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無料:森岡がブレーキ! 町田、前半の5失点が響き敗退!![F1第3節]

町田のルイス ベルナット監督と♯99森岡キャプテン。

2019年6月9日 町田市総合体育館

(PHOTO,TEXT・山下浩正)

Fリーグ2019/2020 ディビジョン1  第3節 
ペスカドーラ町田 5-7 フウガドールすみだ
観客数:1,449人
[得点経過]
0-1 06分14秒 すみだ 10 田口元気
0-2 08分19秒 すみだ 10 田口元気
0-3 14分22秒 すみだ 6 宮崎曉
0-4 15分34秒 すみだ 7 ガリンシャ
0-5 18分17秒 すみだ 36 中田秀人 
1-5 19分06秒 町田 21 二位岡崇登 
2-5 22分09秒 町田 41 菅谷知寿
2-6 32分24秒 すみだ 36 中田秀人
2-7 32分56秒 すみだ 3 春木啓佑
3-7 33分30秒 町田 11 室田祐希
4-7 38分00秒 町田 99 森岡薫
5-7 38分56秒 町田 ※オウンゴール

 

前半19分過ぎ、1-5とするチーム1点目を演出する森岡。

 

森岡のパスを受けてゴールを決めた二井岡。

 

チーム2点目を決めた菅谷のゴール。ハーフ付近で田口からボールを奪い。

 

名手・渡井を股抜きでかわし。

 

出てきたゴレイロもかわしてシュート。

 

チーム3点目を決めた室田。

 

チーム4点目は森岡のカウンターから。

 

最後はパワープレーから♯41菅谷のシュートが相手に当たってオウンゴール。

 

救いは21歳の若手2人のゴール

勝負はわからないものだ。昨季、3戦3勝している相手に、町田はミスがかさんで前半5失点。これが最後まで響き、パワープレーで2点差に迫るのが精一杯だった。

ホームで苦杯を喫した町田だが、救いは、♯21二井岡崇登(にいおか・たかと)と、♯41菅谷知寿(すがや・かずとし)がゴールを決めたこと。2人はともに21歳。新任のルイス ベルナット監督がアスピランチ(サテライト)から発掘した「Fリーグ特別指定選手」だ。

 

先制ゴールとチーム2点目を決めた、すみだの♯10田口。

 

勝ったものの疲労の色が濃い須賀監督と諸江キャプテン。

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
厳しいトレーニングが結果につながった

須賀雄大フウガドールすみだ監督 日々のトレーニングの強度が非常に高いので今日もそのままのプレーをしてほしいなと思っていました。本当に毎日毎日厳しい練習が続いていく中で、選手は今週、全トレーニングに集中してやってくれた、それをそのまま試合で体現した、それが結果につながった、そういうことだと思ってます。本当にタフなトレーニングを乗り越えていく選手を尊敬しますし、これを後30週、続けていけるかどうかでリーグの順位が変わってくると思うので、これをまた最低限にしてこれよりいいトレーニングをしていけたらなと思っています。以上です。

諸江剣語フウガドールすみだキャプテン お疲れ様でした。今日はペスカドーラ町田と戦ってみて監督が代わってメンバーも代わって、まだまだフィットしない感じがあった中で、初戦をしっかり勝ったことはよかったと思います。以上です。

(質疑応答)
得意のピヴォを生かすやり方がはまった

Pivo! 高い位置にいる選手に当てる形がうまくはまった印象があるが狙いが的中したということか。

須賀 自分たちの一番の売りのひとつにピヴォをどう生かしていくかということがあります。これは自分たちが下部組織も含めてとても大事にしているマインドであって、ゴールに一番近い選手を目印に、そして信頼して、全員がピヴォに入る直前からスタートを切って、自分のマークを置き去りにしていく。そしてそれがうまくいかなかったときに切り替え0秒でしっかり切り替えて全員で守備をする。それが体現できているということなんじゃないかなというふうに思います。

Pivo! タフな戦いに勝利して、今後に向けていい手応えをつかんだのではないか。

須賀 そのとおりだと思います。実際、前節の大分戦も残り3分まで勝っていて、そこからの逆転ということで。自分自身も最後パワープレーに出て、ホームの中で勝ちきりたいという思いがあって。そういうリスクを懸けての敗北だったので、ある意味、負けはしましたけど、選手たちが出し切ってくれたというそういう手応えは感じていました。前回の負けを最低レベルにして、それより上を目指していけば今シーズンはいい1年をサポーターと過ごせるんじゃないかなと思っています。

 

(試合を振り返って)

