3月11日によせて(2) MF 28 佐々木匠
ベガルタ仙台は来たるJリーグ再開の日に向け、トレーニングを継続中。コロナウィルス感染拡大を防止するため、練習については一般非公開で、報道陣の現場取材も2月28日以来許可されていない状態が続く。
その中で、2011年3月11日の東日本大震災発生からもうすぐ9年が経とうとしている。ベガルタ仙台はこの日に限らず、被災地のクラブとして活動している。今季は選手を代表し、宮城県出身の3人からのメッセージ動画が、報道資料としてクラブから提供された。これは事前に報道陣でまとめた質問に対し、返答する形式。そこで当【仙蹴塵記】でも、3回に分け、彼らのコメントをお届けする。なお、掲載したコメントはなるべく発言どおりに起こしているが、言葉の体裁を整えるために言い方など一部編集していることをご了承願いたい。
第2回は、今季に仙台へ復帰した、佐々木匠。仙台市出身で、ジュニア年代から仙台のアカデミー育ち。ピッチ上ではベガルタゴールドのユニフォームで技量を発揮し、ピッチ外でも、ユアテックスタジアム仙台のスタンドなどからトップチームに声援を送っていたように、このクラブと歴史をともにしてきた。ユース時代には、2種登録選手としてJ1のベンチ入りも経験。2016年からはトップチームに昇格した。2017年途中から、出場機会を求め徳島、讃岐、山口の3クラブに期限付き移籍。それぞれ異なる環境で心身を磨き、仙台へ戻ってきた。
ジュニアユース時代に東日本大震災を経験した佐々木は、仙台を離れている間もホームタウンへの思いを忘れていなかった。このクラブがこの地にある理由を様々なかたちで実感する21歳が、あらためて当時を振り返り、これからへの思いを口にした。
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