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(☆無料記事)【沖縄県新人戦決勝】FW石川がハットトリック達成!5ゴールを奪った那覇西が大会三連覇

大会三連覇を決めた那覇西

<令和元年度沖縄県高等学校新人体育大会サッカー競技 男子決勝> ◇2月2日◇ タピック県総ひやごんスタジアム / 1,500人 / 晴、気温 18℃、湿度 58% / 全面良好、乾燥

 

那覇 0-5 那覇西

2分 石川元尋(那覇西)
5分 石川元尋(那覇西)
25分 山川樹(那覇西)
65分 平敷光琉(那覇西)
70分 石川元尋(那覇西)

 

令和元年度沖縄県高等学校新人体育大会は2日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで男子決勝(35分ハーフ)が行われ、FW石川元尋のハットトリックを含む計5ゴールを奪った那覇西が5-0で那覇を破り、大会3連覇を飾った。

 

那覇西FW石川元尋は決勝戦の舞台でハットトリック達成

前半、右から左へと攻める那覇西は試合開始早々2分、FW岸本大和が蹴った右CKにファーサイドへ流れた石川がヘディングでゴールネットを揺らし先制。歓喜の余韻が色濃く残る5分には、中央突破からバイタルエリアに進入した石川が再びゴールを奪い2点差をつける。

 

那覇西の3点目は新チームキャプテンとなったMF山川樹

さらに25分にはMF照屋圭人の右CKを新キャプテンMF山川樹がヘディングでねじ込み、那覇西は前半だけで3点のリードを奪った。

 

前半で3失点を喫し、急遽円陣を作る那覇

思わぬ展開となった那覇はビルドアップからチャンスを作ろうとするもDFラインの位置が低く、自陣でボールを回す時間が目立ち、ゴールまでの距離が遠のく。結局前半はシュートを一本も打つことができなかった。

 

最後まで那覇の攻撃にアクセントを加えたMF幸喜颯

後半に入り那覇は、DFラインが高い位置を維持しながら選手の距離感を保つことで攻撃のリズムが生まれると、MF幸喜楓が起点となりな内外と展開しシュートチャンスを作る。しかし那覇西のプレスとGK伊良皆孝太のセービングが光り、点差を詰めきれない。

 

那覇西の4点目を決めたのは左SB平敷光琉の強烈な左足

一進一退の攻防が繰り広げられる中、終盤にかけ那覇西が目を覚ます。65分、ハイプレスでボールを奪うと、アタッキングサード付近での攻防からこぼれ球を拾った左SB平敷光琉が狭いコースながら左足から繰り出された強烈ミドルで追加点。そして試合終了間際の70分、エリア内での混戦から石川がネットを揺らしハットトリック達成。総体、選手権と今季三冠を狙う那覇西が大量5得点で新人戦のタイトルを手にした。

 

那覇西・平安山良太監督(中央)

那覇西:平安山良太監督

昨年の選手権で準決勝で負けて、個人でボールを動かすのではなく3~4人のグループを作って動かしグラウンドを広く使うことをオフェンスのテーマにし新人戦に臨みました。ディフェンスでは球際と、ファーストディフェンダーの動きに対して周りのディフェンスのポジション取りを意識させ、攻めの守備を徹底しました。前半に3点取れたという結果は良かったんですが、2点を取ったあとに構えてしまったところがありました。ハーフタイムで「九州、全国につながる試合をしよう」と声をかけ、ただ勝ちに行くのではなく、この決勝を機に前に進むんだというところを意識させ、もっと積極的にボールを奪いに行こうと声をかけました。鼻が高くなってしまってはダメ。去年は軸になる3年生に引っ張ってもらっていたところがありましたが、今回はチームのためにプレーするということを徹底していきたいと思います。去年の3年生の思いを背負っている分、選手たちの勝ちたい思いは強まっている感じがします。

 

那覇・天願匠監督(中央)

那覇:天願匠監督

動かせるところは動かせたんですが、もう少しDFラインを上げたかった。結果ほどの差は無かったと思いますが球際の強度の部分でルーズボールを拾われました。後半DFラインを上げて押し込むことはできましたしそれが持続できるようにしていきたい。フィジカルのある選手が揃っているので(総体に向けて)さらにレベルを高めていきたいと思います。

 

優勝旗を手にする那覇西MF上原琉暉

 

準優勝・那覇

 

(取材・写真・構成 仲本兼進)

 

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