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勝つことにこだわってやっていく[フウガドールすみだバッファローズ 冨成弘之監督](関東2部・第2節)

2019年6月30日 水海道総合体育館
(PHOTO、TEXT なか)

 

このチームは毎年、リセットされる。
今シーズンも、ご多分に漏れず、トップや、Fリーグ選抜、外のチームへ移籍と、主力がごっそり抜ける。
Fリーグ下部組織のさがか、志も、能力も高い者たちが多いゆえに、やむ得ないのだろう。
ある意味毎年新しいものをつくり出すといった、創造の世界に等しく、そこで育てた者を各地に送り出す。
指導者としての喜びであるかもしれない。

 

また、外部からも一目置かれる存在でもある。
それは、「フウガドールすみだ」というネームバリューであり、ブランドでもある。
ただ名前だけでないのは確か。
関東2部の舞台に上がるのに長い時間を要したものの、フウガドールすみだバッファローズ(以下、バッファローズ)は、常にリーグでトップに君臨してきた。
そして、リーグで、選手権で、上を食う実力も示してきた。
各チームから一目置かれるのは、そういった理由からだ。

 

そのバッファローズの開幕は、ブラックショーツとの対戦で2ー1と勝利。
かつては、開幕戦は勝てないといったジンクスがあったが、昨シーズンから、開幕戦は勝利で、2シーズン続けてジンクス破りをした。
そして、2部の雄、デルミリオーレクラウド群馬との対決。
立ち上がりはよかったが、その後は続かず・・・
2戦目は、まさかの大敗となった。

 

SuperSports XEBIO 第21回関東フットサルリーグ2部 by PENALTY
フウガドールすみだバッファローズ 4-9 デルミリオーレクラウド群馬

[得点経過]
1-0 00分52秒 バッファローズ #43 佐藤雄介
2-0 06分02秒 バッファローズ #24 北村弘樹
3-0 08分27秒 バッファローズ #34 足立考
3-1 10分39秒 クラウド群馬  #11 金城マサオ
3-2 14分19秒 クラウド群馬  #12 関口勝久
3-3 14分46秒 クラウド群馬  #18 井戸孔暉
3-4 17分55秒 クラウド群馬  #7 今井健人
3-5 19分42秒 クラウド群馬  #12 関口勝久
3-6 28分40秒 クラウド群馬  #10 吉田オルランド カズオ
3-7 36分36秒 クラウド群馬  #1 江口健
4-7 38分08秒 バッファローズ #28 山田翔司
4-8 38分40秒 クラウド群馬  #10 吉田オルランド カズオ
4-9 39分27秒 クラウド群馬  #5 山崎チアゴジョナタス

 

試合開始1分もたたないうちに #43 佐藤が先制弾!

 

2年目の #24 北村が2点目。

 

前半のうちに白黒つけるのに #34 足立が3点目を獲ってたたみこむ。

 

3点獲ったあとに失速。クラウドに連続して7ゴールを許す。

 

最後はパワープレーで一矢報いた #28 山田。

 

 

冨成弘之(とみなり ひろゆき)

Pivo! 今日は敗戦ということで、この敗戦で感じることはありますか?

冨成 いやー、やっぱり都リーグと関東の違いというのをまざまざと見せつけられたし、わかってはいたものの、そういった部分が顕著に出た試合だったかなというふうに思います。

Pivo! サテライトということで、メンバーのやりくりが非常に大変ですよね。

冨成 そうですね、まぁ、去年一緒にやっていたメンバーで残ったのは、5人しかいない状態でもあるので、その中でも強化指定とか、トップと併用しているし、逆に石崎みたいにキーパーがGAZILとも一緒にやっている状態なので、どっぷりバッファローズにつかっている選手が限られている部分もあったりする中でも、マネージメントはすごく難しさは感じているかなっていうところなんですね。

Pivo! 5人残ったといっても、ほぼ、シーズンインのメンバーは1からリセットっていうような状態ですよね。

冨成 まぁ、でも、毎年そこは同じなので、入れ替わりはやっぱ、いい選手はトップに上がるし、野心を持っている選手は外に出ていって、もっと上でやりたいと思う選手もいるし、そういったチームの中でやっているって前提では当然あるので、入れ替えでまたリセットからスタートっていうところは、覚悟をしていた中でのシーズンインだったので、そこにたいしてネガティブに働くようなことは個人的にはなかったんですけど、そういったところの質というのが、やっぱりこういったレベルの試合になってくると、顕著に出るのかなってところに感じますね。

 

Pivo! やっぱり、トップあってのサテライトのチームということで、上にあげるような喜びであったりとか、いちから育てる大変さというのは、指導者としては非常にやりがいとかあるんじゃないですか?

冨成 そうですね、やっぱ僕の・・・今でもみんなにいってますけど、バッファローズにいた選手がトップで活躍するっていうのが、僕のモチベーションですし、やっぱり今もトップ見渡せば5人、6人 、7人と、トップで活躍してくれる選手の中に一緒にやっていた選手がいるので、まぁ、そういった部分を考えると、フウガだけじゃなくて、F選抜も含め、そういったところで力を出してくれている選手がいるっていうところは、やっぱり自分の喜びではありますし、今季残っている選手たちも、来年度以降、そういったところで輝けるように日々、僕のほうがしっかりやっていかないといけないなっていうところを改めて感じるような試合でしたね。

Pivo! 勝負事なんで、勝つことというのは当たり前なのかもしれないですけど、バッファローズに関しては勝つことよりも、こだわっている部分というのがあるんじゃないのかなと思うんですね。

冨成 あぁ、まぁ、勝負の世界なので、勝つことで見えるものもありますし、勝つことで成長できるものもありますし、負けている者っていうのは、限りなく勝ちよりも少ないっていう認識ではいるので、勝ちがすべてだとは思いませんけど、勝つことで成長できるっていうことは間違いないので、そこに負けていい試合は1試合もないっていう考えは選手も思っていますし、それがたとえ、関東リーグであろうと、Fクラブが相手であろうと、それは関係なく、とにかくやっぱ勝つことにこだわってやっていくというところは、みんながマインドセットされているところではあるので、なので、個人的には勝つことに憧れたいなっていうふうには思います。

Pivo! 今季、大化けとか、成長を感じている選手はいますか?

冨成 それはもう、正直全員その可能性は秘めていると思いますし、誰が可能性ある、誰が可能性ないという正解ではなくて、僕が受け持った選手は、やっぱり全員可能性に満ちあふれている選手たちと信じているので、誰がというのではなく、見ていただければ、みんなが可能性を持っている選手たちばかりなので、僕は特定の誰かをっていうより、僕の希望はやっぱり、バッファローズの監督なので、バッファローズ登録選手全員が来季トップに上がることが僕の目標ではありますし、一番の願いなので、そうなる可能性を秘めている選手だとは信じています。

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