デジタルピヴォ! プラス

無料:大量得点よりも無失点。Y.S.C.C.横浜、北九州の子どもたちに捧げる勝利[F2第3節]

2019年7月21日、北九州
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

Fリーグ2019/2020ディビジョン2 第3節
ヴィンセドール白山 0-11 Y.S.C.C.横浜
2019年7月21日(日)北九州市立総合体育館 観客数:399人

[得点経過]
0-1 03分12秒 Y.S.C.C.横浜 8 宿本諒太
0-2 16分49秒 Y.S.C.C.横浜 2 高橋健
0-3 17分24秒 Y.S.C.C.横浜 8 宿本諒太
0-4 29分33秒 Y.S.C.C.横浜 15 廣戸大志
0-5 30分51秒 Y.S.C.C.横浜 9 栗林大地
0-6 32分48秒 Y.S.C.C.横浜 2 高橋健
0-7 33分03秒 Y.S.C.C.横浜 3 伊藤玄
0-8 33分45秒 Y.S.C.C.横浜 1 鈴木陽太
0-9 34分11秒 Y.S.C.C.横浜 8 宿本諒太
0-10 37分39秒 Y.S.C.C.横浜 88 樋口未樹也
0-11 37分50秒 Y.S.C.C.横浜 8 宿本諒太

▼北九州の地で作り出したホーム感

試合前、サポーターたちは北九州の子どもたちにYSコールをレクチャー。そして試合中、彼らは実践した。元気な子どもたちの声を背に、Y.S.C.C.横浜は得点を量産。宿本諒太は「初めてかもしれない」というダイビングヘッドまで決めた。そして大量得点と共に、今季最初の完封試合を達成した。

試合終了後、選手たちはまるで平沼のような雰囲気を作り出していたサポーターたちに手を振る。穏やかな表情で彼らは、「あとでそっちに行くからね」と子どもたちに声をかけていた。

▼大量得点よりも無失点の価値

前田佳宏 Y.S.C.C.横浜・監督

まずは、Fリーグ・ディビジョン2初のセントラル開催ということで、素晴らしい会場を準備していただいてありがたいなと思います。僕たちがチームで掲げている『夢、希望、憧れ』を、横浜から日本に発信していきたいということがありますので、僕も選手もこの素晴らしい環境に応えられるようなフットサルをしようと戦いました。今日天気がよくはありませんでしたがたくさん集まっていただいて、フットサルのいろんな顔を、ディフェンスやオフェンス、カウンターやパワープレーがあったりと、いろんなところが出た試合だと思います。

点数に関しては水物で入る時もあれば入らない時もあるし、ツイていない時もあればツイている時もあるので、この結果が白山と横浜の力の差ではないと思いますし、そんなに簡単なものではないと思います。ただ、こういう力が横浜にあるということを全国のみなさんに見ていただきたいですし、僕自身が選手たちの一番のサポーターだと思っています。次節も熱いゲームをしますので是非、応援をしてください。

――先制後、なかなかシュートが決まらなくて苦しかったと思いますが。

前田 入相手あってのスポーツだと思うので、うまく崩していたと思っていても彼らが上回ってシュートにいけても弾かれるとか、そこが僕らのまだまだ弱いところだと思います。もう一つ上回るとか、相手をはがしたり相手を抜いたり、出すボールはそれでよかったのか、もう一枚二枚人をかけていくのか、もう一つこだわっていかないと『絶っ対昇格!』というところには難しいと思います。すべての試合に勝てば目標は達成できますので、そこを狙うためにももう一つ二つ成長していかなければいけない部分があの時間帯に出ていたと思います。進んでいる方向は示していますけど、ゲームで起きるちょっとしたことは相手がいることなので、そこが次への課題だと思います。

宿本諒太 Y.S.C.C.横浜

悪天候のなか横浜から来てくれたサポーターと子どもたちが応援をしてくれて、アウェーではないホームのような感じでできたことにすごく感謝をしています。

点差は差がつきましたけど、試合中相手がやり方を変えずに真っ向勝負でやってきてくれたことが素晴らしいなと思いました。相手の人数を見て早く折れるのかなと思いましたけどそうではなかったですし、フットサルをやろうと戦ってきていましたし、この試合はいいなと思いました。改めて、ウチは今日来れていないメンバーも含めて素晴らしいメンバーがいることや、いい仲間に巡り会えたと思いながら試合ができました。まだ3節が終っただけですので、ここから一戦一戦やっていくので、次また勝てるように頑張っていきたいと思います。

――2試合連続で大量得点となりましたが。

宿本 相手も去年から一年やってきて僕らのことを研究してきているなか、結果として三連勝をしてこれていることは成長を感じますし、順調なのかなと思います。今日は大量得点もありますけど、無失点で終えられたのがチームの成長を感じられて、そっちの方が収穫があったと思っています。

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