ロクダス

湘南の関所が誕生 開幕戦を写真で振り返る

文・写真=MCタツ

これが新生ベルマーレ! 新しいスタイルを提示した。多くの人が降格予想をしていたが、この試合を見てもまだそんなことが言えるだろうか?

 

多くの移籍金を残してクラブを救った男が帰ってくるなりゴールを決める。もはや銅像を立ててもいいレベルだ。元浦和の選手でもあるわけで、ストーリーが詰まり過ぎ。石原直樹から目が話せない。溜めてよし、ヘディングよし、チェイスよし、文句なし!

 

ピンぼけで申し訳ない。興梠慎三の同点ゴール。さすがの動き出しでマークを外す。クロスに対して一度プルアウェイの動きをしてから相手DFの前に入る。こぼれ球への反応も素早い。さすが興梠慎三としかいいようがない。

 

『浦和のハート』ではなく、湘南の山田直輝。攻守で抜群の働き。石原直樹に続いて浦和所属経験ありの選手がゴールを奪った。「今の俺は湘南の選手だ!」と言わんばかりにエンブレムに手を当てる。

 

 

石原広教の成長ぶりは感動すら覚えるものだった。本当にたくましくなって湘南に帰ってきた。何度も縦に仕掛けるその姿が改めてサポーターの心を鷲掴みにした。そのまま五輪代表まで突っ走れ!!

 

「湘南の攻撃は進め!浦和の攻撃は止まれ!」。“俺が新たな湘南の関所だ”と言わんばかりの存在感。湘南に来てくれて本当にありがとう。ありがとう。ありがとう。移籍金なしでこんな良い選手が取れてしまっていいんですか?

 

VARの映像が流れてざわつくベルマーレサポーター。

 

 

PK失敗は痛恨だった。献身的なチェイスはさすがノルウェー代表だったが、オフェンス面でもっとやれるはず。

 

浦和レッズで目立っていたのが汰木康也だった。こちらもレンタル先で大きな成長を遂げて帰ってきた。かわいいこには旅をさせよう。

 

湘南は勝てる試合を落としてしまった。ただ、新たな浮島スタイルに希望を見出したサポーターがほとんどであろう。まだ伸びしろはある。

 

 

「今日は引き分けが妥当だった」と大槻組長。強面と裏腹に正直なお人柄。

全く新しいスタイルを作り上げて、湘南をここまでスペクタクルに仕上げた手腕に脱帽です。伸びしろは交代カードの切り方か。交代選手たちが目立った活躍ができなかった。

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