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[東京都女子1部]城北レディース、リーグ3位確定! 「選手同士のコミュニケーションが増え成長した1年でした」(城北・川﨑康裕監督)(2019/1/1)

試合後、第3位の表彰状とプレートを東京都フットサル連盟から授与され笑顔を見せるキャプテンりかこ(右)と、のん。おめでとう!

 

ようやくつぼみが開いた状態の城北。来季は大輪の花を咲かせるしかない。

序盤で快進撃を見せたLa puerta junto ladiesは6位に終わった。

 

SuperSports XEBIO 東京都フットサル女子1部リーグ2018 第15節
La puerta junto ladies 1-9 BALLENA BLANCA城北レディース
2018年12月24日(月) 八王子市富士森体育館
[得点経過]
0-1 城北レディース 29 上條ちなみ 
0-2 城北レディース 4 片山理夏子 
0-3 城北レディース 11 高橋海友 
1-3 La puerta junto 8 大河原凛
1-4 城北レディース 29 上條ちなみ 
1-5 城北レディース 11 高橋海友
1-6 城北レディース 6 伊藤美孔 
1-7 オウンゴール
1-8 城北レディース 29 上條ちなみ
1-9 城北レディース 14 中田優衣

 

自らの力で“壁”を乗り越えた城北

東京都フットサル女子1部リーグ2018シーズンが終了し、BALLENA BLANCA城北レディース(以下、城北)は1部3季目にして初の上位リーグ入りを果たしたばかりか、最終戦で勝利し3位入賞を決めた。

振り返れば、今季の城北は開幕2連続ドローと決定力不足を露呈した。だが、練習で徹底してブラッシュアップしてきたクアトロが5戦目の府中アスレティックFCキンツェム戦で花開く。前からプレスをかけてくる相手を自陣深い位置に誘い込みマンツーでボール奪取してカウンターを仕掛ける戦術が的中、5-2と快勝した。川監督が選択したこの戦術は、ある意味、リスキーだが選手の技能を信じて採った策だった。選手は監督を、仲間を信じてやりきった。続くFestilo戦、ベタ引きしてくる相手に手を焼いたが、残り7秒、18歳の新人・中田優衣の決勝ゴールで勝利。前期を3勝2分け2敗と1部昇格後初めて勝ち越しに成功。4位キンツェムをかわして、上位リーグ入りを果たしたのだった。

そして今節のリーグ最終戦、共に北区を拠点に活動するLa puerta junto ladiesを相手に、上條ちなみのハットトリックの活躍などで大勝し、3位に入賞したのだ。

城北の選手たちがサッカーで培ってきたフットボール技術は文句なしにリーグトップレベルだ。持てる力をフットサルへと適応させるのに確かに時間がかかった。メンタル面で負け癖を乗り越えられなかった。しかし、今季中盤以降、大事な試合で結果を出した城北は自らの力で“壁”を乗り越えた。ひいき目抜きで来季が楽しみで仕方がない。

つぼみが開いた1部3季目→大輪の花を咲かせる同4季目へと向かう今、全選手にアンケートを実施した。項目は、①2018シーズンで印象に残った自分のプレー、②2019シーズンの個人的な目標だ。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

♯1 GK 宮村梨花 (みやむら りか:りか、24歳)

(左は大室龍大コーチ)

①特にどの試合で自分自身印象残ったプレーというのは思い浮かばないんですけど常に試合中声出すようには意識してました。
②2018シーズン受けた失点の中に私自身防げれたのはいくつもありました。来季は無失点目標に頑張りたいと思います。

 

♯2 フィクソ 木村穏 (きむら のん:のん、23歳)


①前期のラプエルタ戦のトーキックシュートです。自分の数少ない得点シーンで今までで1番うまくトーキックが蹴れたと思います。崩したりドリブルで突破したりっていうプレーではなかったけど撃たなきゃ始まらないって改めて気づけたプレーでした。
②自分は強いシュートも鋭いドリブルもできないのでパスで勝負していきたいです。笑 メッセージ性のあるいろいろなパスで流れを城北にもってこれるような選手になります。そしてできれば2018年よりも得点に絡みたいです。笑

 

♯3 前のほう 小川春香 (おがわ はるか:がっちゃん、23歳)

