久保憲司のロック・エンサイクロペディア

ポール・マッカートニーの新作『エジプト・ステーション』 ・・・おじいちゃん、元気です。76歳のおじいちゃんが最新のロックンロール・バンドの音を鳴らしています

 

ポール・マッカートニーの新作『エジプト・ステーション』が良さそうです。発売は9月7日なんですけど、新曲2曲「カム・オン・トゥ・ミー」「アイ・ドント・ノウ」がもうyoutubeにアップされてます。

 

 

前作『ニュー』より良さそうです。前作はマーク・ロンソン、ポール・エプワース、イーサン・ジョーンズなどの旬のプロデューサーをたくさん起用して、それがマイナスになっていた感じがするんですが、今回は旬のプロデューサー、グレッグ・カースティンに絞ったことがよくなってそうです。

アイ・ドント・ノウ」はジョン・レノンに「ポールぽいよね」と揶揄されるようなベタな感じなんでが、「カム・オン・トゥ・ミー」が素晴らしい。ノエル・ギャラガー、リアム・ギャラガー、ポール・ウェラーより全然いいです。76歳とは考えられない出来です。76歳のおじいちゃんが最新のロックンロール・バンドの音を鳴らしています。

ローリング・ストーンズの新曲もかっこいいんですけどね。といってももう6年前の曲なんですけど。

 

 

 この曲は当時出たベスト・アルバム『GRRR!』の目玉として入っていて、この後往年のブルースをカヴァー・アルバム『ブルー&ロンサム』(これも傑作なんですけど)を出して、状況を濁しているんですが。どうもアルバム用の曲を全部揃えるというのに時間が掛かってしまっているような気がします。『ブルー&ロンサム』はたった三日間で録音したそうですが、マジか!! 新しいスタジオ・アルバムに関してはポール一人でやるのと、ミックとキースが二人でやるのとではめんどくささが違うんでしょうね。この間にキースはちゃんとソロ・アルバム『クロスアイド・ハート』を出してますからね。ローリング・ストーンズも12年ぶりのUKツアーに合わせて新作を出すつもりだったんでしょけど、ダメだったんでしょうね。どうするんですかね。これ終わったらまた4年間以上もうストーンズ動きそうにないんですけどね。

おじいちゃんたち元気です。でも、ミュージシャンというのはミドル・クライシスがすごいので、だいたいミュージシャンの40代、50代とかの作品はあんまりよくないので、仕方がないことなのかもしれないですけど。ポール・マッカートニーの中年の時の作品もあんまりよくないので。

ポールが復活した時って、エルヴィス・コステロが「(封印していた)バイオリン・ベースを弾くべきだ」と言ってからだと思うのですが、あれは一体いつのことだったろう。  ポールが久々にバイオリン・ベースのケースを開けて、ベースを取り出したら、ビートルズの最後のセット・リストがまだ貼ってあったそうで、僕はこんなエピソード聴くだけで目頭が熱くなるんですが。

実はポールあんまり復活してなかったんですね。ライブはすごいよくなっていったんですけどね。

 

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