RYUKYU SOCCER PRESS

(☆無料記事)12人の新戦力を迎え「J1昇格」のチャレンジをサポーターの前で宣言。FC琉球新体制発表会を開催

FC琉球は11日、2020シーズンの新体制発表会をイオンモール沖縄ライカムで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファン・サポーターや来客者も含め数多くの人々が見守る中で行われた発表会では、今シーズンスタジアムDJを務めるラジオ沖縄(ROK)の宮田隆太郎アナウンサーが進行。「熱き男たちの入場です!」の一声を機にGKダニー・カルバハルを先頭に選手と樋口靖洋監督が登壇し、三上昴代表取締役社長と廣﨑圭代表取締役副社長、樋口監督、キャプテンの上里一将が挨拶を行った。

 

三上社長(右)と廣崎副社長

三上社長が「今シーズンも熱い熱狂と感動をこのチーム、この沖縄で起こせればと思っています」と意気込みを語り、廣崎副社長は「われわれが頑張ることで(昨年10月に焼失した)首里城の再建に少しでも応援になればという気持ちを持って選手スタッフ一同で頑張っていきます」とし、2月18日まで実施されるクラウドファンディングへの参加を呼びかけた。

→【「沖縄の誇り」を胸に。サッカーの力で首里城復興をサポートしたい!#FC琉球】
(※外部のウェブサイトに移動します)

 

そして樋口監督は「12人の新戦力を迎え入れ、昨年以上に攻撃的なサッカーを貫いて皆さまがサッカーの魅力に取りつかれるサッカーを展開して今シーズンを戦っていきたい」とし、昨季リーグ最多を喫した80失点については「課題である」とする上で「それでも(守備的にならず)ボールをしっかり握って琉球のサッカーを貫くことが私達の使命である」と、昨季同様に選手の主体性を引き出したアグレッシブなサッカーの継続と宣言し、サポーターとの共闘を望んだ。

 

続いて、昨年に引き続きキャプテンを務めることが決まったMF上里が選手を代表し挨拶。「同じ方向を向いて戦ってくれるメンバーが集まった」とし「(3~6位までの)プレーオフ圏内、そしてJ1昇格を目指して戦っていきたい」と今シーズンの抱負を掲げた。

 

「せっかくの機会なので」と宮田アナウンサーが促し、予定時間いっぱいまで他の選手の挨拶も行われ、まず二年目のGK猪瀬康介がマイクの前に立ち「失点しないことを意識してJ1昇格のために戦い抜きたいと思います」と語った。(※筆者的には廣崎副社長のモノマネをすると思っていたのですが…)

 

続いて近畿大学から加入のルーキーDF知念哲矢は「僕は沖縄県出身の選手なのでFC琉球、そして沖縄県全体を盛り上げていけるように頑張ります」と抱負を述べた後、「まずはライカムを盛り上げます」と一発芸で観客の笑いを誘った。

 

次に登場したのは今季ベガルタ仙台から加入したFW阿部拓馬。「琉球らしくポゼッションして攻撃なサッカーをして、それで沖縄を盛り上げてサッカーをもっともっと浸透させたい」とコメントし、他の選手から「一発芸は?」と促されるも「やんない!やんない!」と拒む場面も。

 

続いて、昨季FC岐阜から期限付きでプレーし今季完全移籍に切り替わったMF風間宏矢が前に立ち「顔の濃さは沖縄基準ですが沖縄県出身ではない風間宏矢です」と切り出すと「沖縄の気候と人の温かさに負けないぐらい熱い試合をしたいと思いますのでぜひスタジアムに足を運んで一緒に戦ってください」と団結を求めた。

 

さらに観客へ「この選手の声が聞きたい」と希望を募ったところ、はじめに二年目のGKカルバハルが指名。「こんにちは皆さん」と日本語で挨拶すると拍手が巻き起こり、続いてドゥダコーチの通訳を介して「今年チームの目標であるJ1昇格、そして去年よりも良い結果になるよう一緒に頑張りましょう」と語った。

 

続いて、二年目のMF河合秀人が指名されると本人は驚きの表情。普段なかなか前で話す機会のない河合は「こんにちは」とマイク越しに声を響かせ、周りの選手たちの笑い声にも包まれる中、「個人してもチームとしても去年以上の成績を残せるように全身全霊で戦います」と意気込みを語るとサポーターの大きな拍手に包まれた。

 

最後のひとりに指名を受けたのはMF富所悠。「一生懸命に頑張るので応援お願いします」と彼らしい淡白なコメントで場内に笑いを誘うと続けて「一発芸は後輩がいきます」と話し、まさかのMF小泉佳穂を名指し。

 

思わぬキラーパスに狐につままれたかのような表情を見せる小泉は渋々センターマイクの前へ立つと「僕こういうキャラじゃないんですけどね…」と断りを入れながらも時間を十分に取った末、昨年のファン感謝祭でも披露した小島よしおの「そんなの関係ねぇ」を披露し、難役を務め上げた。

 

発表会の締めくくりに小野伸二が挨拶。「今年このメンバーでJ1(昇格)を勝ち取りに行きます」と宣言。その上で「今日ここに来ている皆さんがまた一人でも二人でも友人知人を誘ってスタジアムに足を運んでくれることを願っています。今年も応援よろしくお願い致します!」と、観客動員の増加を望んだ。

 

その後フォトセッションが行われ、2年目のJ2リーグを戦うFC琉球の2020シーズン新体制発表会見は幕を下ろした。

 

(取材・写真・構成 仲本兼進)

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