①今シーズンに関しましては、仕事の関係でボールに触る機会がとても少ない年になりました。(監督の)川さん含めチームメートにもご迷惑おかけしたと思います。今シーズンの結果が3位。チームにとっていい結果になり非常にうれしく思います。
②来シーズンは仕事も落ち着きボールに触る機会も増えてくると思いますので、経験豊富なチームメートに迷惑かけないようプレーしていきたいのと、前向きにゴリゴリプレーできるように頑張っていきたいと思います。
(取材時に不在だったため写真がありません。以下同)

 

♯4 フィクソ-アラ 片山理夏子 (かたやまりかこ:りかこ、24歳)

①今季印象に残ったプレーは府中アスレチックFCキンツェムとの試合での得点シーンです。去年や今季前半は自分が点を獲ることがほとんどなかったですし、ファー詰めでの得点なんて考えられませんでした。キンツェム戦から戦術を改め、それがフィットし体現できたゴールだと思ってます。自分たちの強みはパス回しだと思っていて、今季後半はパス回しから裏を狙うことができていたんじゃないかと思います。自陣でのパス回しはリスクがあるので、来季はもっとひとりひとりと意思疎通をしながら、アドリブを効かせられるように考えてプレーしていきたいです。そしてチームの課題の決定力。あれを決めていれば勝っていた。という試合がたくさんあるので、来季は決めきれるよう練習していきます。
②個人的な目標は、体づくりです。体が重いので、常日頃から食事や練習量を考えて、最高のパフォーマンスができるように仕上げていきたいです。
今季応援ありがとうございました。来季は1位目指して頑張ります!

 

#6 アラ 伊藤美孔 (いとう みく:でん、24歳)     


①プレーではありませんが、最終戦の雰囲気はよかったかなと思います。勝っている試合だけではなく、毎試合みんなで楽しめるような雰囲気づくりをしたいです。
②試合に出ることです。今シーズン全くチームに貢献できず、悔しさと不甲斐なさしかないです。主力の選手が休むためだけでも試合に出て、少しでもプラスになれるようになります。
あと声を出し続けることです。静かな時間をなくして自分たちの雰囲気で試合できるようにしていきたいです。

 

♯7 アラ 中島瞳 (なかじま ひとみ:ばぁちゃん、24歳)


①②昨年よりチームのまとまりが出てきたように思います。試合の出場機会には恵まれませんでしたが、チームを支え、勝ちに貢献できるように、引き続きピッチ内外ともに力を入れていきたいと思います! 今後の城北にご期待ください!! 
ご声援よろしくお願いいたします

 

♯11 アラ 高橋海友 (たかはし みゆ:みゆ、22歳)


①今シーズン印象に残っているプレーは、相手を背負った状態からターンをしてゴールまで行くプレーです。相手を1人かわすことによって周りの選手がいきたり、ゴールまで行けるなど自分自身のプレーの幅が広がっているなと思ったからです。今シーズンから城北でプレーをして、新しいチームで楽しくプレーができてフットサルを始めてよかったと思いました。
②来シーズンはもっともっと結果にこだわって、得意のドリブルにもっと磨きをかけられたらいいなと思います。そして1点でも多く点を獲り今シーズンよりいい成績が残せるせるように頑張ります。

 

♯14 アラ 中田優衣 (なかだ ゆい:ゆい、ゆいぴー、18歳)


①今季印象に残った自分のプレーは、フェスチーロ戦で終了間際に決めたゴールです。最後まであきらめずシュートを撃った結果、チームが上位リーグに行けたことがとてもうれしかったです。
②来季はゴール数も順位も今季を上回れるように頑張りたいです。

 

♯17 アラ 須佐純子 (すさ じゅんこ:じゅんさん)

今季からマネージャー的な感じで城北に。一応、もしものために選手登録はしていましたが、まさかの選手権でのゴレイロとして出場。ゴレイロ嫌いじゃないことがわかりました。楽しかったぁー。
②うちの城北はひとりひとりはレベル高いと思います。それがチームとして噛み合えば、最強のチームになると感じています。どんどん強くなる。そして、みんな、いい子! 来季はもっと上に! 
城北に期待してください。応援よろしくお願いしまーす。

 

♯21 FW(?) 長谷川珠英 (はせがわ たまえ:たまえ、23歳)

①今シーズンはあまり試合参加できなかったですが、early.f.t戦で残り5秒くらいでヘディングで決めたプレーが印象に残っています。
②来季はもう少し試合参加しフットサルの戦術理解と経験を積みたいと思います。

 

♯23 アラ 尾崎緋菜 (おざき ひな:ひな、22歳)

①印象に残ったプレーなし。
②たくさん点獲ってたくさんアシストする!

