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[群馬県女子1部第10節]群馬で無敵の女子チーム(DREAM futsal Park/PORCO)(2018/12/19)

■キングオブパスタ

昨シーズンまで、デルミリオーレクラウド 群馬 PORCOの名前で活動していたが、今シーズンよりDREAM futsal Park/PORCO(以下、ポルコ)と、チーム名を改め、装いを新たに活動し始めた。
群馬県では敵なしといえるほど、ここ数年群馬県リーグでの負けがない。
群馬県リーグ最終節を前にスポンサーイベントを行い、リーグ戦、試合終了後の食事会までと 1日密着させていただいた。

11月11日、この日の夕方からは、群馬県女子リーグ最終節。
その前に高崎駅から程近い、もてなし広場という旧高崎市庁舎跡地を解放したスペースにて開催している、キングオブパスタというイベントに、スポンサーブースのお手伝いとして、ポルコの面々が参加していた。
スポンサーのメインブースのすぐ横で、「PORCOと遊ぼう! ボールを蹴って商品GET」という名のキックターゲットを行っていた。
ルールはいたって簡単、各ターゲットに商品が割り当てられていて、そこにボールを蹴って当たると、商品がもらえるというもの。
ボールを蹴るチャンスは2回。
楽しんでいたのは、子供たちだけでなく、大人も参加して、商品ゲットを目指して熱く盛り上っていました。
なかにはライブ配信するユーチューバーも混じっていました(笑)。

キングオブパスタは今年で開催10周年。
キングオブパスタ2018il Campione di KING OF PASTAと銘打って、過去の優勝したお店の中から、キングの中のキングのお店をを選ぶイベントとなっていた。

パスタが並んだ写真の左上:TAKASAKIカルボナーラ(グルー)、真ん中上:高崎ナポリタン(ラビッシュ)、右上:上州麦豚と国府白菜・下仁田ネギの西京みそクリームパスタ(カーロ)、左下:えびジェノパスタ(バンビーナ)、真ん中下:赤城鶏の塩レモンローストと県内産きのこ柚子胡椒風味2018(アルコバレーノ)、右下:ボンジョルノ特製”えばらハーブ豚のカチャトラ”をラザニアで!の6品。

ラザニアってパスタかよ!って思ったら、ラザニア自体が平たいパスタが入っているとのことでパスタだそうだ。

ポルコの面々も6種のパスタを食し投票も行った。
ポルコ内の評価は、結果と同様に1位のバンビーナのえびジェノパスタが人気だった。

 

■リーグ戦最終節

お腹も満たし、ブースの片付けを行ってから、高崎から伊勢崎へと移動した。
群馬県女子フットサルリーグ最終節が行われるのは、伊勢崎市内にある企業の工場内にあるリスパック体育館。
観客席はないものの、十分、20m×40mのコートを取れる大きさで、非常にきれいな体育館であった。
日頃からリーグや企業内でもフットサルが行われているようで、フットサル用のラインは常設されている。

ここ数年、県リーグで負けなしのポルコ。
今シーズンの過去の試合結果を見ても、1試合を除いて6点以上の大差で勝っており、一番大差がついた試合は15点差で、県内では無双状態。

試合開始してしばらくは相手陣地に攻め込むも、点にはつながらず。
前半6分を過ぎたころ、#18 松田による先制点。
1分後続けざまに、#18 松田によりゴール。

前へ前へとプレスがはまる。
更に1分も経たないうちに、#18 松田のキックインから、#13 キャプテン・木元がゴール正面から打ち抜いたシュートがゴールに決まる。
3対0とリードを広げる。

