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久保憲司のロック・エンサイクロペディア

【世界のロック記憶遺産100】 ザ・ローリング・ストーンズ 『レット・イット・ブリード』 憧れの黒人ミュージシャンの「悪魔の音楽」 (久保憲司)

レット・イット・ブリード

 

 

全曲ブールスをカヴァーしたストーンズの新作『ブルー&ロンサム』が評判がいいのですが、あんまりピンとこなかったです。

 

 

 

エリック・クラプトンの『ミー・アンド・ミスター・ジョンソン』みたいに渋く枯れた感じでくるかと思ってたんですけど、ストーンズのライブ後半のフル・スロットル全開の感じなアルバムでした。ファンの人にはこの何も変わらないストーンズが嬉しいんだと思います。僕も嬉しいです。でも、もう70歳過ぎたおじいちゃんですよ。こんなにがんばらなくってもいいのにと思うのです。

ライブ終わりに「熱いわ」と周りも気にせず、カツラをソファーにぶん投げるミック・ジャガーとキース・リチャーズを僕は見たいのです。

今はなんか増毛技術が進んでいるようで、みなさん地毛のようですよね。スティング、ブラーのデーモンなどみんな元に戻っていっているような気がします。お金のあるロック・スターはハゲとか心配しなくってもいい時代になっていると思います。ミック・ジャガー、キース・リチャード、ロン・ウッドの毛、ありえないでしょう、70歳過ぎた外人であんな毛の人見たことないです。

昔、ゲイリー・ムーアのライブを見て、むっちゃカツラやんと思っていたことが懐かしいです。

カヴァー・アルバムの良さって、ちょっと手を抜いた感じが魅力なのに、この本気度は何かストーンズの新作を聴かされたみたいで、ちょっと中途半端だったんですよね。こんな感じだったら新曲で来てくれよと思ったのです。

このアルバムの前にリリースされた新曲(もう6年も前ですが)「ドゥーム・アンド・グルーム」が「アンダー・カヴァー・オブ・ザ・ナイト」に匹敵する名曲、しかも企業がシェール・ガスの採掘にお金のかかる方法より、安い方法を選んでで環境を破壊しているぞ、というかっこいいメッセージ・ソングで、次のアルバムに期待していたのですが、後10曲作るのに、まだまだ時間がかかるわ、出す前に死んでしまうわということで今回はカヴァー・アルバムにしたんでしょうか。それとも全部新曲のニュー・アルバムが控えているのでしょうか?ここ最近のペースで行くと次のアルバム出すのミック・ジャガー83歳の時ですよ。いくらなんでも83歳でツアーするの無理がありますよね。カヴァー・アルバムが最後のアルバムとは考えにくいので、ここ1、2年のうちに「ドゥーム・アンド・グルーム」路線のニュー・アルバム出るんでしょうね。もう出来ているんじゃないですかね。実は。

 

 

 

若い人がストーンズについて語っているのを見るのは嬉しいが、ストーンズのかっこよさとは『ブルー&ロンサム』のようなライブ終盤のフル・スロットルじゃないと思うんです。ストーンズの魅力とは気だるさです。

今の評価だとスートンズの最高傑作は『メイン・ストリートのならず者』だと思うのですが、僕はストーンズの最高傑作は『ベガーズ・バンケット』か『レット・イット・ブリード』だと思っています。

 

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