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仙蹴塵記

【ホームタウンから】被災地訪問で名取市閖上へ。それぞれの思い

ベガルタ仙台は19日、2021シーズンのチーム始動にあたり、宮城県名取市閖上地区を訪問した。2011年3月11日に発生した東日本大震災を被災し、その場所をホームタウンとするクラブとして、復興支援活動で宮城県内の被災地を訪れている。2015年からは毎年、新チーム立ち上げ時にも、新しく迎え入れた選手やスタッフも含めて被災地に足を運ぶ。

2011年当時に指揮を執った手倉森誠監督が8季ぶりに戻って迎えた今季は、チームの選手・スタッフ・そしてフロントスタッフが名取市の閖上地区へ。始動時に同地区を訪問したのは、2017年以来となる。そのときから4年が経ち、名取市震災メモリアル公園が整備されるなど景色も変わったが、津波による甚大な被害の爪痕は今も残る。新加入選手の皆川佑介やマルティノスも合流し、被災経験がある者も、これからこの地をホームタウンとしてプレーする者も、被災地の現状をあらためて知った。

出発前には、手倉森監督の意向で、東日本大震災が発生した2011年当時のプレーや復興の歩みをまとめた映像を全員で鑑賞し、当地に向かったという。名取市震災メモリアル公園に到着したチームは、まず名取市東日本大震災慰霊碑の前へ。株式会社ベガルタ仙台の佐々木知廣代表取締役社長、手倉森監督、そして選手代表の関口訓充が慰霊碑に献花した。続いて、山田司郎名取市長より「復興は大きな犠牲のもとにあることを踏まえ、震災の経験を後世に伝承していく」ことの意義について説明があり、「素晴らしいスタートダッシュを飾り、好成績を残されますように」という激励を受けた。

続いて、震災の語り部の方から、チームは当時の被災経験について説明を受けた。慰霊碑の高さは大津波と同じ8.4mであること、900人を越える方々がこの地区で犠牲になったことなどを聞き、チームは向かいの区画にある日和山神社に移動。周辺を見渡せる場所から、あらためて津波の被害の大きさをそれぞれ実感した。その後、名取市震災復興伝承館を見学し、チームはフラッグを寄贈した。

手倉森監督は仙台の監督に復帰してこのような活動ができたことについて「あの日(震災発生当日)を鮮明に思い出しました」と思いを新たにし、「生かされている者の使命、やらなければいけないという気持ちを思い出しました」と、個人としても感慨深い様子だった。2011年に仙台で被災し、2014年からの他クラブでのプレーを経て2018年に復帰した関口は「一人ひとり、被災地のために戦う思いを持ってピッチに立てば、自ずと結果はついてくると思います」と、新たな仲間がこのチームでの使命を理解して一緒に戦う2021シーズンへの意気込みを口にした。そしてこの日合流した皆川も「選手としてはまだ未熟ですが、それでも勇気や希望を届けられる選手でありたい」と決意。それぞれの熱い思いをピッチで表現するために、彼らはこれからのトレーニングに臨む。

reported by 板垣晴朗

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