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久保憲司のロック・エンサイクロペディア

カサビアン 『フォー・クライング・アウト・ラウド』 ・・・イギリス人はアメリカで生まれたものを、労働者階級、反抗心、不良というフィルターを通して、世界のポップスにしてしまう (久保憲司)

 

日本的には「トゥキョー・パーティー・ナイト」とSuchmosな感じだが・・・あっ間違えました。「トゥキョー・フライデー・ナイト」ですね。

勘違いしている人多いですよ。この歌は「プレミアム・フライデー楽しいな、フー」なんて歌じゃなく、「金曜日の東京ムカつくぜ、ぶっ潰してやる」という歌です。コーマシャルで起用した人絶対この歌の意味分かってないでしょう。彼には「トゥキョー・パーティー・ナイト」と聞こえているんでしょうね。

イギリスではカサビアンのニュー・アルバム『フォー・クライング・アウト・ラウド』がいいです。イギリスの新人だとフォーメションもいいですね。世界中で、不良でファンキーな音楽が受けているというのは嬉しい限りです。

 

 

 

日本で不良というとどうも縦ノリになって、横ゆれにならない感じがあるんですけど、本当の不良とはやっぱ横ゆれなんです。その代表がキャロルの「ファンキー・モンキー・ベイビー」、不良というのはシャブやって、「お前らぶっ殺すぞ」みたいなイメージがありますが、どっかおどけた感じがないと。ジョニーさんシャブやったはりましたが。僕は永ちゃんよりもジョニーさん派だったので、悲しいです。

 

 

 

 

ソロになった時の矢沢さんはかっこよかった。みなさん、覚えてますか?あの白いスーツに黒のTシャツに星のマーク、完全に『ハーダー・ゼイ・カム』のジミー・クリフです。ジャマイカの不良のスタイルを日本のロックの世界で機能させたそのセンスの良さにはぶっ飛びます。デヴィッド・ボウイのスタイリングもやった高橋靖子さんのスタイリングだと思いますが、元ネタよりかっこいい。その頃のジャマイカって本当に田舎で泥臭いという感じ、ジミー・クリフもアメリカのソウル・アーティストのような格好をしようとしていたんでしょうが、完全に俺は田舎のプレスリーみたいですよね。でも、不良が他の国の不良の格好に憧れるってなんかいいですよね。

不良の格好と言えば死亡遊戯のブルース・リーの黄色に黒いラインが入ったジャージです。ジャージっていい方かっこ悪いすね。英語だとトレイニング・スーツことトレーナーですね。

日本じゃ誰も黄色なんか似合わないので、黒に黄色やオレンジの三本線が入ったトレーナーを着てました。金のない不良はパチモンの四本線を着ていたのですが、いつの間にか三本線よりも四本線の方がいけているということになってました。こんな不良ファッションとロックは絶対融合しないだろうなと思っていたら、クラッシュの映画『ルード・ボーイ』でドラマーのトッパー・ヒードンがブルース・リーの格好をして登場したのです。「ロックにトレーナー、しかもパンクに、似合わねぇ、ありえない」と拒否反応を示したのですが、その姿は目に焼きつきました。そしたらこんなトレーナーなんかを着てステージに上がる奴らが出てきたのです。ハッピー・マンデーズの連中です。Eをやって踊るにはトレーナーがベストなのは分かります。それでステージに上がるか、と思ってました。でも彼らにその引き金を引かせたのはトッパー・ヒードンだったと思います。ヌンチャクも持ってましたしね。

不良のかっこよさというのは独自のスタイルを気づきあげることです。他人からは後ろ指指されようが独自のスタイルを気づく。

 

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