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この結果を見ると、僕の役不足ってところじゃないですかね。 (十条FC・木村幸司コーチ)[東京都2部リーグ]

十条フットボールクラブの榮隆男代表兼監督(手前)と、木村幸司コーチ。榮さんはかつてフットサル日本代表の団長を務めた人であり、木村コーチはその指導を受けて育ったひとりだ。

 

2020年2月16日 武蔵野の森総合スポーツプラザ サブアリーナ
(PHOTO、TEXT・山下浩正)

 

高校3年から19年ぶりに十条へ復帰

「木村幸司」。20年近くフットサルに関わってきた人にはひときわ懐かしい名前であり存在だろう。そう、2001年の全日本選手権都予選で当時すでに人気チームだったカスカヴェウ(ペスカドーラ町田の前身)を破るジャイキリをやってのけた、あの、BOTSWANAの創始者だ。あの「衝撃のデビュー」にまつわるエピソードはもちろんのこと、BOTSWANAが今をときめくフウガドールすみだの前身であることも今や永遠の語り草になっている。

それほどの人物にもかかわらず「木村幸司」のキャラがいまいち見えてこないのは小柄な体でフィクソを務め、前線での大活躍が派手に報じられた太見寿人らに配球する地味な役回りだったゆえだろうか。その彼が強い自己表現に出たのが2009年のこと。関東リーグ1部のFUGA TOKYOから千葉県リーグのバルドラール浦安セグンドに移籍したのは、ゆくゆくは浦安のトップチームでFリーグを目指し代表入りしようという強い思いからだった。

だが2011年、トップチーム入りするものの道半ばでフットサルから足を洗う。

その「木村幸司」が36歳になった昨年、小学生から高校3年までを過ごした地元東京・北区の十条フットボールクラブに18年ぶりに舞い戻り、今シーズン頭から東京都2部リーグに所属する同チームの陣頭指揮をとっている。

ここまでの結果は最終節を今月24日に残す中で11位と低迷。今節で最下位(12位)の闘魂と対決、ドローに終わっている。残る1試合、10位のSetagaya Futsal Clubと残留をかけて対決する。

僕の目に「木村幸司」は現役時代もコーチに就任後も我慢を強いられてきた印象が強い。来シーズンこそ、その憂さを晴らすために残留してほしいと願わずにいられない。闘魂戦後に話を聞いてつくづくそう思った。

 

東京都フットサル2部リーグ2019 第9節
闘魂 2-2 十条フットボールクラブ
[得点経過]
0-1 06分27秒 十条 7 佐々木祐哉
0-2 09分23秒 十条 5 酒井楓芽
1-2 11分54秒 闘魂 23 日下部龍一
2-2 23分00秒 闘魂 21 勝素直

 

 

 

 

 

 

 

 

木村幸司コーチインタビュー

パワープレーに対してうちの寄せが足らなかった

(残り 1627文字/全文: 2733文字)

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