3:1だからとか、クアトロだからじゃなくて、その瞬間に切り替えてゴールに向かう、それがうちの戦い方。(城北・川﨑康裕監督)[関東参入戦プレビュー]
2020年2月2日 北区滝野川体育館
(PHOTO・TEXT、山下浩正)
北区女子フットサルリーグ 第4節(最終節) 第1試合
BALLENA BLANCA城北レディース 3-2 FUSION
1月13日に、東京都女子1部リーグ最終節でゼロゼロで引き分けてともに関東リーグ参入戦行きを決めた両チームが、北区リーグ最終節で再び直接対決した。関東参入に向けて両チームはこの北区リーグを通して何をどう積み上げてきたのか。最初に城北の監督に聞いた。
(関東リーグフットサル連盟HPより転載)
川﨑康裕城北レディース監督インタビュー
声がけができて後半戦い方が変わった
Pivo! まずは北区リーグのFUSION戦の振り返りを。
川﨑 今日のゲーム、あっちは関東参入戦に向けたトレーニングマッチと思って戦ったでしょうけど、うちもそのとおりです。
FUSIONは崩し方がうまいんで、それを想定した中でゾーンディフェンスをもう一回やろうというゲームプランを初めに選手に伝えて。で、事細かいところ、オレがいった以上のところは選手たちが中で修正するしかないと思うんですよね。そうしなさいっていうのを伝えて。そしたら前半0-2でこけたわけですよね、自分たちのミスで。
で、ハーフタイムにポイントだけ説明して、オフェンスはこれ、ディフェンスはこれっていうのを与えて。今日うちが足りなかったのは声がけ。前半の半ば過ぎからようやく声が出始めて。それで後半は声がけがよくなってきて。ただ、声の質っていうところでハーフタイムで伝えて。動き過ぎ、とか、ボールに行けー! とかっていうのって、誰が動き過ぎなのか、誰がボールに行けなのか。その言葉の回数と時間で試合の状況は変わってるじゃないですか。っていうのを伝えたので、誰々が右に2歩とか、誰々が動き過ぎてるから止まれとか、日本語のチョイスを変えなさいって伝えて。それで声かけるようになって。だから、予測ができれば声が出るじゃないですか。
おもしろい話があって、うちのデン(伊藤美孔)のことを、ひな(尾崎緋菜)がベンチから見てて、「デンさんって怒ってるみたいにいってるよね」って言ったんですよ。デンは普通にしゃべると声が小さいから大きな声を出すことによって怖い印象に聞こえるとひなは言ったわけですよ。
でも、うちのキーパーの宮村梨花がいいときは常にどなり散らしてるんですよ。で、どのキーパーもそうですけど、いいキーパーって割とどなり散らしてるじゃないですか。それは言葉が悪いんじゃなくて伝えるために声が大きくなってるから。デンが、「声悪いですか?」っていうから、悪くないっていいました。普通に会話して、黙ってできるんだったらもっとうち強いし。そこが多分、ゾーンディフェンスの、守り方のレベルワンだと思うんですね、コミュニケーションというところが。
だからそれを伝えたらよくまぁ後半声が出て。特にうちのフィールドの選手でよく声かける(片山)理夏子が声出し続けているときって、理夏子自身も調子がよくて集中してるときなんですね。理夏子とか(キャプテンの木村)穏が黙ってるときって自分のことで精一杯だから人に声がけする余裕を持てない。だからそこがチーム全体の課題だし。今日は梨花がいないから後ろから声出す選手がいないからフィールドの選手が声かけようといって。それが、まぁ、ハマったというか。
崩しは気持ちよくやっていた
(残り 3931文字/全文: 5356文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