せっかくこれだけ選手が集まってくれたんで、僕ができる範囲、っていうかそれ以上のことをなんとかやってもらいたい (小野直樹・シュートアニージャ監督)[関東女子]
2020年9月6日 霞ヶ浦文化体育館
(PHOTO、TEXT 山下浩正)
関東昇格初戦に臨んだAmbition。参入戦のリベンジがかかった試合だ。
第11回関東女子フットサルリーグ2020 powered by PENALTY 第1節
シュートアニージャ 2-1 Ambition
[得点経過]
1-0 23分00秒 シュートアニージャ 10 新見香穂
2-0 35分04秒 シュートアニージャ 7 原田千聖
2-1 39分44秒 Ambition 22 高柳果歩
立ち上がり、シュートアニージャはAmbitionにゴールを脅かされるもゴレイラのセーブで事なきを得る。
後半、笑顔でベンチに戻る2ndセット。10番新見が先制点を決め、7番原田(右から3人目)が決勝ゴールを決めた。
残り16秒、Ambitionは22番高柳がゴールを決めて追いすがる。高柳は思わず7番に抱きつく!
5年振りの復帰
2013~2015年に指揮をとった小野直樹監督が5シーズンぶりにシュートアニージャに復帰した。復帰第1戦となった開幕戦の相手は埼玉県リーグからの昇格チーム、Ambition。試合は我慢比べの様相を呈したが、最後まで相手カウンターへのケアに徹したシュートアニージャが1点差で振り切った。
今季のシュートアニージャといえば開幕を前にして優勝候補にあげられていたが、小野監督によると、「ただの寄せ集め集団」。しかも、現段階で「フィニッシュの精度が課題」だという。それでも、リーグ制覇と地域女子チャンピオンズリーグ優勝を目標に掲げて船出をしたチームは新監督の指揮のもと修正に修正を重ねてどんな変ぼうを見せるのか楽しみだ。
前後半で守備ラインを修正
Pivo! シュートアニージャは開幕前から優勝候補の呼び声が高いが。
小野 いえいえ(笑)! ただの寄せ集め集団ですから(笑)。去年のメンバーが5人残っているだけで。つい最近までサッカーをやってた選手が多いですから。コンビネーションを整えるのが大変です。
Pivo! その部分がまだ不十分なために相手を大差で突き放すまでには至らなかった?
小野 そうです。最後決め切るっていうところが今年の課題なんで。チャンスはつくるものの決めるべきところで精度が低い。ま、逆に相手のカウンターにやられないっていうところにだけ気をつけたんで。まぁ、そこが我慢比べになったから結果勝てたかなっていうところですね。
Pivo! 今日の試合を振り返って、改めてどうか。
小野 そうですね、予想していたように向こうのディフェンスの強度が高くて。その分こっちも速くボールを回して相手の2列目3列目の間に侵入しようとしていて。そこはうまくいってたんですけど。やっぱり最後のフィ二ッシュのところがパスが一本ずれたりとか。シュートももっと落ち着いて相手の動きを見極めればよかったんですけど、まだまだフィニッシュというところの精度が課題となってました。
Pivo! そのフィニッシュだが、結果は2ゴール。どちらもカウンターからだった。
小野 そうでしたね。
Pivo! これは狙いどおりか。
小野 えーと、多分今日の試合は相手が引いてくるのでカウンターになる場面は少ないと話をしてて。
Pivo! 僕もそう思って見ていた。
小野 前半はほとんどなかったんですよ。ところが後半多分相手もちょっと前がかりになってきたんで、そこで。カンターの攻撃については結構今までも練習試合とかで修正してやってきたので。
ま、最後まであきらめないで走っていったあの10番の新見のちょうどいい所へボールが来て、ファー詰めでゴールを決めて。
Pivo! 先制ゴール。
小野 そうです。
Pivo! そういう意味では引いて守る形が前後半逆転した。
小野 引いて守ったわけじゃないですけど、相手のキーパーがクリアランスを全部投げてくるんで。もう、キーパーのクリアランスのときだけはセンターサークルまで下がれといったんです。そうすれば多分、手前に投げてくるから。で、そこからスタート。そんな修正をちょっとディフェンスラインに加えましたけど、前から行くってことには変わりなかったです。
相手が10mを超えたら潰す勢いで寄せる
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