デジタルピヴォ! プラス

勝つために1年間かけてチームをつくっていけば、絶対にこの舞台に戻ってこれると思う(ブラジニアフットサル・レディース 福島史尊監督)[関東女子参入戦]

2020年2月23日 ウイング・ハット春日部
(PHOTO、TEXT なか)

 

メンバーが6人と少ないブラジニアフットサル・レディース。

 

PSTCロンドリーナヴァレンチもメンバーが8人と多いわけではない。

 

 

第11回関東女子フットサルリーグ参入戦 第1回戦
PSTCロンドリーナヴァレンチ 2-2(PK 3-1) ブラジニアフットサル・レディース

[得点経過]
0-1 06分26秒 ブラジニア  #11 小倉杏梨沙
0-2 24分35秒 ブラジニア  #10 新屋亜莉沙
1-2 25分29秒 ロンドリーナ #22 膳棚郁穂
2-2 29分59秒 ロンドリーナ #15 新山ひかる

PK
ロンドリーナ #15 横山〇、#22 膳棚〇、#12 杉山〇
ブラジニア  #10 新屋〇、#11 小倉×

 

 

参入戦に見慣れないチームがいた。
そういえば、選手権関東大会にも出場をしていた。

栃木といえば浮かぶのは、数年前まで関東女子に所属していたアマレーロ峰FC。
選手権県大会、リーグ戦と、栃木の古豪アマレーロ峰FCを破って、上がってきたチームがブラジニアフットサル・レディース(以下、ブラジニア)。
そのブラジニアが湘南ベルマーレの下部組織であるPSTCロンドリーナヴァレンチ(以下、ロンドリーナ)との対戦で、情報も少ない中で勝手にロンドリーナが優勢ではないかと思ってしまった。

 

試合は早い段階でブラジニアの先制で始まった。
その後お互い点を獲れぬまま、後半残り時間の少ないところで、ブラジニア#10 新屋のきれいなループシュートでダメ押しゴールで、ロンドリーナを2点差に引き離した。
しかしながら、1分後に失点をしてしまう。
ただ、これをしのぎ切れば関東が一歩近づく。
だが、試合は思わぬ結果に。
誰もがしのぎ切ったと思った瞬間、ロンドリーナ#15 新山のシュートがゴールに吸い込まれていた。
観客のいない試合会場が不気味な静けさを醸し出し、直後に新山並びにロンドリーナ陣のゴールアピール。
結果はブザービートのゴールの判定で、同点で試合を終えた。

参入戦は選手権同様に白黒はっきりつけなければならない。
PK3本勝負で4本目以降はサドンデス。
先制のロンドリーナの3本中3本決めたのに対して、後攻のブラジニアは1本目の新屋以降決められず、3本目を迎えることなく3-1でロンドリーナの勝利となった。
しかしながら、選手権関東大会、参入戦へと勝ち上がってきたブラジニアの存在は、今回ネットを通して見ている観客の心の片隅に刻まれたに違いない。

 

 

Pivo! 栃木県女子リーグについて事情を知らないので、教えていただけますでしょうか。

福島 はい。

Pivo! 栃木というと、過去関東女子にもいたアマレーロ峰さんというイメージが非常に強いのですが、そんな強豪破ってここまで来たわけですね。どういうリーグ戦でしたか?

福島 アマレーロというのが、毎年毎年の県リーグも、選手権栃木県大会も、優勝というタイトル2冠獲っているチームであったんですけど、ここ何年か自分が(ブラジニアを)見るようになって、やっぱり上に行きたいっていう気持ちを思った選手がちょうど集まったもので、時間はかかりましたけど、毎年2位を4年間やってきたんですよ。ですけど、今年はまず選手権を夏にですね、16年間優勝していたチームを初めて倒せて、それがきっかけで新しい選手とかが入ってきてくれたというのもあって、県リーグも獲ることができました。今年2冠獲れたっていうことで、栃木県の中でもアマレーロは1強だったというところをやっと変えられたのかなという年にはなりました。

 

 

Pivo! チームは今日のメンバーがフルメンバーですか?

福島 フルメンバーです。あれがフルです。

Pivo! メンバーが少ない中で、ここまで上がってくるのは結構厳しかったですよね。

福島 はい、そうですね。

Pivo! 先ほど話で出ましたが、チームは4年目になるんですか?

福島 いや、違います。最初は代表の桜井が女子の趣味・・・球蹴りレベルで始めていたチームだったんですけど、4年前くらいに自分のほうに声がかかって、じゃあやるからには本気でやろうよって、オレ、そういう遊びでできない人間だから、やるからにはやろうよってところで、その思いの下、残ってくれたメンバーが今いるんですね。やっぱり、何人か辞めさせちゃった部分もあったし、ついてこれないというところで、正直そこの苦労はありましたね。

 

 

Pivo! 4年前はそんなに上を目指せるチームではなかった?

福島 あぁ、全然、全然。本当に楽しくボール蹴ってナンボのチームでした。

Pivo! それが4年でここまで上がってきたってすばらしいですね。すごく自信にもなりますね。

福島 正直、自分も男子で、関東2部で三榮不動産というチームでプレーさせてもらっていたんですけど、そのときに教わったことをそのまんま伝えているところもあるので、何に対して厳しくとかっていうところは、すごく重要視してやってきたつもりで、みんなはボールひとつ蹴るにしても、蹴れていると思っているんですけど、蹴れてないよっていうところは、本当に、本当にしつこくいってきて、それで結果人が少なくなった原因でもあるんですけど、でも、まぁ、結果が出たのかなと思います。

Pivo! 男子チームもあるんですね。

福島 自分は男子チームには入っていません。

(残り 1097文字/全文: 3454文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