デジタルピヴォ! プラス

湘南の縦の深さの欠如を、負傷欠場中の新キャプテン・鍛代元気と語る! [F1第2節]

長野とのトレーニングマッチ(5/6)でピヴォを張る鍛代元気。チーム浮上にこの男の存在は欠かせない!

 

2019年6月1日 小田原アリーナ
(PHOTO,TEXT・山下浩正)

 

あのときセグンドに。

 

このときセグンドに、鍛代元気がいたら!

 

Fリーグ2018/2019 ディビジョン1  第2節
湘南ベルマーレ 2-3 ペスカドーラ町田
観客数:1,009人
[得点経過]
0-1 11分20秒 町田 10 クレバウジ ヴィニシウス
1-1 13分12秒 湘南 19 歩夢   
1-2 16分43秒 町田 10 クレバウジ ヴィニシウス
1-3 21分48秒 町田 8 滝田学
2-3 28分06秒 湘南 44 本田真琉虎洲

 

「ワンタッチゴーラー」

ゴール前を仕事場にする湘南ベルマーレの鍛代元気は自らを「ワンタッチゴーラー」という。ボールウォッチャーになっている相手ディフェンスを尻目にセグンドに侵入し、ゴレイロの手も足も届かないコースへの味方の強烈なシュートパスをワンタッチで仕留める“職人”だ。チームがリーグ3位になりプレーオフ進出を決めた2018/2019シーズンに、鍛代は16ゴールを決めているがそのうちの14ゴールをワンタッチで沈めているという。実に、8割以上の確率でファー詰めを決めているのだ。

その話を聞いたとき、彼はこうも言っていた。
「例えばロドリゴも俊太も縦でも中へでも行けるし、刈込だったら取られないし。晃都も浦上も仕掛けるし。みんな、もう、仕掛けるんで。持てるんで。持てる集団が湘南なんで。だったら、その人が撃つタイミング、その人がかわしたタイミングで合わせに行くほうが僕的にもやりやすいし。シュート撃つタイミングわかるから(セグンドに)入る。で、それを続けていると、(鍛代)元気が入るから撃つよ、にもなってくると思うんです。だから思い切って、逸(そ)れても、元気いるでしょ? ファーに元気走ってるでしょ? につながってくるんじゃないかと思って、狙ってます」

この威勢のいい発言を第2節のホーム開幕戦を見ていて思い出した僕は、同時に、物足りなさも感じた。何故って、肝心の鍛代がオーシャンカップで負ったケガが元で開幕節、第2節とも欠場したことで、湘南の攻撃に縦の深みが欠けていたからだ。その鍛代と試合後に遭遇した僕は、待ってましたとばかりに思いの丈を彼にぶつけた。

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