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久保憲司のロック・エンサイクロペディア

サイケをイギリス人がやったら「スペースロック」、ドイツ人がやったら「クラウトロック」 ・・・ウィ・アー・シャイニング『カラ』/ワンド『ゴーレム』 (久保憲司)[今週のヘッドハンダーズ]<無料>

この新人紹介コーナーは「今週のヘッドハンター」というタイトルでやらせてもらってます。ヘッドハンターといえば、首狩り族、ハービー・ハンコックの名盤『ヘッドハンターズ』が思い出され、このタイトル気に入ってます。

 

 

腰が揺れますよ、ハービー・ハンコックの『ヘッドハンターズ』

 

『ヘッドハンターズ』と言えばジャズ・ファンクの名盤で、音楽ファンなら絶対聴いていないとダメなアルバムですが、僕はあんまり聞いてないす。あの有名なジャケットだけで満足しておりました。ジャケットかわいいので、ジャケットだけでもチェックしてください。

◇ハービー・ハンコック『ヘッドハンターズ』

 

 

KORG コルグ / ARP ODYSSEY アープオデッセイ

そんな『ヘッドハンターズ』だったのですが、15年前くらいにギターを習いだした時、一回目の授業が『ヘッドハンターズ』の「ウォーターメロン・マン」で、死ぬかと思いました。譜面を渡され「すいか男か、曲名かっこいいな」と思ったのもつかのま、こんなもん出来るかとブチ切れました。一瞬にして『ヘッドハンターズ』が嫌いになりました。トラウマです。

でも今は再発したARPオデッセイ というシンセを買って、シンセ・ベースの定番「カメレオン」のシンセ・ベースを完コピーしてみようかなと思ってます。シンセ・ベースといえばこれという感じなので、みなさん、よかったら聞いてみてください。腰が揺れますよ。

アガルタ「ウォーターメロン・マン」もコピーしてみようかな、出来るかい、これギターの曲ちゃうやん、キーボードの曲やん。コード・チェンジを教えたかったのかな、11thとか13th♭m7(適当です)とかすごいコードでてきそうですね。譜面をちゃんととっといたらよかったです。譜面買おうかな。「ウォーターメロン・マン」久々に聞いたら、すごいことやってますね。かっこいいですね。

マイルス・ディヴィス『アガルタ』『パンゲア』を分かりやすく教えてくれている感じですかね。僕は『アガルタ』と『パンゲア』の頃のマイルス・ディヴィスが大好きで、大好きと言っても何も理解していなかったと思うんですが。パンク少年だったので、「これなんかフリクションぽいやん、こんな感じでやったらかっこいいちゃう」と妄想してただけなんですけど。

あの頃だとぐんじょうがくれよんとかがそういうことを軋轢やっていたと思うのですが、16歳の少年の記憶だから定かでないです(聞き直したら全然違いました)。

僕自慢ですけど、この頃にマイルス・ディヴィス見てます。アルギンZがスポーサーの奴、アルギンZ飲みながらマイルス見ました。今やったらレッドブル飲みながら、マイルスみたいな感じですか、違うわ。

『アガルタ』『パンゲア』みたいなバンドやりたいすね。ドンカ、ドンカ、ドンカ、プワーとかやればいいんでしょうが、「ウォーターメロン・マン」のようなコード・チェンジもちゃんとやりたいすね。マイルス先生に「教えてください」とお願いしても、「リッスン」しか言わないでしょうね。

でも、リッスンすることは大事だと思いますよ。16歳の俺は何も聞いてなかったと思いますよ。そして、今の俺も。もっともっとちゃんと聞かないと。

 

クラウト・ロックとアフリカン・ミュージックの融合、ウィ・アー・シャイニング『カラ』

というわけで今週のヘッドハンターですが、ウィ・アー・シャイニングというロンドンの二人組のユニットを紹介したいです。黒人シンガーと白人の二人組です。二人組といってもバンド形式です。音はクラウト・ロックのカンとアフリカン・ミュージックが一緒になっている感じがむちゃくちゃかっこいいです。

 

 

 

クラウト・ロックとは簡単に言うとドイツのロックで、60年代のサイケデリック・ミュージックに影響されたというか「お前ら(英語圏の奴ら)がそうやるなら、俺たちはこうやるぞ」と変な風に発展していったロックです。クラウト・ロックには元々アフリカン・ミュージックのミニマルな要素もあるので、クラウト・ロックとサイケデリックの融合は当たり前と言えば当たり前なんですが、ウィ・アー・シャイニングみたいにうまくやった人たちは今までいなかったです。

Karaウィ・アー・シャイニングがなんでうまく言ったかというと、ウィ・アー・シャイニングにはアシッド・ハウスを通過した感じもあり、その部分がクラウト・ロックとサイケデリックの融合をうまくしているのかなと思います。ウィ・アー・シャイニングってバンド名がアシッドハウスぽく、エクスタシー臭いですね。

クラブのダンス・フロアーって大事なんですよね。レコーディング・スタジオやライブ・ハウスからは生まれない音楽を誕生させる大事な場所なんです。クラブにはいろんな人種の人たちが集まる場所だからです。EDMは同じ人ばかり集まってますがね。アシッドハウスもブームになってからはそうなりました。そんなもんです。

ウィ・アー・シャイニングを聞いているとまだまだ、ロンドンのクラブ・シーンは面白いんだろうなと思わせてくれます。このアルバム『カラ』はワールド・ミュージックを紹介する大物DJジャイルズ・ピーターソンも今年のベスト10に入るといってます。僕は今年のベスト10に入れるかまだ分からないすけど、おすすめです。

 

ワンド『ゴーレム』 ・・・イギリス人がサイケをやったら「スペース・ロック」

 

 

ウィ・アー・シャイニングと同じような時期の音楽に影響を受けているのがワンド。こちらはスペース・ロックに影響されています。代表選手はホークウィンドというバンドで、スペース・ロックを簡単にいうと、イギリスのサイケデリックだと思うんです。ドイツ人がサイケをやったらクラウト・ロックになったように、イギリス人がサイケをやったらこんな感じになったという気がします。

Golem イギリスのパブのビールの感じです。日本のビールみたいにスカッと爽やかじゃなく、ビターな感じ、麦茶に近い感じですかね。クラウト・ロックはドイツのビールの感じです。わかりますかね。今クラフト・ビール流行っているんで、そういう場所に行ったら、いろんなビールを飲みながらサイケデリックのことを考えてみてください。

ワンド、スペース・ロックと書きましたが、アメリカのバンドなんです。アメリカ人もこの手の音楽をやりだしたかとびっくりです。この人たちはグランジを通過した感じがいい感じになってます。マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン好きにもオススメな一枚です。

バンド名がワンド(魔法の杖)、アルバム・タイトルがゴーレム(泥人形)というのはどうかと思いますが、そのままやん。

 

 

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