その後、両チーム沈黙。
13分にペナルティーエリア内でポルコがファールでPK。
#18 坂庭のシュートを弾くも、そのボールが押し込まれて失点。


前半は#13 木元、#8勅使河原が2連続弾で6対1となり、前半を折り返す。

前半の勢いで10点以上の得点を期待していたが、後半開始3分、ペナルティーエリア内右サイドから正面ゴレイラ、後ろ2人を背負いながら#7 ミレリがゴール。

その後はポルコがプレスをかけるも点にはつながらず。
しっかり守ってBLITZにもゴールは許さない。
14分に本日2得点の#18 松田が短いスパンで、更に2得点を決めて、#18 松田だけでなんと4得点。
前半6点を獲るも、後半は3点に留まり、最終的には9-1でポルコの勝利だった。

 

Super Sports XEBIO 群馬県女子フットサルリーグ2018 第10節
DREAM futsal park/PORCO 9-1 C.G.S.C.BLITZ VIENTO
2018年11月11日(日) リスパック体育館

[得点経過]
1-0  6:36 PORCO 18 松田美咲
2-0  7:35 PORCO 18 松田美咲
3-0  8:27 PORCO 13 木元智美
3-1 13:01 BLITZ  18  坂庭菜穂
4-1 14:00 PORCO 13 木元智美
5-1 17:36 PORCO 8 勅使河原美涼
6-1 18:53 PORCO 8 勅使河原美涼
7-1 23:15 PORCO 7 PASSOS MELNIXENCO MYRELLYKARYANE
8-1 34:15 PORCO 18 松田美咲
9-1 34:20 PORCO 18 松田美咲

Super Sports XEBIO 群馬県女子フットサルリーグ2018 順位
1 DREAM futsal park/PORCO 勝ち点24/得失点差68
2 TiTiCaCa 18/29
3 KAI XIN GUO 9/-27
4 tonan.SC 7/-32
5 C.G.S.C.BLITZ VIENTO 1/-38
(2018/11/11 全日程終了)

■試合後の食事会

試合後は、スポンサーの江積社長夫妻と、チームのメンバーとのお食事会にも参加させていただいた。
江積社長は、叱咤激励も熱く、サポートも手厚い、人情味が非常にあり、冗談も交えながら、含蓄のある話もしていた。
チームとスポンサー、お互いの信頼関係は固く結ばれている。
参入戦へ向けて、気合も入れていただいたに違いない。

ポルコのメインスポンサー、株式会社ぐんま東庄の江積社長。

 

■須崎充樹監督インタビュー

Pivo! チームができて何年くらい経ちますか?

須崎 新しくDREAMのポルコになったのは今年ですけど、その前から前身のデルミリオーレクラウド群馬ポルコっていうのは、6年目ぐらい・・・今年で7か。7年目ですね。自分が始めてからは7年目ですね。

Pivo! 何で豚(PORCO)なんですかね?

須崎 それが、1番最初にエンジョイチームで、エンジョイというか初心者の集まりのチームで始めたときに”PORCO”って名前を絶対入れるぞっていう子が代表というか、キャプテンっていうか、1番最初にチームを始めようってなったとき、その子がつけたいという名前がポルコだったんで、そのままポルコになりました。

Pivo! ポルコが競技を始めて何年くらいになりますか?

須崎 1番最初は、初心者のクリニックのチームみたいな形でスタートしていったんですけど、区切りというのはないんですけど、最初は選手権しか出なかったんですけど、リーグは2年目から、そのうちに徐々に競技志向に変わっていったって感じですかね。

Pivo! 施設のクリニックで集めたチームって、そこで終わっちゃうのが普通なんですけど、なかなか競技まで展開しないですよね。

須崎 そうですね、やっぱり人の入れ替わりもありましたし、ポルコでやってくれている子がトップチームのマネージャーやってくれたり、選抜だったり、そういうところのマネージャーとかも、応援してサポートしてくれたりしていくうちに、彼女たちの心の中にも火がついたっていうか、どんどん意識も高くなって、競技のフットサルにのめり込んでいったという感じですね。

Pivo! 今日最終節で、その前に優勝が決まってしまったのですが、無敗で終えましたと。群馬県リーグでは非常に強いチームですが、ポルコのストロングポイントって、1番という部分はなんですか?

