仙蹴塵記

【思い出のスタジアムから】(2)Jリーグが再開した日、Jリーグと再会した日

○2011年4月23日 Jリーグ第7節 川崎F vs. 仙台 1-2(HT1-0)

Jリーグが再開した日、Jリーグと再会した日

読者の方々の思い出とともに、リクエストをいただいた試合を紹介する「思い出のスタジアムから」コーナー。

第2回は、ハンドルネーム「たろえもん」さんからのリクエストで、2011年4月23日のJ1第7節、等々力陸上競技場で開催された川崎F vs .仙台をお送りします。
多くの仙台サポーターの方にとって、忘れ得ぬ記憶となった試合ですね。最近は、9年前のこの試合が、テレビや新聞など各種メディアで取り上げられることも多いです。2014年にベガルタ仙台・市民後援会が発行した『カントリーロード2014-15』の『ベガルタ仙台クラブ20年史』における「サポーターに聞いた THE BEST GAME」企画でも、1位がこの試合でした。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、日本は広範囲にわたって被害を受けました。同年のJリーグも、第1節を終えた時点で中断。そしてベガルタ仙台は、ホームタウンが大きな被害を受け、3月28日に活動を再開。練習環境を考慮し、仙台を離れて千葉県と埼玉県で調整し、4月23日のリーグ戦再開を迎えました。
試合については、先制点を許しながら、仙台は後半に選手交代で流れを引き寄せ、太田吉彰さん(引退)が足を攣りながらも同点ゴールをねじこみます。そして、川崎Fが攻勢に出た中で迎えた終盤に、セットプレーから鎌田次郎選手(現・柏)による渾身のヘディングシュートが決まり、仙台は逆転勝利をおさめました。
多くの方にとって“希望の光”となったであろう、この一戦。リクエストしてくれました、たろえもんさんの思い出を紹介いたします。

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