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大差の勝利目前なのに残り27秒でタイムアウト、大分の監督にはうちの選手たちへのリスペクトが欠けていた!(ペスカドーラ町田 ルイス ベルナット監督)[F1第5節]

強い言葉で大分の伊藤監督の判断を批難する町田のルイス ベルナット監督。右は田中通訳、左は前節から負傷欠場中の森岡薫選手に代わってキャプテンを務める滝田選手。

 

2019年6月23日 町田市総合体育館
(PHOTO,TEXT・山下浩正)

 

Fリーグ2019/2020 ディビジョン1  第5節 観客数:940人
ペスカドーラ町田 2-7 バサジィ大分
[得点経過]
0-1 02分55秒 大分 10 仁部屋和弘
0-2 10分29秒 大分 9 レイチ
1-2 11分24秒 町田 オウンゴール
1-3 23分40秒 大分 7 ヴィトン
1-4 24分53秒 大分 19 森洸 
1-5 26分52秒 大分 14 白方秀和 
1-6 28分50秒 大分 23 柴野創太
1-7 33分19秒 大分 7 ヴィトン
2-7 39分33秒 町田 10 クレバウジ ヴィニシウス

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
今回の一件はスポーツのマナー違反だ

ルイス ベルナット ペスカドーラ町田監督 みなさん、こんにちは。

まず初めに監督として皆さんに伝えたいことがあります。わたしはこれまでリスペクトを持ってやってきました。試合を振り返る前にひと言だけ皆さんに伝えたいことは、今回の試合の中で、7-2で勝っているにもかかわらず、(ゲーム終了)27秒前にタイムアウトを取ったことは、自分たちのチーム、選手たちにリスペクトが足りない行為であり驚きを感じています。こういったことは自分自身、監督として、許されることではないと思っています。それはなぜかということを、今から説明したいと思います。

これは1つのスポーツです。スポーツにおけるマナーというものがあります。スポーツというのは勝ち負けの世界です。こういった試合を通じて、少年たちに見せるものがたくさんあると思います。そういったことに関して、今回の試合で欠けている点が、いくつか見えました。ホイッスルが鳴る27秒の中で、タイムアウトをとって試合の戦術を変えるってことは必要ないと思います。

自分たちの選手は試合の中で、ピッチの外で、負けてることによる焦る気持ちの中でも、そういったマナーをしっかり守り、ボールが外に出ても悪い行為をする選手はひとりもいません。大分の選手と同様に毎日トレーニングに励んでいます。こういった試合の中で、負けているにもかかわらず、自分たちのフットサルを信じて、最後まで走り抜き、最後まで戦う姿勢を、子供たちへのメッセージとして伝えました。試合の中には悪いこともあります。でも、腕を下ろさず最後までしっかり戦い抜く精神というのを町田の選手は見せてくれたと思います。

最後の27秒でタイムアウトをとった後も1秒も集中を切らさず、無駄なファールもせず、最後まで戦い抜きました。でも、大分の監督には選手たちへのリスペクトが欠けていたなと思いますし、今回の試合を通して、スポーツのマナーを学ぶべきだったと思います。

サッカーの中にも自分たちが負けているからといって後ろから悪い行為をする選手がいるかもしれません。そうした中でも、子供たちへのメッセージとして悪い行為をしてはいけない、負けることもスポーツのひとつ。その中で学ぶこともたくさんあるということを伝えることも重要です。

今回の大分の件に関しては、自分たちが勝っているにもかかわらず、こういった行為を行って、スポーツにとって勝つことの意味の中のマナーというものを学んでほしかったと思いました。試合を振り返っての意見ではないですけど、でもその中で、こういった行為、選手へのリスペクトのない行為を見過ごすわけにはいかないと思い、皆さんに伝えたく、この会見を通して皆さんに伝えた次第です。

で、今日は、町田の選手、大分の選手、試合を振り返って彼らは子供たちにすばらしいプレーをピッチの中で見せてくれました。でも、ピッチの外にいる人が自分が主役になるための行為で、ああいう結果を招いてしまったということは、今回の試合を振り返って残念なことです。

