『T2 トレインスポッティング』 「トレインスポッティング」が本当はどういう意味かご存知ですか? (久保憲司)
→公式サイトより
みなさん、トレインスポッティングが本当はどういう意味かご存知ですか?『トレインスポッティング』から20年経った続編『T2 トレインスポッティング』でついに謎だった言葉の意味を解説してくれますけどね。しかも教えてくれるのがすごい人物で衝撃を受けます。その人物の登場で、あーあいつが何であんな奴なのかが分かるという感動の話なのです。
トレインスポッティングというのは鉄道オタクのことなのです。正確な言葉はトレイン・スポッターなんですけどね。今はネットがあって全部分かってしまうですけどね。そこからアーヴィン・ウェルシュがトレインスポッティングという言葉を作って、本のタイトルにした。
でもアーヴィン・ウェルシュは鉄道オタクという意味でトレイン・スポッターという言葉を聞いたんじゃないですよ。あの頃トレイン・スポッターという言葉はどういう風に使われていたかというと、クラブ用語で、踊らずにDJブースの前で、DJがどんなレコードをかけているのか、チェックしている奴らをトレイン・スポッターって言っていたのです。クラヴァーじゃなく、オタクのダサい奴という意味です。それを聞いたアーヴィン・ウェルシュは面白いなと本のタイトルにしたというのが真相です。
これ100%正解なんです。本人に確認したんですけど「色んな解釈があった方がいいから、答えは言わないんだ」と言われたんですけどね。映画にアーヴィン・ウェルッシュが出てくるたびに「このチーキー・バスタード」って思います。チーキーってズル賢い、バスタードは私生児です。英語って面白いですよね。こんな言葉言うかっていう言葉を使いますよね。マザーファッカーとかね。オカンとやる最低の奴とかいう最低の喧嘩言葉を一つの単語にしている所とか恐れ入りますね。
トレイン・スポッターという言葉がクラブで流行った時にもう一つ流行ったクラブ用語でハンドバックというのがあるんですが、これどういう意味か分かりますか。ダサいダンス・ミュージックという意味なのです。英語で言うとチージーですね。チャラくってダサいという意味なんですが、今でいうとEDMですね。なぜハンドバックかというと、ダサいOLがクラブに来て、クロークのお金をケチって(日本だとロッカーのお金ですね)、ハンドバッグの中身を取られないように、ハンドバッグをフロアーに置いて、その周りを踊っている女性をハンドバックと言っていたのです。そんなダサい奴らに受ける音楽をハンドバックと言っていたのです。
(残り 1694文字/全文: 2744文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
タグマ!アカウントでログイン
tags: Frank Zappa Trainspotting
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