【サッカー人気4位】新時代の幕開け。浦和、ニュースタイルで…

仙蹴塵記

2020ドイツ雑記(1)スタジアムの支払事情

1月下旬に一週間ほど、ドイツへ取材の旅に出ておりました。もともと大学院時代まで中世ドイツ史を研究していたご縁があって何度かドイツを旅してはいたのですが、この仕事を始めるようになってからもその縁は続き、2011年2月からは毎年オフシーズンにフットボールの勉強も兼ねた旅に出ております。試合会場や練習場、はたまた仙台から研修に行った指導者と赴いた場所での取材をすることもあれば、取材申請が通らなかったり観客として観戦したかったりという事情により、チケットを購入して客席で試合を観戦することもあります。

その旅のこぼれ話はこれまでにもいくつかのメディアで執筆してきましたが、今回はこの仙蹴塵記で3回に渡って、観客の立場で立てたテーマでお送りします。

1回目は、ドイツにおけるスタジアムの支払事情について。Jリーグでは昨季に、神戸がホームゲームでの完全キャッシュレス化を実現して話題になりました。今後の各Jクラブがどのように展開するかはわかりませんが、ドイツ・ブンデスリーガでの事例を紹介します。

結論を先に言えば、スタジアムによって違います。統一規格はなく、それぞれのスタジアムで、現金が基本だったり、キャッシュレスが基本だったり、併存していたりとまちまち。たとえばレバークーゼンの本拠バイ・アレーナは、2012年に行った時点で、場内の飲食店ではプリペイドカードしか使えませんでした。かと思えば今季に訪れたフランクフルトのコメルツバンク・シュタディオンや、昨季名物ソーセージ屋台などでお世話になったニュルンベルクのマックス・モーロック・シュタディオンはスタジアム内のお店でも現金でOKでした。飲食店ではキャッシュレスで、同じ場内のオフィシャルグッズショップでは現金もキャッシュカードも使える、というところもあります。

キャッシュレスについては、それぞれのホームゲームでのみ使えるプリペイドカードを使用する場合がほとんどです。一般の電子決済サービスと連係したカードになっていることもありますが、多くのクラブが採用しているのが、保証金付きでチャージする方式。使い切れないときには帰りに払い戻しもお願いできますし、有効期限内であればまた次の同クラブホームゲームに行ったときにまた使うこともできます。

私の場合は、残金がほとんどないところまで使って、お土産代わりに持ち帰ったものもあります。それがこの写真の3点で、左から2016年12月に入手したレヴァークーゼン、2019年1月アウクスブルクのWWKアレーナ、そして2020年1月ブレーメンのヴォーンインヴェスト・ヴェーザーシュタディオンのものです。


レヴァークーゼンは10ユーロ(約1200円)、ブレーメンは5ユーロ(約600円)と、それぞれ保証金の額もクラブによって違います。スタジアムで販売されているものの値段は補助通貨セントの額まで細かく設定されているものも少なくないので、小銭を取り出す煩わしさを考えればキャッシュレスの方が便利といえます。一方で、新規のカードを入手するブースや、入金するブースには長い行列ができることも少なくないので、そういった時間も含めれば現金の方が円滑に進められる場合もあります。それぞれに長所と短所がある中で、今後ドイツのスタジアムでキャッシュレス化が進むかどうか、私は注目しています。

ところでこの3枚のカードのうち、2枚はもう期限切れなのですが、ブレーメンの1枚は2023年12月まで使えますし、何よりまだ割と残金があるのです。スタジアムを出るときに慌てていたせいか、払い戻しを忘れていました。期間内にまた、ブレーメンのホームゲームを見に行かないといけないかな……

reported by 板垣晴朗

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック