RYUKYU SOCCER PRESS

22.6.22(水) ナチョ・フェルナンデス監督就任記者会見【全文】

 

FC琉球は22日、沖縄県体協スポーツ会館でスペイン人のナチョ・フェルナンデス監督就任記者会見を行われました。

琉球フットボールクラブ株式会社・倉林啓士郎代表取締役会長兼社長と、廣﨑圭代表取締役副社長兼スポーツダイレクター、そしてナチョ新監督が登壇。監督交代の経緯について、最下位からの巻き返しを図るべく今シーズン残り20試合にかける思いを述べました。

 

--倉林啓士郎代表取締役会長兼社長あいさつ

皆さんこんにちは倉林です。本日はお集まりいただきましてありがとうございます。

FC琉球は現在4年目のJ2リーグを戦っております。ご存知の通り、シーズン半分を終えて最下位の22位という苦境に立たされております。ファン・サポーターの皆様にもご心配をおかけしておりますが、私達は全く諦めておりません。もっと高いところへ行けると信じています。

本日、既にリリースなどでお知らせの通りですがこの度、今シーズン開幕から指揮をしていただいた喜名哲裕監督を交代し、新たにスペインから新監督としてナチョ・フェルナンデス監督をお迎えすることになりましたのでお知らせいたします。

その前に、本日はいらっしゃいませんが前任であります喜名監督にはアカデミー監督から始まり、本当に長年にわたってFC琉球の発展に寄与していただいたと思っております。喜名監督がいなければ現在のような充実したアカデミー育成体制もありませんでしたし、トップチームのJ2昇格やコロナ禍でのJ2リーグへの3年間の定着というのも成し得ませんでした。この場を借りて改めて感謝申し上げたいと思います。

そしてナチョ監督ですが、今年の5月までスペインの名門チームのバレンシアでヘッドコーチを務め、その前の2シーズンはアトレティコ・マドリードBで監督をされるなど素晴らしい指導経験をお持ちの方です。昨年の監督選考時に強化部でリストアップしコンタクトをとっておりましたが、この非常に難しいタイミングで沖縄に来ていただくという決断をしていただいたことに感謝いたします。初来日で、当然Jリーグでの指導も初めてでありますが、この困難な状況に必ずポジティブな変化を与えられる方だというふうに思っております。

しっかりクラブとしても新監督をサポートし、チーム一体となって後半戦での巻き返しを図りたいと思いますので、引き続きご声援ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 


--廣崎圭代表取締役副社長兼スポーツダイレクターあいさつ

副社長兼スポーツダイレクターの廣崎です。お世話になっております。

今年のシーズンが始まる前に目標と、喜名監督をあらためて迎えてしっかりと戦っていきますという話をさせていただいたのですが、倉林から説明していただいた通り、前半戦を終える1節前(※0-4で敗れた山形戦のあと)に監督交代をクラブとして決断して新しい監督を迎える準備をしナチョ・フェルナンデス監督、本人からは「ナチョ」と呼んでほしいということなので、UEFAプロライセンス所有のナチョ監督49歳と契約し、スペインから来ていただきました。月曜日の夜に沖縄へ到着し、火曜日はチーム練習はオフでしたのでスタッフ陣と打ち合わせをし、水曜日のトレーニングから初めて指導していただいております。

先ほど倉林からもありました通り、昨シーズンの終盤のタイミングで次のシーズン(2022年)の監督を選考していたときにリストアップしており、その時期からお話をさせていただいておりました。「FC琉球は攻撃的で常に相手ゴールを目指してサッカーをするチームなので、そういうところで仕事していただけますか」とか、「われわれのようなクラブにどのような影響をもたらせることができますか」といったようなことを当時からお聞きしておりましたが、そのときはリーガの途中であるというところからわれわれは喜名監督にやっていただこうという選択をしました。今回交代するにあたり、われわれのことを知ってくださり、同じ方向を向いてできる方であるということを知った上であらためてお願いをし、ちょうどヨーロッパのシーズンが終わったタイミングでフリーでいらしたので沖縄へ来ていただく決断をしていただきました。

チームとして前半戦を戦い、後半戦も(岡山戦で0-1で敗れ)黒星スタートとなってしまいました。ここまで「自分たちでゴールを目指し点を奪うサッカー」を目標としてやってきましたが、ほとんどの試合であと1点が足りず、守るほうもあと1点が守りきれないという状況にあり、それが(最下位という)現状だと思っておりますので、そこから1点多く入れて1点少なくさせるというところをナチョ監督にはお願いしています。今回お願いするにあたりお話した際にも「非常に良い試合も多いけれども、やっぱり改善しなきゃいけないところがいくつかある」と、ナチョ監督と同じ方向を向ける話ができたので、やってくれるだろうという思いでいます。

今日(水曜日)のトレーニング、その前のミーティングでもナチョ監督が選手の前で話していましたが、今シーズンの戦いぶりであったり、それに沿って選手・スタッフが目指してきた方向性をズラさずに受け止めてこれから戦うというところを伝えてくれました。もう一度、残り20試合というところでナチョ監督を先頭に選手・スタッフが進んでいってくれると感じています。

必ず今よりもいくつも上の順位で、最低目標となるJ2残留の20位以内でシーズンが終われるよう、選手の日頃の取り組みであったりを変えていってもらおうと思っていますし、選手編成のうえでももう少し獲得する選手をピックアップし、シーズンが終わったときに来年もこのJ2のステージで戦えるという形になれればと思っております。

 

--ナチョ・フェルナンデス監督就任あいさつ

こんにちは。このような記者会見まで開いていただきありがとうございます。そしてこの難しい状況にも関わらず自分を琉球という偉大なクラブに招聘していただき、このような機会を与えてくれて本当にありがとうございます。難しいシチュエーションではありますが、いち早く琉球が本来いるべき場所に戻せるようにしっかりと戦っていきたいと思っています。

そして倉林社長、廣崎さん、そして強化部の神野(卓哉)さん。自分はアジア、特に日本で指揮を執る機会というのをずっと目標としていました。そのようなときに私にこういった機会を与えてくれて改めてお礼を申し上げます。

 

 

【ここから記者陣との質疑応答】

 

--ナチョ監督にお聞きします。初練習を終えて、選手の顔ぶれであったり個々のプレーについてどのような印象を受けましたか。

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