 

♯24 ゴレイラ 荒井有里加 (あらい ゆりか: ゆりか、21歳)


①相手によって守り方が前プレだったりゾーンで守る形だったり変わったのでそれに合わせた動きができるようにし、前プレだったら裏に蹴らせないように位置を少し高めにとりました。また、ゾーンだったら視野を広げて味方の選手が守備しやすいように声を出しました。
②来季は1対1の守備率をもっと上げられるように頑張りたいです。

 

♯25 FW? 木村千尋 (きむら ちひろ:ちひろ、23歳)


①リーグ戦vs.府中アスレと戦ったときに決めた初ゴールです。
意識していたファー詰めで決めることができて、決めたときはすごくうれしかったので一番印象に残っています。
②5月からフットサルを始めてまだまだルールや戦術など勉強不足で練習不足ですが、来季は少しでもチームの役に立てるように、たくさん走ってゴールに絡むプレーをたくさんしたいです。

 

♯29 ピヴォ 上條ちなみ (かみじょう ちなみ:ちなみ、18歳)


①今シーズンから城北に入りましたが前期の初めのほうにケガをしてしまい、最終戦がデビュー戦になりました。最終戦で3点決められたことが印象に残り、3点目のゆいからの縦ボールをターンしてシュートしたシーンが一番印象に残っています。
②来シーズンは、試合に多く出れるよう、体力をつけ、戦術ももっと学び、チームに貢献したいと思います。

 

コーチ 大室龍大 (おおむろ たつひろ:ムロ、26歳) 

①②今シーズンは、城北を含め関東、Fリーグ、全日本選手権など女子フットサルの試合を多く見てきました。その中で上位にいるチームはフィジカルベースがしっかりと整っていると感じます。城北は技術はある程度の力がありますが、フィットネスの部分はまだまだ伸びると思うので、そこを改善していければと思います。

 

監督 川﨑康裕 (かわさき やすひろ、39歳)

(左はLa puerta junto ladieの稲田監督。カスカヴェウ時代のチームメート)

[総評]
今年初めはメンバーもそろっていて正直自信はありました。昨年の上位2チームも関東リーグへ行ったので…。
そんな中で戦った初戦、2戦目はまさかの苦戦でした。
前からいた選手と新しく入った選手の戦術理解の差、サッカーからフットサルへ切り替えられていない選手。うちの選手は決して技術が低いわけではありません。それなりの経験をしてきた選手も多々います。
フットサルの難しさを感じながらフットサルの楽しさ、深さを考えさせられました。

うちの選手にはどんな戦術が合うんだろうと迷って考えていた自分のせいと感じています。

この2戦がなければ今のうちはないともいえます。

ここからクアトロを徹底し練習の中で動画を見て真似、意識させてみたりしました。

ただ、目で見て頭で理解してもゲームの局面では中々出せずにいた選手もかなりいました。

クアトロの完成度が上がったのは府中戦からです。

ここを機に選手たちからどのようにやろうとか選手同士のコミュニケーションが増えたと感じています。

ただ、クアトロは組立を主にしていると感じています。
フィニッシュまで行けない場面が多々見られました。

うちの選手はほぼ全員高校時代教えていた子たちで長い付き合いになります。
サッカーからフットサルの組立へのシフトチェンジに時間がかかったことは否めません。
まだまだチーム力は上がると信じていますし、感じています。

最終戦は総力戦で勝ちにいこうと選手達には話しました。
出た選手が今までの中でいいパフォーマンスをしてくれたと思います。
もっともっとフットサルの楽しさを教えていってあげたいと思っています。

来年の目標は今年よりも順位を上げたいですね。
今年は勝ち点のこぼし方が後悔しかないので…。

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