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デジタルピヴォ! プラス

湘南・久光重貴「復帰を夢見て治療に専念する傍ら、フットサルリボン活動をしてます」(2014/1/24)

1_久光_久々の笑顔薬の効果もあって笑顔を見せる久光重貴選手。

日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/

鈴村選手と一緒に小児がん患者の支援活動

1月19日、町田市総合体育館での町田×湘南戦の試合後に、右上葉肺腺がんからの復帰に向けて治療に専念する湘南ベルマーレの久光重貴選手に会って話を聞くことができた。久光は、先に、上咽頭がんから復帰したデウソン神戸の鈴村拓也選手と共に、日本対がん協会のフットサルリボン活動のアドバイザーに就任した。フットサルリボン活動とは「フットサルファンへのがん啓発と小児がん患者支援」を行うもの。2人がこの活動に従事するきっかけや活動内容については日本対がん協会のHPに詳しいので参考にしていただくとして、今後の活動について久光から以下のメールを受け取ったので報告します。
「法人、個人の皆様へのお願いと、加えて自分の活動としては正直まだ決まっていません。12月16日に日本対がん協会の方々とデウソン神戸の鈴村選手と病院関係者、小児がん経験者との会議を行ないまして今現在一番何ができるかを模索しているところです。先日の墨田セントラルからフットサルリボンの募金を開始させていただいて、1月12日の小田原アリーナで募金をしていただいた方にシリコンバンドを配布させていただいています。今後このシリコンバンドはFリーグ全チーム分用意をさせていただいて多くのフットサルファンにこの活動を知っていただければと思います。自分も治療中ではありますが、もう一度選手としてピッチに立つことでがんという病気が=死ではないことを知っていただき、多くの方に検診を呼び掛けることができればと考えています。早期発見ができれば今は治療の仕方はたくさんあるので怖いという認識を変えることができたらと考えています。今後活動内容等が決まりましたらご協力をお願いすると思いますので、その際はよろしくお願いします」
フットサルリボンの趣旨に賛同した皆さん、今後どんな形で協力ができるか各自で考えていこうではありませんか。以下に町田のホームアリーナで治療の現状を聞いた久光へのインタビュー記事を掲載しました、ぜひ読んでください!

(この記事は2014年1月24日にデジタルピヴォ!プラスに掲載したものです。僕個人として亡くなった久光重貴くんをしのぶために当時のまま再録しました)

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

2_久光_その2湘南ベルマーレは久光重貴選手の3番のユニフォームを掲げて試合前の集合写真撮影に臨んでいる。ボラと一緒にユニフォームを持っているのは久光の実弟、邦明選手。

自分に合った抗がん剤を服用中

Pivo! 元気そうで何より。差し支えなければキミの治療の現状などを話してほしい。

久光 あ、ぜんぜん大丈夫です。

Pivo! 治療は今どんな状態か。

久光 治療の現状としては毎日、飲み薬で抗がん剤を飲んでいます。で、以前はがんと聞くと抗がん剤を点滴で入れて、すごくしんどい治療というイメージだと思いますが、今は、飲み薬でできる治療もあるので。で、たまたま僕の場合は肺腺がんというがんで、そこの中の遺伝子変異をを起こしたがんだったので、その飲み薬が僕の病状に適応してくれています。それに当てはまらない場合はほかの抗がん剤を点滴で入れなければならなかったわけで、運よくというか。

Pivo! 効いてくれる飲み薬の抗がん剤があった。まさに幸運だ。

久光 今服用しているこの抗がん剤も、女性で、東洋人で、煙草を吸わない人にすごい効果が出るという、限定された薬だったんですけど。その特定されていた部分に完全に適用しているわけではないので、どうなるか分からないといわれていた中でチャレンジしてみたところ、その薬が適用してくれて。でも、薬の飲み始めはやっぱり、体調の変化だったり、その抗がん剤って錠剤ですけども、ちょっとした毒を体内に入れるようなものですね。がん細胞の進行を止める薬なので体の中のいい細胞も殺してしまうという薬なので。皮膚だったり、髪の毛もそうですけど。あとは唾液だとか、そういう変わっていく組織に対して攻撃を加えてしまう薬です。ま、そこに対しても、一番初めは、ああ、これが抗がん剤なのかっていう感じだったんですけど。今、始めてちょうど7か月が経過したんですけど、自分の中でも毎日飲んでいるのでだいたい分かってきたというか。

Pivo! キミの場合、髪の毛へのダメージは分かりにくいからいいよね。あ、オレも人のこといえた柄じゃなかった!

