もちろん玄人的なところも見てもらえればいいんですけれども、今の現状を知ってもらって、これを今どうやって地域の人たちと盛り上げてクラブが成長していくか、一緒に歩んでいければいいなと思います。次のホームは七尾での開催でもあるので、新しく見に来ていただける人たちにしっかり勝利を届けられるようにまたトレーニングしていくしかないです。

――これからも上位チームとも当たりますが、勝つためにはどういうことが必要となってきますか?

杉木 やっていることは間違っていないと思うんですよね。それに対して選手たちも一生懸命取り組んでくれています。今日の結果で負けたことによって得られるものが、勝つことも大きいですけど負けて得ることも大きいので、ここを修正して改善して意識付けさせて、また次のゲームに関してはさらに成長していくという形が今のチームとしては必要だと。

今日は3つのセットを途中で崩さないといけない状況があったのは、相手の強度に対してフィジカルベースが足りないところ。自分たちが3セットで回していても高い強度なので、今の自分たちのフィジカルが足らないのかなという部分が、個人個人そういう部分があったので、パワーのある選手で2セットを作ってゲーム運びをしました。どのセットも自分たちがやろうとしているプレーモデルを実行しようとしてくれているのであとは最後の決めきるところ。個人の部分とコンビネーションのところの精度を上げていかないと、得点が獲れていないのが現状なのでそこを改善していかないと強いチームに勝てないと思います。

▼最後まで諦めずに、義務がある

渡邊一城 ヴィンセドール白山・キャプテン

いろんな人のおかげでゲームが開催出来て、僕たちの入りもいい準備ができて、みんなで強い気持ちを持って臨もうってやったんですけども……。

ゲームの内容に関して言うと、監督が言ったように相手の方が上で、力負けしたなと。個人的にはチームとして力負けしたなと。ネガティブな感じではなくて、本当にそう思いました。今日のゲームで若手も経験できたり、チームとして経験できて、それを今後どうつなげていくかというのが、僕らがこれから上に行けるかどうかにつながるのかなと個人的に思っています。残り5試合あるので、優勝に関しては厳しくなってしまったかもしれないですけど、最後まで諦めずに。僕らは1つでも順位を上げて上に行くという義務があると思うので、最後まで諦めずに残り5試合を戦っていきたいと思います。

――横浜の前からプレッシャーは、前に進めさせないという形でもあったと思います。そういった中で、ボールを前に進めていく上でどういった課題が見つかったと思いますか?

渡邊 ハーフタイムで監督の方から、基本的に距離が遠いという話がありました。僕らのプレーモデルでいうと4-0というクアトロだったんですけれども、距離が遠かったりピヴォが動いたタイミングでそこが見れないで横パスが多くなってしまったりとか、間を突けれなかったりとかありました。個人的なんですけど、相手の強度が上がってくると余計に縦を突けるということができなくなる。僕はピヴォなので特にそういう感じに思うので、そこは今後の課題です。強いチームとやった時に、いかに横パス以外の選択肢を持てるかというのがチームとしての課題なのかなと。今日もやってても、運べなかった、前に行けなかったというのは選択肢をもっと自分の中で速いプレッシャーの中で増やせれば改善していくのかなと思います。

――プレスの強い相手だと、選手間のコミュニケーションが大事だと思いますが、試合中はどういう話をされていましたか?

渡邊 ハーフタイムはセット間で話していたんですけど、同じですね、距離を近くしようとか縦を見てみようとか。

僕らのセットで言っていたのが、プレスが速いからボールに向かってファーストタッチで動かしていけと。そこで止めちゃうと食われると思ったので、向かっていってボールを動かしていけばプレスが速くても一瞬はがせるので、ボールを止めるんじゃなくて動かそうとか。そういう話はセット間でしたりしていたんですけど、基本的には距離感の部分をどのセットも試合中に話をしていましたね、もっと近くに、すぐサポートをと。

後半の途中はセット崩したりして、僕らのセットは比較的チームの中でパワーがある選手で出ることになった時は、それまでの3つのセットが悪いわけではないですけど今までよりいい、ひとりひとりがはがせるので前に進めたりというのがあると思ったんですけど、それがずっと続かなかった。僕たちは3つのセットを組んでいいクオリティーを出そうとやっているので、個人の力に頼るだけのチームじゃなくてみんながそれができれば一番いいと思うので、それがこれからの僕らの課題というか。今週も火曜日からトレーニングがあるので、もっと改善していかないと思います。

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