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ひとりひとりがしっかりしたフットサル選手になるために今その土台をつくっているところ(柏・松田大次郎監督)[F2第4節]

 

2019年8月4日 柏市沼南体育館

(PHOTO,TEXT・山下浩正)

 

Fリーグ2019/2020 ディビジョン2  
トルエーラ柏 6-4 ボルクバレット北九州
柏市沼南体育館 観客数:457人
[得点経過]
0-1 00分25秒 北九州 7 田口友也 
1-1 02分53秒 柏 12 林賢治 
1-2 07分55秒 北九州 14 ウーゴ サンチェス
1-3 14分39秒 北九州 4 渡辺 大輔 
2-3 14分54秒 柏 9 樋口岳志 
3-3 16分08秒 柏 12 林賢治 
4-3 17分55秒 柏 14 柴田祐輔 
5-3 23分44秒 柏 18 宗像紘輝 
5-4 31分19秒 北九州 9 横山巧 
6-4 37分53秒 柏 14 柴田祐輔 

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
選手が最後まで自分たちのやるべきことを信じてやってくれた

松田大次郎トルエーラ柏監督 ここまで1勝2敗というところで今日の第4節を迎え、3連勝中の北九州さんと戦いました。まず、うちがやろうとしていることはチームとして、相手がどうというよりはまずは自分たちのチームのベースをつくっているので、それに対してブレないでやっていこうよっていう部分を伝えて試合に入りました。その中でボルクさんの特徴というのを一応把握して全員でそこに対してやっていくんですけど、まあ、最初にいったように、一番は自分たちのできることをしっかりやる。その中でボルクさんがどういうことをやってくるという部分で、選手がホントに最後まで自分たちのやるべきことを信じてやってくれたので、最初に点を獲られてもしっかりブレずにやってくれたっていうのはすごくありがたいと思っています。

で、まあ、それは、ホントにお客さんがいっぱい入ってくれて、一生懸命応援してくれる人がいるので選手が一生懸命やる環境をつくってくれたので。お客さんが入ってくれれば力になるので、柏という町とフットサルを盛り上げていければいいなと思っています。以上です。

(「本日、キャプテンの碓井が退場となりましたので、副キャプテンの根津がごあいさつをさせていただきます、根津選手お願いします」。この日会見のMCを務めた奈須クラブ代表の紹介で発言)

最初から最後まで一貫してブレずにプレーできた

根津卓巳トルエーラ柏キャプテン はい。ま、今日の振り返りとして、前半立ち上がり、いい形で入ろうとしていた中で、1点獲られて。試合は難しくなったんですけど、監督がいったとおり、僕らこうやってプレーしよう、っていうのを日々話しながら、迷うことなく最近の練習でもやれてたんで。それをやり続けて、どうなるかっていうところで、ま、早い時間で追いつけて。ま、その後また入れられてしまったり、 (碓井)雅貴が退場したりした中で多少苦しいところがあったんですけど、当初僕らがやろうとしていたプレーをブレずにやって。ボルクさんに対してスカウティングしていく中でこうやって対応していこうっていうところで。相手のプレーもある程度予想どおりというか、想定していた中で戦えたんで。最初から最後まで一貫してブレずに、みんな迷いなくプレーできてたのが、こういった結果につながったのかなーと思います。以上です。

 

(質疑応答)
樋口には絶対的なピヴォになってほしい

Pivo! 今日はいい形が随所で出たが、その中でも樋口をピヴォに置く3:1のフォーメーションがはまった試合だったのかなと思っている。特に♯18の宗像からのロングボールをピヴォらしい動きからワンタッチで決めたゴールはすばらしかった。その樋口の評価を監督から聞かせてほしい。

松田 ま、彼は元からアンダー20の代表に入ったりとか、そういうのを持っている選手なので、技術はありますが、フットサルに真剣に向き合ってまだ3か月半というところなんで。もちろん、いいところを持ってますし。キープもできますし。というところはあるんですけども、もっともっと絶対的なピヴォになってほしいと彼には求めています。今日の中では別に悪くはなかったですけども、もっともっとやってほしいという期待のほうが大きいです。

で、まあ、その中で、出来るところ、出来ないところというのが今結構出てきているので。その部分で、これからこの試合も含めて成長していくことはできたので、現状に満足せずに、どんどん上を目指してやっていってほしいなと思ってます。

Pivo! 絶対的なピヴォになってほしいというのは例えば反転シュートを決めるようになるということなのか、具体的に。

松田 まあ、あの、いろんな細かいところもそうですけど、基本はチームがボールを持ったときに一番最初にパッと見られる存在であってほしいなと自分の中で思っています。なので、まずは、樋口どこだ! 岳志はどこだ! というふうに、パッと持ったときに見られる、そういう選手になってほしいなと思っています。

Pivo! 難しいなぁ(笑)。

神戸と横浜に勝って8月3連勝したい!