久光 そうですね(笑)。見た目的にはそんなに気にならないですよね(笑)。でも、毛の部分でいうと、脇毛が抜けてしまって。髪の毛も長くなったのをこすったりすると毛根の部分が弱いのか抜けちゃうんです。でも、やっぱり、みんなの前に来ると弱っている姿を見せたくない部分もあるじゃないですか。元気に振る舞うことで、また自分を奮い立たせられるというか。なんで、試合会場に来て、声をかけられることによって、落ちそうなときも笑って行動できるので。そこに関しては皆さんに感謝というか、そういう気持ちでいっぱいです。

野菜中心の食事で病状が好転

Pivo! 投薬を始めて7か月、薬の影響もおさまってきて、薬も聞いてきているという状態。それは幸いだけど、今後はどうなるの? 薬はずっと飲み続けるのか。

久光 そうですね。その薬の効用がずっと続くわけじゃないので。使い続けられる限りは使いますけど、いきなり効かなくなることがあるみたいなので。そこが常に分からないのと、あとは、薬を使うことによって肝臓だとかほかの臓器がやられちゃう可能性があります。なので毎月1回ずつ、採血でいろいろチェックしながら。幸い、最近は平常値に戻ってきたので。

Pivo! 何が平均値に?

久光 赤血球、白血球の関係もそうですけど、肝機能などすべても面で上がっちゃったり下がっちゃったりしていたのが、平常の、一般人と同じところまで戻ってきました。そこに関してはもう病院の先生もびっくりしているくらいです。

Pivo! あ、そうなんだ。それはすばらしい。それってスポーツアスリートとしてやってきたことがいい影響をもたらしているってことはある?

久光 体力があったというのはひとつだと思いますし。後は、自分の中でもいろいろ変化をつけて、食事を変えてみたりだとか、薬を飲むタイミングを変えたりだとか、いろいろチャレンジした結果、今のいい状態になってきているようです。

Pivo! いってみれば、努力をする甲斐があるわけだ。

久光 そうですね。ほんとに、分かりやすい話でいうと、薬を飲み始めてからずっと下痢が続いていて。食事をしても10分くらいするともうトイレに行きたくなるような状態だったので。そうなってくると食事をしたくなくなってきてしまって。味覚の部分も薄くなってまいましたし。そんな中でまたフットサルのピッチに戻ろうとなったときに、このまんまじゃまずいっていうので、まず食事の内容を、無農薬の野菜などの食材に変えて、野菜中心の食事にしたら、どんどんよくなっていきました。正直、そこで変わったっていうのが自分の中の自信に変わっていきました。人って口からしか栄養をとれないので、口から入れるものはすごく重要だなっていうのは改めて痛感しています。当たり前のようにあるものを食べるから、体の中でどうなっていくかっていうことも考えるようになって。お腹が空いたからコンビニのパンを1個食べて終わるにするとかじゃなく、しっかり食事は食事としてとるようになったら、今までそんなに気を遣ってなかった部分も考えさせられるようになって。

Pivo! キミは今、湘南で一人暮らしと聞いているが、食事面のケアはどういうふうにしている?

久光 すごく難しかったのですが、今は湘南のサッカーのほうを応援してくれているレストランがありまして、そこに話をさせていただいたところ、快くサポートしてくださるといっていただいて、そこで野菜中心のメニューを出していただいています。ほんとにいろんな人に助けてもらいながら生活しています。

体重が増えてよかった

Pivo! 少し太った?

久光 そうなんです、食事面のフォローもしていただいているおかげで太れるようになりました。

Pivo! ということは体力もつくようになった?

久光 そうですね。初めはどんどんやせていく一方で、筋力的にも落ちたんですけど、体重も上り下がりがあったのが、今は78kgでほぼ安定しています。

Pivo! バリバリ、プレーしていたときの体重と、発症して一番下がったときの体重は?

