RYUKYU SOCCER PRESS

サイゴンFCから各世代で代表経歴を持つベトナム人MF2選手の加入内定を発表

 

写真:(左から)ブー・ホン・クアン選手、チャン・ホア・ビン サイゴンFC会長、ファム・バン・ルアン選手

 

FC琉球は24日、ベトナム・Vリーグ1のサイゴンFCからブー・ホン・クアン(VU HONG QUAN)と、ファム・バン・ルアン(PHAM VAN LUAN)の両MFを期限付き移籍での加入内定が決まったと発表した。来日後、メディカルチェックを経て正式契約を結ぶ流れとなる。琉球によると2選手の入国日は現時点では未定とのことである。

 

22歳のブー・ホン・クアンは2020年にタン・クアンニンFCでトップチームデビューを果たすと、同じ年にU-22のベトナム代表にも選出。今年に入りサイゴンFCへ加入したばかりだった。

 

ブー・ホン・クアン選手コメント
「はじめまして。ブー・ホン・クアンと申します。日本でFC琉球との仮契約をする機会を頂きまして、大変うれしく思っております。サイゴンFCの一員としてサッカーをする環境を備えていただき、それに海外での練習や出場の機会を与えてくださったサイゴンFCチャン・ホア・ビン会長に、大変感謝しております。また、サイゴンFCで自分自身を成長させ、ピッチ上で自分の情熱を追求し続けることができ、とてもありがたく思っております。

なお、FC琉球にもお礼を申し上げます。たくさんのことを早く学び、チームに溶け込めるように頑張ります。来日したら、FC琉球のために一生懸命練習し、試合でプレーできることを目指します。ベトナムに帰国した後、サイゴンFC並びにベトナム代表にも貢献できるように常に向上心を持っていたいです。

母国ベトナムと環境や気候が違う日本へ行くことは私にとっては新しい挑戦です。すべてが新しくなるわけですが、だからといって気落ちすることなく、自分自身を成長させ、良いプレーをするために練習に励みたいと思います。

改めて、いつも私を支えてくれた皆様に感謝し、サッカーへの情熱を追求する機会を与えていただき、大変感謝申し上げます」。

 

一方、22歳のファム・バン・ルアンは2017年にフォーヒエンFCを皮切りにトップチームでプレーしダクラクFC、カントーFCを経て2021年からサイゴンFCに所属。U-18からU-23まで各世代の代表経歴がある。

 

ファム・バン・ルアン選手コメント

「FC琉球と仮契約ができて、とてもうれしく思っております。まず、私のことを信頼していただき、FC琉球でサッカーをする機会を与えてくださったサイゴンFCチャン・ホア・ビン会長にお礼申し上げます。

FC琉球に加入したら、FC琉球の一員としてファンの皆様の期待に応えられるように精一杯頑張ります。一日も早くチームに溶け込み、日本語を学び、文明的で友好的な国である日本の文化を吸収したいと思います。

FC琉球に入った後、自分のサッカースキルを完成させ、公式戦に出れるように努力し、チームの成績に貢献し、団結力のある強いチームを作ることを目指します。

これは私にとってはJリーグでの大きな挑戦となります。自分の課題を克服し、サッカー人生においてベトナム代表としてプレーするという私の夢を叶えるために、勇気を持って努力したいと思います。

FC琉球の選手・スタッフの皆様、並びにベトナムと日本のファンの皆様、お会いできるのを楽しみにしております。よろしくお願いいたします」。

 

琉球はかねてからJリーグのアジア戦略に則り、東アジア中心に位置する沖縄県のJリーグクラブとしてアジア事業展開をビジョンに掲げ推進しており、2019年には台湾サッカー協会との間でフットボールを通した国際交流や都市間の連携などを目的に包括的パートナーシップ協定を締結。また昨年の2月にはサイゴンFCともパートナーシップを締結していた。タイ代表経歴のあるMFシティチョーク・パソとともに、今回育成世代代表チームに継続して選出されている2選手の受け入れを行うことで事業面、競技面においてアジアサッカー発展に寄与する考えを示している。

Jリーグチームに所属したベトナム人選手は、2013年にベトナム人初のJリーガーとしてコンサドーレ札幌(現・北海道コンサドーレ札幌)でプレーしたFWレ・コン・ビンをはじめ、2016年にはFWグエン・トゥアン・アイン(横浜FC)、同じく2016年にプレーしたFWグエン・コン・フオン(水戸ホーリーホック)、モスクワ出身のベトナム代表でセレッソ大阪に所属するGKダン・バン・ラムがいる。

 

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