『レイ・オブ・ライト』 芸術家マドンナの傑作。このアルバムでマドンナは、誰も行ったことのない極致に行ったのです
マドンナがオシッコ飲んでいるときいてびっくりしました。
ほとんどの方は知らないでしょうが、80年代半ば頃、日本で飲尿法というのが流行りまして、あの『ちびまる子ちゃん』のさくらももこさんからいとうせいこうさんまで今で言うサブカルぽい人たちがみんな飲んでいました。
この飲尿法を日本で流行らしたのが松沢呉一という方で、この人の波及力の凄さは今思うととんでもなかったなと。まさにオリジナル・インフルエンサーです。
今もヘビとか公衆浴場とか流行りそうなものをトコトン突き詰めていってはりますが、あまりブームになったりはしません。残念です。
日本のアーティストたちを反原発にしたのも松沢さんです。松沢さんが広瀬隆の『危険な話 チェルノブイリと日本の運命』を読んで、このことを世に知らしめるためには本を10冊ほど買って、色々なミュージシャンに送ればいいと思ったのです。その一人が忌野清志郎さんでした。清志郎さんは『危険な話』を徹夜で読んで、これは大変なことだと思ったそうです。その事務所にいた編集者、評論家の三田格さんによると「その日から清志郎さんは変わった」そうです。「音楽と政治を一緒にするな」と言う人にとって松沢さんは敵ですね。
この話を聴いて僕が思い出したのは清志朗さんがやっていたRCサクセションがまだ売れてない頃、糸井重里さんがRCのアルバムを十枚買って、会った人に「これいいよ」って配っていたという話を思い出しました。松沢さんと糸井さんは繋がっていたので、松沢さんはなんとなく糸井さんの行為を知ってたんだろうなと思います。
でも二人がやることは何となく違うのが面白い。
こんなことをする必要がなくなった世の中ってなんか悲しいですね。糸井さんは今も『ほぼ日』、松沢さんは『ビバノンライフ』で今も発信し続けてますが。全員がインフルエンサーの時代って怖いのか面白いのか全く分かりません。
そんな中でなんでマドンナはオシッコを飲んでいるのか、一体誰に騙されたのか。
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