“打倒十条”を果たして1位にいきたいです!(城北 ♯2 のん)[東京・北区女子プレリーグ]
2019年3月31日 北区・滝野川体育館
(PHOTO,TEXT・山下浩正)
のんにゴールを許したゴレイラの悔しがり方がゴールの重みを物語る(写真はいずれもベイブスVV戦)。
ドリブルでマークをはがし前線へパスを当てる、それがこれまでののんのスタイルだった。ところが、今季はこれにシュートという武器が加わる。結果が楽しみだ!
BALLENA BLANCA 城北レディース、今季の目標をリーグのテッペンに置いた!
その技術、判断力。「関東寄せ集め」チームとは思えないベイブスVV。リーグに強いインパクトを与えた。
意表を突くトーキックへの目覚め
ベイブスVV(「関東寄せ集め」チーム)
十条FCレディース(2018東京都女子1部リーグ優勝)
BALLENA BLANCA 城北レディース(同第3位)
La puerta junto ladies(同第4位)
Ambition(2018埼玉県女子リーグ優勝)
FUSION(2018東京都女子2部リーグ→同1部昇格)
この6チームが「北区女子プレリーグ」で貴重な対戦機会を得、所属する各リーグの開幕戦へとスタンバイ。直前まで試合勘を高めたことで公式戦で成長ぶりを発揮するに違いない。このリーグで異彩を放った選手、チームを順次紹介していこう。
東京都女子1部リーグ3位とクラブ史上最高の成績で昨シーズンを締めくくったBALLENA BLANCA 城北レディース(以下、城北)。最終節終了後に、メンバー全員が、①2018シーズンで印象に残った自分のプレーと、②2019シーズンの個人的な目標の2点をコメントした記事を覚えている方も多いと思う。この中から今回は♯2 のんのコメントを以下に再録する。
①前期のラプエルタ戦のトーキックシュートです。自分の数少ない得点シーンで今までで1番うまくトーキックが蹴れたと思います。崩したりドリブルで突破したりっていうプレーではなかったけど撃たなきゃ始まらないって改めて気づけたプレーでした。
②自分は強いシュートも鋭いドリブルもできないのでパスで勝負していきたいです。笑 メッセージ性のあるいろいろなパスで流れを城北にもってこれるような選手になります。そしてできれば2018年よりも得点に絡みたいです。笑
この中で、「撃たなきゃ始まらない」と、「2018年よりも得点に絡みたい」は彼女がゴールへの意欲に目覚めたという意味できわめて印象的だ。しかもそれがシュートモーションが大きいためにゴレイラに見抜かれやすいインステップキックではなく、振りが小さく、しかもボールの後ろにシュートモーションが隠れるトーキックのほうが相手のすきを突くことができると自覚している点がすばらしい。
のんが足元の技術にたけたパサーであることはチームメートはもちろん、対戦相手の間でも周知の事実だ。それだけに、いつもならパスのシチュエーションで虚を突くシュートを撃ったら決まる確率は数段高い。
そのことを記事にしていいのかって!?
わかって止めに来る相手の裏を突いてこそ本物。
のんよ! プレリーグを中心に自ら手にした成長を公式戦で誇示してほしい!!
点の獲れるフィクソに急成長! 相手ゴールを脅かす存在に!!
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