久保憲司のロック・エンサイクロペディア

Carole King – “I Feel the Earth Move” 女性解放運動の中ピ連が、これをかけて登場していたらカッコよかったのにと思うのです

 

初期ビートルズが、コーラスの時に髪を振りみだしながら、「フゥ〜」とか「ア〜〜〜」と歌うのは、女性がイク時の様子をカリカチュアしたもので、それを見た当時の若い女の子たちは、将来自分たちがするであろう行為を妄想していたのです。

ビートルズが歌っていた頃は、女性がそういった行為をすることははしたないことだと思われていました。でもその行為ははしたないことではなく、とっても自然なことです。

彼女たちは、ビートルズの動き、声に、男性社会から押し付けられていない自由さを感じていたのです。

今思うとあの女の子たちの叫びは、この何年か後、カウンター・カルチャーを経て活発となる女性解放運動(フェミニズム)の先駆けのように感じるのです。

女性から私たちのオルガスムスというのはこんなのよと歌ったのがキャロル・キングの邦題「空が落ちてくる」です。原題「アイ・フィール・ザ・アース・ムーヴ」です。

邦題の「空が落ちてくる」ってすごいタイトルですね。でもこの邦題を作った人もこの歌が女性のオルガスムスの歌だということを分かっていたのでしょう。

日本だと女性のオルガスムスというのは空が落ちてくる感じなのでしょう。でもキャロル・キングは地球が動くと表現しているのです。

“空が落ちてくるみたい”とも歌っているんですけど。

初めて女性とジェットコースターに乗った時、その女性が「うわーこの落ちていく感じセックスの時と一緒やね、なんでみんなが高い金払って、何回もこれ乗るの分かったわ」と言った時は、“えー女性のオルガスムス”って、こんなにすごいのかとびっくりしました。

初めてエクスタシーをやった時も、一緒にやっていた女の子が「うわーこの感覚、セックスの時と一緒やね」と言うのを聴いて、そんなにセックスって凄いものかとびっくりしました。

セックス・ピストルズのジョン・ライドンなんかは「セックスは退屈」って言ってたのに、男と女は全然感覚が違うだなと思いました。

女性のオーガズムの感覚はなんとなくしか分からないんですが、「アイ・フィール・ザ・アース・ムーヴ」の、“タ、タ、ターン、タ、タ、ターン、タッ、タッ、タ、タ、ターン”というキャロル・キングが弾くピアノのリズムを感じれば、歌を聴く前からこれはあのオーティス・レディングのリズムと同じようにセックスの再現なんだなと分かるのです。

キャロル・キングはこの前のアルバムは全然売れなかったのに、まさにこのピアノのイントロだけで売れたのです。

そんなことはないでしょうけど。

もちろんそんなことはないですけど。日本だと猫と一緒に窓際で、裸足で座るジャケットが一番の要員じゃないでしょうか。

裸足がエロだったんですよ。この頃の日本のアイドルで裸足はあったんですかね。みんな白い靴下入っていたと思います。裸足の時は海とかプールですよね。

当時の日本の女性はこのジャケットに本当に憧れたのでしょうか、どちらかというとこのジャケットに妄想したのは男なんじゃないでしょうか。

この彼女のイメージを完全に自分のものとして日本のシンガーソングライターの代表となったのは荒井由美、のちに松任谷由美となる人です。

 

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