今回の試合の前半を振り返ってみると、町田の選手はひとりひとりが集中できており、第1節の流れに乗った、非常にいいパフォーマンスを見せてくれました。

後半に入っていくと、悪い流れ、ディフェンスが崩れてしまう点、守りきれない点、失点を多くとられてしまう、そういった点に関して、勝つためにはそういった守りの部分をしっかりやっていかなければいけないと感じました。

この敗戦はすごく痛いものです。でもその中でも、来週は(名古屋セントラルで)2試合控えています。その中で選手ひとりひとりがモチベーションを上げながら、チームのマネージメントを強く修正しながらチーム一丸となって戦っていきたいと思います。

今回こうして会見で話を聞いていただき、どうもありがとうございます。で、また、大分の選手には今日はすばらしい試合を見せてもらい、どうもありがとうございます。彼らは今、トップにいますが、それは彼らの強い意志と姿勢がいいプレーにつながっていると思うので、彼らに拍手を送りたいと思います。もちろん町田も頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

滝田学ペスカドーラ町田キャプテン ホント今、監督がいったことに同感で。まあ、相手どうこういうよりかは、自分たちのふがいなさがありますし。最後、起きたことに関しては、ホントに悔しさしかないですけど、ま、それを導いたのは僕ら自身なので。まあ、試合に関しては反省しつつ。それでも優勝目指していくチームをつくっていくっていう姿勢は変わらずやっていかないといけないので、絶対頑張ります。

 

(質疑応答)
長いボールをピヴォに当てられシュートを許してしまった

Q 大分をどう分析し試合に臨んだのか。

ルイス ベルナット 彼らは深い位置にボールを置いてくるという展開が多かったので、その点を注意しようと選手たちには伝えました。具体的な指示としては、ハーフラインまで下がり、それを越えてきたときにしっかり寄せていくという対策を取りながら試合に入りました。

ピヴォにボールを当てられることをなるべく阻止しながら、その中で、自分たちが下がることによって彼らのボール保持者が展開する中、ピヴォにいいボールを当てられないよう自分たちがしっかり寄せていくというのが今回の試合の中での1つの戦術ではありました。

で、前半はそういった中で結構、うまくマネージメントができていたと思います。そして後半に入り、気持ちの部分でボールを奪いに行きたいといった選手、そういった部分で、ボールを取りに行く際にかわされたりして、次の流れで失点してしまった点は今日の敗因でもあると思います。

今、ケガ人が多く、その中で、ピヴォの選手がいない中、自分たちがボールを展開するにあたり、キーパースローからのボールにしっかりローテーションを行い、相手のフィクソをこちらのほうに引き付けながら、その裏をとるっていうのも戦略の1つでした。

前半はそういう形がしっかり整っており、いい展開ができていたのかなと思います。何回か選手と話している中で、4点目、5点目と失点をしてしまい、そのゴールシーンを自分が見れなかったことに関して、コーチたちに聞いてみると、長いボールをピヴォに当てられてシュートを許してしまい、こぼれ球から失点を許してしまった、そういうところは、今後しっかりマネージメントしていかなければいけない部分だと思います。

こういった試合を振り返ると、選手ひとりひとりが焦りの気持ちが強く、100%勝利に向かっていない部分があると思います。その中で冷静さを失い、また、集中力ではないですけど、焦りゆえにいい判断ができない状況も中には起きているかもしれないですが、今後、その悪い流れを断ち切り、町田としていい試合ができるよう今後、頑張っていきたいと思います。

自分は常に選手ひとりひとりを支えたいと思っています。それは選手の気持ちであったり、この悪い流れの中でも彼らが最後まで戦う勇士であり、監督として彼らを守り、チームを支えていきたいと思っています。彼ら選手たちは焦りから試合の流れの中で強い壁に当たっていると思います。でもその壁を選手ひとりひとりが乗り越え、新たな強い町田をつくっていきたいと思っています。

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