Pivo! 宗像だが、僕としては今日初めて彼のプレーを見たが、今までの柏にはないタイプの突出したセンスの持ち主かなと思った。監督の目にはどう映っているのか。

松田 彼はファイルフォックスでやってて、で、今季途中でうちに来てくれたんですけど。まだやって2戦ですが、だんだん、やっぱり、このFリーグに慣れていかなくてはいけないという部分があると思うんで。今日のよさと、あとはまあ、もっと勉強しなきゃいけないところ。このリーグでやるからには、ホントに、もっと体が強くなくちゃいけないとか。当たられないようにするとか。そういう部分も課題として出てるので。勝ちながらみんなで成長しているような状況なので、今日はよかったですけど、全部100点かっていうとみんなそうではないんで。そこを高めていけるように、宗像だけに限らず全員がそういうチームになってると思うので、それを続けていきたいと思います。

Pivo! キャプテンに聞きます。貴重な逆転勝利だったが、シーズンを戦ううえで、大きな手応えをつかんだのではないか。

根津 そうですね。うちは最初2連敗して。前節は勝てたんですけど、ま、まだ勝点3しかない状態。一方、相手は3連勝。そういう相手にこうやって最初に悪い形で点獲られて。そこからブレずに逆転して、勝てたっていうのは、監督もいっているように、僕らが、こういうフットサルをするんだっていう、大きな方向で見たときに、間違いないなっていう感覚はみんな持ってるので。みんなが同じ方向を向けば、ここが悪かったねとか、ここがよかったねとか、みんなの意見も、なんだろな、感覚が合ってくるっていうんですかね、そういう流れに今後なっていくと思います。ま、まだ2勝して、イーブンに持ってきただけなんで。これで満足することなく、ま、明日以降、神戸さんとY.S.C.C.横浜さんと試合ありますけど、この2試合に勝って8月3連勝できるようにやっていきたいなと思います。

強いチームを目指して今年頑張っていきます

Pivo! 監督のコメントに、“今チームのベースをつくっているところだ”というのが何度か出てきた。これは具体的にどういうことを意味するのか。

松田 何個かあると思うんですけど、まずは、アグレッシブに行こうよっていうところが一番大きくあるんですけど。自分がある程度チームの中でやることの、例えば、攻めのシステムもそうですけど、その中でどうやってやるとか、カウンターアタックでどうやってやるとか、そこでどこを意識してやるのかといったことの、基準ですね。そういうものを全部つくっているので、それに対して取り組んでもらってます。

失敗したときに、自分でわかるように、基準があるんで。このときにどうだった? って話になったときも、“基準、こうだよね”、“じゃあ、この中でどうだった?”っていうふうに話すと、選手たち自身でも解決できるし、もちろん、自分も介入するときもありますけど、自分たちで解決する。ひとりひとりがしっかりしたフットサル選手になってほしいという部分で。まずはチームとしての軸の部分、基準を一個一個つくっていくってところです。

だからカウンターにしても何を意識しようとか、そういうところのひとつひとつの部分を、細かく決める部分と、大きく決める部分とを決めて、まずは大きい部分を覚えてもらって、そこから今は少しずつ小さい部分をやっているっていう段階です。

まだ正直、始まって3か月半なんで、全部満足ってことはないですけど、これからの一回一回の練習に対してやっていければなと思いますし、いろんな課題が出る中で今やっている状況なので。チームとして数10%しかできてない状況ですが、その中で勝ちながらみんなの中に自信を植え付けていけたらいいなと思っています。そうなればホントに強いチームができると思うので。強いチームを目指して、まずはチームとしてクラブとして土台をつくっていけるように今年、頑張っていきます。

あと、(質問は)なんぼでも(笑)。

Pivo! 次回以降にとっておきます(笑)。

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