北九州・馬場監督の、サッカーから転向したばかりの選手指導法とは? [山下コラム]
Fリーグという舞台でやるわたしたちの責任
Fリーグ・ディビジョン2・ボルクバレット北九州の馬場源徳(ばば もとのり)は、スペイン1部リーグ(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)でアジア人初のトップコーチというキャリアを引っさげて、2017年に監督に就任した。
当時チームは地域リーグ(九州リーグ)に所属していたボルク北九州で、2018-2019シーズンに新設されるFリーグ・ディビジョン2(以下、F2)入りを目指すクラブから白羽の矢が立った。
そしてF2入りを果たし、初年度は3位。2シーズン目の今季、チームは10節終了時で、トップのY.S.C.C.横浜(以下、ワイエス)と勝ち点3差で2位につけている(11/4現在)。ワイエスとの第1戦は2–2のドロー。そして最終節(第14節)にはホームでワイエスとの2度目の直接対決が控えている。両者がこのまま勝ち進んでいくと最終節が文字どおり優勝決定戦となる。そしてF2で優勝すればF1に自動昇格となり、準優勝ではF1入れ替え戦に臨むことになるのだ。
馬場は僕にとって“鋼の意思を持つ男”に映る。
練習でゲームにつながるいいパフォーマンスを発揮できなければ、例えゴール数で実績を残している中心選手でもゲームでは使わない。最近のアウエーのワイエス戦でもチームに帯同しベンチ入りしながら一度も起用されない選手がいた。
「それ(厳しさ)は必要だと思います。みんなが競争することでチームが強くなります。パフォーマンスが上がらない、もしくは戦術など基礎的なことを徹底できない選手に対しては、規律を保つためにも、しっかりとそこに最大限のパフォーマンスを求め、もしくは規律を守れる選手を使っていきます」
それだけに、チーム練習の量もハンパではない。
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