須崎 やっぱり、チーム一丸っていうところが、1番自分がこだわってきているところで、みんなで同じことをやって、みんなで戦うってところが、ポルコの1番強いところだと思います。

Pivo! 選手の入れ替わりってそんなに激しくないですか?

須崎 そうですね、去年から・・・去年、一昨年からは競技の子たちが集まって安定してきているけど、ホント最初のほうですよね、自分はエンジョイでやりたいって子もいれば、もっと強くなりたいって、もっとうまくなりたい、勝ちたいって子がいる中で、どのチームもあると思うんですけど、そういうところの葛藤(かっとう)の中で、本人たちが選んでいく道っていうので、だんだん選手が限られてきたのかなっていうことになります。

Pivo! 今シーズン活躍した選手であったり、著しく成長した選手って、挙げていただけますか?

須崎 まずは木元智美、キャプテン、やっぱり彼女を軸にチームが成り立っているんで、彼女が2年前にポルコに入ってくれて、最初はサッカーだったんですけど、今はフットサルにすごく力を入れてるし、プレーもフットサルになったなって思います。
で、もうひとりは松田美咲。彼女も最初は違うチームでプレーしていたんですけど、うちにきて質の高い子たちと、練習するようになってメキメキと頭角を表すようになって、すごいゴールも増えたと思うし、ガラッと変わったと思います。選抜の関東大会では得点王にもなっていると思うんで、まぁ3、4点しか獲っていないですけど、すごくいい選手になってきたなーっていうのはあります。

Pivo! さっきゴレイラの石川選手と話したんですけど、今シーズン8試合やって、3失点しかしていないですよね。それで、得点って、総得点(71得点)でいっちゃうとものすごい得点ですよね。

須崎 そうですね、過去に1シーズン通して1失点っていうのがあって、それを目標にいつも頑張っています。それを越せるように。

Pivo! 総得点もすごいし、失点は3失点しかしていないって。

須崎 自分はディフェンスからつくっていくフットサルが好きなんで、まずはディフェンスができないと、フットサルになんないのかなっていう考え。まず失点をなくすっていうところと、攻撃はある程度、選手中心にリスクをマネージメントしながらやるっていうところがフットサルだと思っているので、その結果ゴールが多いのはうれしいですけど、失点が少なかったというのはすごくうれしいですね。逆にゴールが多かったというのはたまたまっていうのもいえるんですけど、失点が少ないっていうのが、1番の目標なんでそれはうれしいです。

Pivo! 群馬県女子リーグは今日で終わってしまったのですが、他のリーグってだいたい12月とか、1月くらいまでやって、それ考えると試合感覚でっていうのが薄れてきてしまいますよね。

須崎 そうですね、まぁ、毎年この時期にもう決まっちゃっていることが多かったんで、ここから先に練習試合で追い込んだり、そういったところのマネージメントは毎年こうなのかな、群馬でやっている以上は。こういう形が毎年多いのかなと思います。

Pivo! 毎年、毎年参入戦へ行っていますが、悲願の関東参入を迎えたいと思うんですけど、参入戦、入れ替え戦に向けての対策は考えられていますか?

須崎 もちろんいろんなチームと、どういうチームと当たるかっていうのも全然見えていない部分もあるし、当たるチームの分析ってできない状態なので、しっかりと基礎をやりながら、自分たちのフットサルの質を上げていくというところに取り組みながら、いろんな相手ととりあえず練習試合を増やしてやれたらとは思っています。

Pivo! ポルコも関東へ上がるにしても、人に見られて成長していくようなチームになっていかなければならない思うのですが、ポルコのファンを増やすために、ファンに向けてひとことお願いします。