久光 ベストのときは72kgとかでした。一番低かったときで68kgくらいですね。

Pivo! 今とは10kgの差があるが、それが野菜中心の食事にして太ることができた。

久光 そうですね。やっぱりやせていくと体力も落ちちゃうので。選手として戻るには、太ると走れなくなってきついなとは思うんですよね。でも、まずは生きるために体力を取り戻すことも大事ですし、そこからまたチャレンジもできると思うので。今は体重が増えてよかったと思っています。

スズさんの復帰で前向きになれた

Pivo! 現役プレーヤーとしてピッチに戻ってくるための可能性は?

久光 そうですね、今、可能性がある限り挑戦しなきゃいけないので。スズさん(鈴村拓也選手/デウソン神戸)がやってくれたように、スズさんが復帰してくれたとことで自分も前向きになれたので。やれるっていう自信も持てたので。また神戸の試合がすごい楽しみというか。今日も町田戦を見ていて、やっぱり出たいなっていうのはありました。

Pivo! スズは復帰して堂々と対戦相手と戦っているし。この間の大分戦でも闘志剥き出しだった。見事に復帰した。これは大きなお手本だ。

久光 そうですね。スズさんが見せてくれたことで、僕は勇気をもらっています。で、今、いろんな活動をする中で、いろんな患者さんともお会いして思うのは、僕が頑張って復帰することによって、またその人たちとのつながりもそうですし。その人たちが頑張ろうと思ってくれることもそうですし。それがまたつながって、フットサルを始めて、見に来てもらえてそこからフットサルがおもしろいと思ってもらえてフットサルを見続けてくれたら、それはそれですばらしいことだと思います。

Pivo! 率直に聞くが、スズのように現役に復帰する可能性というのは。

久光 可能性というのは、病院の先生と話しても(この右上葉肺腺がんから選手として復帰した)前例がないので。スズさんの例というのは、がんの治療を終わって、それで復帰したっていう形なんですけど。僕なんかは毎日、薬を飲み続けないといけない治療なので。どのタイミングで現場に復帰になるか分からないので、やっぱり辛抱強く薬を飲み続ける治療をやり続けて先を見据えていかないといけないのかなと思います。

Pivo! ということは、トレーニングをする体に戻すことも難しい。

軽いジョギングを開始

久光 そうですね、いま、今年もこのチームでやりたいっていう気持ちがすごく強い中で、再びプレーするために少しずつやってますけど。

Pivo! トレーニングを?

久光 トレーニングというか、軽くジョギングをしたりいう程度ですけど。そういうことをしながら、チームに貢献できればなというか。

Pivo! それは大きな進歩なのでは?

久光 そうですね、そこで新しい発見もしながら進めています。続けていくことが一番難しいと思うので。どんなにつらくてもやり続けなくちゃいけないなというのはあります。

Pivo! もう一度聞くけど、その薬というのは、ずっと飲み続けなればならない?

久光 今の薬は進行を止めるだけなので。がん細胞が増殖しようとするところをつぶしていくっていうものなんですね。なので、例えば、筋肉が再生しようとしたところもつぶしちゃいますし。ほんとに、がん治療ってどんどん新しくなって進化していってるので。その1年1年を気長に待つじゃないですけども、完治をするためには気長に待ちながら、薬を飲みながらピッチに戻れるチャンスを見つけていく、ということになると思います。

Pivo! フットサルの会場の迫力、魅力を感じたといったが、フットサルはやっぱりおもしろいね。

久光 ほんとに、おもしろいですし、僕なんかは今の人生があるのはフットサルという競技があったからこそですし、フットサルをやらなければ多分、こういう病気であることを分かることもなかったと思うし。で、そこでたくさんの仲間に出会って、支えられてきました。今日の試合なんかは町田っていう以前所属していたチームで、なおかつ、自分がフットサルを始めるきっかけになった(相根)澄さんが現在の所属チームの監督で。ハーフタイムに甲斐さんとも会って、話もできて。この現場に詰まっているものが大きいというか。このピッチに再び、早く立ちたいなっていう思いがありますし。

Pivo! その日が来るためにぜひ頑張ってください。

久光 頑張ります!

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