監督として今回の敗北の責任を感じている

ルイス ベルナット ペスカドーラ町田監督 まず初めにサポーターの皆さん、悪いスタートでしたが、最後まで勝利を信じて応援していただいてありがとうございました。選手も最後まであきらめずに戦えたことを誇りに思います。

監督として今回の敗北の責任を感じています。その中で、去年はとても下のほうでしっかり守れたのが町田の魅力でしたが、今回は点を多く獲られることになり、ミスもあった中で、今後、改善をしていきます。

すみだという強いチームに対して、7点という失点を与えてしまいました。その1つ1つのポイントを改善しチームを強くしていくことが今後の課題だと思います。次のホームゲームでは、今回のイメージを覆してしっかり勝利し、サポーターの皆さんに強い町田を見せたいと思います。

シーズンは始まったばかりです。まだ30節が残っています。チームとして1点1点を奪っていき最後まで戦い抜きます。

ありがとうございます。

森岡薫ペスカドーラ町田キャプテン お疲れ様です。今回の試合に関してはものすごく責任感を感じています。最初の2点というのは僕からの失点なので。そこに関してはものすごく責任を感じてますし、ま、こういうことが今後起こらないようにやっていくだけなので。今、監督が言ったように、サポーターの皆様が前半にこんなに点差がつきながらも最後まで残って、後押しをしてくれて。僕らにとって大きな声援をくれたことを本当に感謝しています。

まだ、試合はたくさんあるので、今日の試合を、自分のパフォーマンスをばん回できるようにやっていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします。

(質疑応答)

調子がよくない印象を受けるが

Pivo! キャプテンに聞きます。今シーズンはパフォーマンスに元気がないように思えるし、調子もよくない印象を受けるがどうか。

森岡 いや、それは、全く思ってないですね、はい。全く思ってなくて。コンディション的には逆に去年よりはいいはずなんで。ま、今回は、そういったミスからの失点を早い時間帯でしたことは(チームにとって)大きなダメージになりましたが、決してコンディションが悪いとか元気がないとかということはないかなと思ってます、はい。

Pivo! 開幕節の大阪戦で田村の、第2節の湘南戦では植松のマンマークを受けて苦しんでいたように思えたが、そんなことはないか。

森岡 ま、そうっすね、大丈夫です、はい。

 

 

(取材後記)

エースでフィニッシャーでキャプテン。森岡薫がプレーでペスカドーラ町田を支えていることは間違いのない事実だ。相手の心を折る強烈なシュートを敵ゴールにたたき込み、何度チームに勝利をもたらしてきたことか。パワーとキレを併せ持つ稀有な存在故に「キング」の名を欲しいままにしてきた。ただ、長いこと森岡を見てきた僕の目に、絶頂時のパワーとキレがうかがえない。

そのことに気づかされたのは昨季最終節のFリーグ選抜戦だ。0-4で敗退したこの試合の森岡は練習不足なのでは? と思わせるほど不出来だった。

今季も第3節までを見る限りそれは変わらなかった。

開幕節の大阪戦で田村に、第2節の湘南戦で植松に、彼にしかやってこないマンツーマンで張り付かれると、再三ボールを失い、苦悩の表情を浮かべた。

厳しい前プレを浴びた今節のすみだ戦では6分過ぎに自陣ゴール前、ピサーダで、寄せてくるすみだの選手をかわすつもりが奪われて最初の失点の起点に。8分過ぎにはハーフ左付近でカットされ、カウンターから再び失点の原因となっている。

ここに挙げた3試合で彼が決めたゴールは今節の1ゴールのみ。ハーフ付近で相手パスをカットしてドリブルを仕掛け、ゴレイロとの1対1を制する十分にスーパーなゴールだ。

だが、僕は不満だ。

彼はこんなもんじゃない。

2人、もしくは3人に囲い込まれても平然とキープし、フリーの味方にパスを繰り出し、そうしておいてファーサイドを駆け抜け、ボーンクラッシャーかと思わせるような、ど迫力ゴールを決めてみせるのだ。

普通、40歳になれば当たり前の現象かもしれない。

しかし、彼は並の人間の枠を超えたところで生息する存在だ。ユニフォームに袖を通している以上、最強であるべきだし、そうあってほしい。理由として考えられるのは彼がビジネスに多忙なためだろうか。推測するだけだ。

そこで、今節の会見で彼にストレートな質問を放ってみた結果、何倍も強烈なストレートが返ってきた。

よかった。実は、、、なんてグダグダいわれたらそれこそがっかりだった。

あとは超スーパーなゴールが蘇ることを祈るばかりだ。 (山)

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