須崎 ポルコはみんなでかたまってチーム一丸となって戦うチームなので、そういうところをみなさんに見せていけたらと思います。

■DREAM futsal park/PORCOメンバーコメント

#3 YAMAHAKI LIDIA YUMI(ヤマハキ リディア ユミ:ユミ)
取材時に不在のため、写真とコメントがありません。

 

#4 石川 成美(いしかわ よしみ:よっしー)


参入戦の意気込みは、今年こそは関東へ上がりたいと思うので、とりあえず1勝は頑張りたいです。私も結構、歳がいっているので、絶対関東に上がって、関東リーグで戦いたいなって思っています。

 

#5 内田 葵(うちだ あおい:あおい)
取材時に不在のため、写真とコメントがありません。

 

#7 PASSOS MELNIXENCO MYRELLYKARYANE(パソス メウニクセンコ ミレリカリアネ:ミレリ)


参入戦勝ちたい。だから、頑張ります。よろしくお願いします。

 

#8 勅使河原 美涼(てしがわら みすず:てし)


参入戦まで残り時間が少ないので、チームでみつけた課題をひとつずつ克服して、まずは1勝できたら、2勝、3勝と、勝ち進んでいきたいと思います。

 

#9 伊藤 聡美(いとう さとみ:さと)


今シーズンを振り返って、わたし埼玉からチームに通っていて、仕事終わって練習場に着くのに2時間半くらいかかっちゃうので、正直、練習は行けてないことも多くて、行けても練習に途中から参加することが多くて、その中で戦術とか、みんなで共通理解をしていくのが難しいところはあったんですけど、でも試合になると必ず先発で使ってくださって、そこは毎回感謝していて、だからこそちゃんとプレーしなきゃいけないなっていう、そういうプレッシャーもあって試合はやっていたんですけど、いざ試合が始まるとみんなが一生懸命フォローしてくれて、自分のやりやすいように動いてくれるので、本当に助けあえるチームで自分はプレーできているんだなって、やっていてすごいうれしくて、そんなチームで上を目指したいなって思ったし、去年の参入戦でやっぱり大きい舞台になると、どうしてもガチガチになってしまうっていうのも経験したので、今年は2月の参入戦までの間に、そういう自分たちのプレーが最初からできるような、そういう準備もしっかりしていきたいなと思うので、自分も行ける練習のときはちゃんと1回1回集中して、コミュニケーションとりながらやっていきたいなと思います。そういうところでチームのみんなに感謝しつつ、自分もできるプレーを全力でやっていきます。

 

#11 深田 友里恵(ふかだ ゆりえ:ふかっちゃん)


今年から加入したので、早くチームに馴染んで、戦力となれるように頑張ります。

 

#13 木元 智美(きもと ともみ:ともみ)キャプテン


今年も群馬県で優勝できて、群馬の代表として恥じないように関東参入戦で戦い、上を目指して頑張ります。スポンサーの方や、応援してくれる方々に感謝しながら頑張っていきたいと思います。

 

#18 松田 美咲(まつだ みさき:みさき)


参入戦は自分自身2回目の経験なので、去年はうまくいかなかった部分があるので、その部分をしっかり今年はちゃんとできるようにしていきたいです。

 

#21 茂木 未希(もぎ みき:みき)


ここ数年は群馬県代表として、毎年参入戦にチャレンジしているんですけど、なかなか勝ちきれずに関東に上がれないので、今年こそはメンバーも、すごくいいメンバーがそろっていて、1番のチャンスだと思うので必ず勝ち抜いて、関東に上がりたいと思います。

 

 

アルコとして、手厚いスポンサーがついているが、ファンやサポーターはまだまだ少ない。
自分たちで納得できる試合をしていくのではなく、1人でも多くのファンやサポーターをつけ、観られ、期待され、応援され、それらに応えられる存在として、さらに大きく成長してもらいたい。
群馬県の女子フットサルチームとして、その存在を示して欲しい。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! なか

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