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やっていることが試合を重ねる度に形になってきました。(ドリームフットサルパークポルコ ♯22 足利千春)

先制ゴールを決めた♯22足利千春。

 

アンビションとの初昇格チーム対決を制したドリームフットサルパークポルコ。

 

2勝目はならなかったアンビション。

 

2020年11月1日  駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
(PHOTO、TEXT 山下浩正)

第11回関東女子フットサルリーグ2020 Powered by PENALTY 第6節
アンビション 1-3 ドリームフットサルパークポルコ
[得点経過]
0-1 08分41秒 ポルコ 22 足利千春
0-2 10分55秒 ポルコ 8 勅使河原美涼
0-3 14分39秒 ポルコ 13 木元智美 
1-3 30分39秒 アンビション 7 中太美樹

 

前半にチーム2点目を挙げた♯8勅使河原。足利のシュートパスをファー詰めした。

 

対面するマーカーを外しゴール右隅にチーム3点目を決めたキャプテンの♯13木元。

 

アンビションは♯7中太が1点を返すのが精一杯だった。

 

♯22足利千春(あしかが ちはる)

勝利することが大きな自信につながっています

イタリア挑戦で自身に磨きをかけ今シーズンからドリームフットサルパークポルコ(以下、ポルコ)入りした♯22足利千春が1ゴール1アシストの活躍で前節に続くチームの連勝に貢献した。開幕4連敗という苦しい立ち上がりのポルコだったが、そうした中でもボールコントロールの巧みさで異彩を放っていた足利。しかし、入団当初は後ろ目でのプレーが多くゴールに絡めなかったが、6試合目にして実力を遺憾なく発揮、チームの核になっている。

須崎監督も足利を高く評価している。

須崎 ちはるは新加入なのですが、すでにチームを引っ張ってくれていますね! 経験もあるし人間性もすごくよくてチームのみんなからも信頼されてます。ちはるは開幕戦のときはまだ入団してなくて2節からの出場なので5試合目ですね。練習も開幕戦が終わってからなのでものすごい勢いでチームにフィットしてきてますね!!

続いて足利本人のコメントを紹介しよう。

足利 移籍後、5試合目にして初ゴールでした。
本当はデビュー戦でゴールしているつもりだったのですが、大幅に遅れてしまいました…。
苦しい試合の中、自分自身チャンスが多くありながらゴールすることができず、連敗していました。
今節、1ゴール1アシストができ、やっとチームに貢献できたかなという気持ちです。

チームとしてもやってきたこと、やっていることが試合を重ねる度に形になってきました。
まだたった2勝しかしていませんが、勝利することが大きな自信につながっています。

次節は、シュートアニージャさんとの対戦になります。
厳しい試合になることは間違いありませんが、チャレンジャーの気持ちで挑みます!

 

須崎充樹(すさき あつき)監督

ベンチに腰掛けたまま2ndセットを送り出す須崎監督。これまでだったら作戦ボードが躍動していたはずだ。

6節に見せたコーチングの変化

この第6節、ポルコを率いる須崎充樹監督のコーチングにある変化が見られた。
須崎監督はこれまで選手たちに作戦ボードを使って頻繁に戦術もしくは注意点の指示等をしていた。
それも、試合に入るときに全員に対して、試合開始直前に1stセットをピッチに送り出すとき、その1stセットの動きを見たうえで待機している2ndセットにどうすべきかを指示するために…と、まるで作戦ボードを持ってないときはないかのようだった。

 

2点リード後に引き上げた1stの選手と語り合う。作戦ボードを使う回数を絞るのも大事なコーチングの気がする。

 

前半8分過ぎ、相手タイムアウトのタイミングでこの試合開始後、初めて作戦ボードで両セットの選手に指示を下した。

 

自軍のタイムアウトでも作戦ボードを使ったが、試合全体でその回数は前節までとは雲泥の差だった。

 

前半終盤、この試合初めてピッチを背にして作戦ボードを持った。前節まで普通のことだったのに。

 

監督にはそれぞれ独特のコーチングスタイルがあることは承知している。作戦ボードを多用するのは須崎監督のスタイルといえる。
それにしても、これでは情報入力過多で選手の頭が休まるときがないのではないか。
聞いている選手の目に“またか!”という気配が感じられる、そんな心配をしたくなるほどで、この状態が第5節まで続いた。

ところが第6節アンビション戦でその挙動が劇的に変化した。
作戦ボードを使う回数が激減しているのだ。
回数が減った分、監督が示す作戦ボードを見入る選手の目に吸収しようという意欲が感じられるようになった。
そのこととアンビション戦勝利との兼ね合いを語るのはお門違いかもしれないが、
「選手の自主性にまかせる」という意味で、勝因のひとつに数えていいのではないか、と思うが、監督本人はどう受け止めているか。

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