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無料:2004年世界選手権/「『4年後だったら勝てますよ』とボクはまだ、ちょっと言えない」難波田治[フットサル史探訪]

日本対パラグアイ。

 

2004年11月21日~12月5日 台湾大学体育館、林口体育館

 

記念すべき日本代表初のフットサル世界選手権1次リーグ緒戦の相手はパラグアイ。前半7分、ゴレイロ川原が放ったロングスローを木暮が決めたこの試合、一時は3-1までリードした。ところが後半、4-4の同点を許すと前がかりになった日本はカウンターから逆転され、結局4-5の敗戦。2次リーグへ進めるか否かがかかっていたこの試合を落としたことでその後の戦いが苦しくなった。

続く第2試合イタリア戦は0-5の完敗。残る第3試合、相手のアメリカがパラグアイを破ったことから、3点差以上で勝利すれば日本に2次リーグ進出の可能性が残っていたが、結果は1-1。前半に失った1点を後半残り1分57秒、難波田得意の左足強シュートが木暮に当たってコースが変わりゴール右に収まり取り返したのが精一杯だった。

こうして1次リーグ日本は1分け2敗・勝ち点1、得失点差-6でグループC最下位に沈んだ。以下に戦い終えた日本選手たちの生々しいコメントを再録する。

ピヴォ! 山下浩正

 

[日本代表 戦いの果てに]

1 川原永光(田原FC)

アジアではもう負けたくない

どの瞬間も印象に残っているんですが、特にパラグアイ戦でやられた2点目と3点目の場面が強く残ってます。イタリアとかああいうチームは、常にイヤだなというタイミングで打ってくる。あれを1本1本止められるようにならないと。悔しい思いしか残っていない。タイがすごく変わっていて、よくぞこの短期間に、という感じだったけど、アジアではもう負けたくない。

 

2 鈴村拓也(MAG’S FUTSAL CLUB)

イタリアの前からのプレスがすごかった

違いを感じたのは、イタリア。前からのプレスがすごく速くて、後ろでもしっかりボールを回せなければ、と感じた。技術以上にフィジカルの強さを感じた。フィフティーフィフティーのボールを確実に奪われ、最終的にこれでボールをキープされてしまった。戦術以前に、こういった要素を強めなければいけない。応援してくれたサポーターのみなさんの声援に応えられなくて、悔しい。また、僕らがさらに勝ち進み、これからの日本のフットサル界にも貢献したかった。

 

3 前田喜史(CASCAVEL)

周りがいい環境をつくっている

世界選手権はやったチームも見たチームも全部参考になりました。戦術的なこと、技術的なことも含めてすべてですね。個人技に関していえば、もちろんその技術を持っている選手もすごいんですけど、周りがそういう環境をつくっていますよね。個人技が一番出しやすい状況、生かしやすい状況づくりにうまさを感じました。そういうところはどんどん見習っていきたいですね。

 

4 小宮山友祐(FIRE FOX)

自分が目指すものは見つかった

イタリアは、スピード、技術、パワー、すべてが驚きでした。やってきたことは間違いではなかったけど、まだまだ全然足りなかった。世界選手権までにもっと鍛えられたんじゃないかっていうことがもどかしかったですね。でも、自分が目指すものは見つかった。もうミスパスできないです。また呼ばれるように常に意識は高く持っていたいですね。

 

5 比嘉リカルド(FC琉球)

次はアジア1になりたい

世界で300人くらいしか出れない大会に出れてうれしかった。ブラジル、スペイン、イタリアはレベルが違うけど、あとはどことやっても戦えると感じた。今回は経験が足りなかった。最後の4分守れなかったよりも、取れるところで点を取れなかったから負けたと思う。次にチャンスもらえたら、アジア1になりたい、チームとして。

 

6 難波田治(FIRE FOX)

彼らは生活をかけてプレーしている

課題は全部だと思います。選手はアマチュアだろうがプロだろうが、与えられた環境で頑張る。ただ、限界はあると思うんです。環境を変えていくことが課題だと思います。アメリカ戦もだけど、勝てた試合でも、結果的に勝てなかった。そこに差があると思う。親善試合で、もう1回パラグアイとやって、一発勝負だったらもっといい勝負するかもしれない。でも、4年に1度の世界選手権で、いい試合をしたけど、勝てなかったし、「次やったら勝てますよ、4年後だったら勝てますよ」とボクはまだ、ちょっと言えない。彼らは生活をかけてプレーしているわけだから。戦術的には個人偏重だったら日本は絶対に勝てない。世界選手権に出ないとこういうことってわからなかったと思う。出てわかったこと、今後、どういうふうにしないといけないかを含めて、これが1つのきっかけというか、スタートだと思って。これを機に世界を常に見据えられる、意識するフットサルが、選手も多分できるだろう。そうしないと、今回、出た意味がなくなっちゃう。

