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ガンバ大阪からMF市丸瑞希が期限付き移籍で加入「少しでもチームの役に立てるように頑張るので、応援よろしくお願いします」 #fcryukyu

FC琉球は24日、ガンバ大阪からMF市丸瑞希が期限付き移籍で加入することを発表した。

ガンバ大阪のアカデミー出身の市丸は16年からトップチームに昇格。J1出場は5試合を数える。19年には育成型期限付き移籍で当時J2リーグのFC岐阜へ加入。14試合に出場し2アシストをマークした。

今シーズンは、ガンバ大阪U-23の一員としてJ3リーグを主戦場に10試合出場。開幕節・讃岐戦でJリーグ初ゴールを決めており、これまで1ゴール4アシストの成績を残している。

また17年には、FIFA U-20ワールドカップの日本代表メンバーに選出。イタリア戦で堂安律のゴールを演出するなど攻撃の起点として存在感を示した。

23歳の市丸は主にボランチでプレー。そのパスセンスは折り紙付きで、両足からスムーズに縦パスを供給すれば、柔らかいパスで意表を突く場面も作れる。そのパスひとつひとつに受け手へのメッセージが込められており、ゴールから逆算思考に優れた選手といえるだろう。

また機を見て前線へと飛び出し、積極的にミドルシュートも放つなどゴール前を脅かす推進力も魅力だ。一方守備では、パスコースを読み切ったボールカットに長け、相手攻撃の芽を摘んだ瞬間、素早く攻撃へと転化させることができる。

現在琉球は風間宏希と小野伸二が負傷し、かつイ・チソンも負傷のため韓国へ帰国しており、ボランチが手薄な状況だ。上里一将が孤軍奮闘し、本来トップ下の小泉佳穂と山口和樹がボランチでプレーする機会も増えているが、これから続く過密日程を考えるとボランチの駒は是が非でも増やしたいポイントだった。

また池田廉の負担が大きかったトップ下もこの補強により小泉、山口が定位置でプレーする選択肢が生まれ、コンディションを優先とした起用法もできるようになるだろう。そしてなにより、今季加入の大卒プレーヤーと同年代である市丸の加入により、若手選手にとって大きな刺激となることは間違いない。

移籍期間は21年1月31日まで。その間、チームの雰囲気に一日でも早く溶け込んでアグレッシブスタイルのサッカーを吸収し、離脱者の多さに苦しむ琉球ですぐにでも戦力となってくれることを期待したい。そのポテンシャルの高さと経験値は十分だ。

 

加入に先立ち市丸はFC琉球サポーターに向けてコメントし、

「FC琉球サポーターのみなさん、こんにちは。ガンバ大阪から移籍してきました市丸瑞希です。少しでもチームの役に立てるように頑張るので、応援よろしくお願いします」と決意表明。

またガンバ大阪サポーターに向けて、

「ガンバ大阪サポーターのみなさん、いつも応援ありがとうございます。アカデミーから数えるともう18年ぐらいお世話になりました。チームに貢献できなくて申し訳ないですが、しっかり琉球で成長した姿を見せられるように頑張って来ます。これからも応援よろしくお願いします」と言葉を残した。

 

■背番号:29
市丸 瑞希(いちまる みずき)

1997年5月8日(23歳)
出身地:大阪府
ポジション:MF
身長/体重:174cm/66kg
利き足:右足
血液型:AB型
経歴:玉櫛JSC→ガンバ大阪Jrユース→ガンバ大阪ユース→ガンバ大阪→FC岐阜(育成型期限付き移籍)→ガンバ大阪→FC琉球(期限付き移籍)

 

写真提供:FC琉球
文:仲本 兼進(RYUKYU SOCCER PRESS)

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