 

7 金山友紀(CASCAVEL)

イタリアは日本を研究してきた

世界選手権の重みはありましたね。イタリアにしてもしっかり日本のことを研究してきたと思います。上に上がっていくために少しのすきも与えない感じを受けました。イタリアは、40分間通してすごいプレスをかけてくる。そこに油断とか余裕とか微塵もなかったし、その差っていうのは、技術、戦術、気持ち、経験すべてが違ったと思う。まだ日本も初出場なので、これからだと思います。

 

8 藤井健太(MAG’S FUTSAL CLUB)

組織でもっと上に行けたかなって思う

常にフットサルのみを考えてフットサルに専念できたし、世界の国々とガチンコ勝負できたのは大きな経験になったと思う。結果はもちろん大事だけど、そこで何かつかめるかつかめないかということも大事。個々では、フィジカルは強かったけど、それでも十分通用したと思う。個人ではさしたる差は感じなかった。組織に関しては、少し弱いかな、と感じた。特にイタリアはディフェンスの組織がすごい。こっちが考えていること、やろうとしていることを見通して、わざとプレーをさせてくる。例えば、ピヴォに当てても、わざとコースを空けられていてそこにボールを出させられたような。日本こそ個々を補い高めるためっていうのも含めて、組織でもっと上に行けたかなって思ってます。チームとしての決まりごとがもう少し欲しかったかな。それと、どこもシュートを打つ意識がとても高い。遠くからでも積極的に打ってきて、ちゃんと枠をとらえてくる。ボクらももっとシュートを打っていかないとって感じましたね。

 

9 小野大輔(フトゥーロ フットサル)

あのレベルに到達するには中に入って慣れるしかない

1週間で、あっという間に終わっちゃったけど、すごい経験だったと思う。個人的に今、反転してからのシュートを意識しているけど、それは世界でも標準的にそういうプレーができないといけないと感じたから。イタリア戦は全然ボールがもらえなかったけど、そこで決められないと。あのレベルに到達するには、一緒にその中に入って慣れるしかないのかなと思う。

 

10 木暮賢一郎(FIRE FOX)

勝負するときはスピードでいかないとダメ

世界選手権出場が決まってから、対日本人というより、外国の、大きくて、足が長く、激しい選手に対してどうするかというイメージを持って取り組んできたつもりです。ボクは背もそんなに大きくないから、長い時間キープすることは捨て、落とすのか、振り向くのかという判断と、勝負するときはスピードでいかないとダメだと感じていたので、そこを意識していた。その手応えは僕の中ではある程度あります。

 

11 相根澄(PREDATOR)

ウニヴェルサーレを目指したい

世界とのレベルの差を再認識し、自分が今までやってきたフットサルは間違っていなかったと感じた。パラグアイとイタリアも1つ1つのプレーのタイミングがうまかった。パス一本にしても正確で、出し手だけじゃなく受け手もちゃんと考えて受けてる。イタリア戦では自分のディフェンスは通用した。後方でのプレーを知ることで、それが前に出たときも生きてくる。ウニヴェルサーレを目指したい。

 

12 定永久男(FIRE FOX)

イタリアのディフェンスに一番差を感じた

力の差を感じました。特にイタリアには、日本の無駄な動きのすべてを知り尽くされていた。目に見えてわかったのはディフェンス。コースを消す人と、そのコースに通っても逆の人が閉めてるから潰される。みんなが連動して動いているので、無駄な動きがないし、キーパーも守りやすい。イタリアのディフェンスとかは、これまでで一番差を感じましたね。

 

13 高橋健介(PREDATOR)

4年後、同じ舞台に立ちたい

攻撃面では、勝負できる場面ではシュートまで持っていけた。守備面ではプレスをかけるときのアプローチの距離とかで課題がみえた。アメリカはフィジカルが強くて、1つのミスがすぐに失点につながっちゃう。小さなミスも決して許されないと思った。非常に大きな経験ができたので、これから先、これをどう生かしていくかだと思う。4年後、また同じ舞台に立ちたいです。

 

14 石渡良太(シャークス)

世界ではゴレイロも足が使えないとダメだ

世界選手権で他の国を見て、ゴレイロもやっぱり足が使えないとダメだなと思いました。それと速いシュートとかに慣れている。イタリア戦でやられたシュートも日本ではこないようなシュートだった。イメージにないスピードとかがくると止められませんから。そういう意味では、その国のフットサルのレベルをゴレイロが映し出しているかなっていう気はしましたね。

※()内は所属チーム。

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