仙蹴塵記

明治安田生命J1リーグ第16節 名古屋戦・第一報 マルティノスの今季2点目を守り、1-0で勝利。今季初のアウェイ勝利とリーグ戦連勝

明治安田生命J1リーグ第15節・大分戦から中三日。ベガルタ仙台は前節から先発メンバーを6人入れ替えた。真瀬拓海、アピアタウィア久、松下佳貴、マルティノス、加藤千尋、皆川佑介が先発入り。松下はこの試合がJ1通算100試合目で、ゲームキャプテンを務めた。

立ち上がりの仙台は、思うようにボールを持てない展開が続く。4分には自陣左サイドでの相手FKからゴール前にボールを入れられたが、これは落ち着いて対処した。15分には自陣でのパスミスから相手に繋がれ、齋藤学にシュートされたが、これは枠外だった。19分には自陣左サイドからのFKでマテウスに弾丸シュートを打たれたが、これはヤクブ・スウォビィクがセーブした。

仙台は20分、カウンターから左サイドにマルティノスが抜け出したが、併走した西村拓真へのパスはカットされた。22分、マルティノスの右からのクロスを加藤千が折り返し、西村がシュート。これは左に外れた。29分には高い位置のカットから西村がスルーパス。これを受けたマルティノスのトラップは大きくなってしまい、ランゲラックにキャッチされた。

33分、仙台は真瀬からの右クロスをマルティノスがボレーシュート。これはランゲラックに防がれた。34分には石原崇兆のクロスにファーサイドのマルティノスが合わせたが、シュートは右に外れた。その後はまた押された仙台だが、じっくり反撃の機を待つ。すると42分、高い位置でマルティノスのプレスでこぼれた相手ボールを西村が奪い、皆川のポストを経て再びマルティノスへ。マルティノスはゴール右寄りにボールを運ぶとこのチャンスをしとめ、右足で先制ゴールを決めた。仙台は1-0で試合を折り返した。

手倉森誠監督ハーフタイムコメント
・ディフェンシブサードではしぶとく。守備だけを考えず、0-0のつもりで。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半の立ち上がりも、仙台にとっては我慢の時間が続いた。59分には相手が攻撃の選手を一気に二人交代して、攻勢に出てきた。スウォビィクを中心に何とかこれを防ぐと、64分にカウンター。西村がボールを運び、そのパスを受けた皆川がシュートしたが、これは右に外れた。

劣勢の仙台は、飲水タイム後の69分に2選手を交代。マルティノスと皆川から、中原彰吾とフェリペ・カルドーゾに交代した。78分、仙台はカルドーゾのキープからカウンター。西村とのパス交換からカルドーゾがシュートしたが、これはランゲラックの好セーブに阻まれた。その直後に、松下から上原力也に交代した。

84分と86分に相手の決定的なシュートを受けた仙台だが、これは相手のシュートがいずれも枠をとらえなかった。88分の至近距離のシュートはスウォビィクが食い止めた。

90分に仙台は、石原とフォギーニョを蜂須賀孝治と佐々木匠に交代。90+5分には吉野恭平が相手選手と激しく接触。脳震盪に関するルールで追加交代としてシマオ・マテを投入。その後も相手の攻勢を食い止め、1-0で逃げ切りに成功した。今季リーグ戦で初めてアウェイで勝つとともに、今季リーグ戦初の連勝も記録した。

手倉森誠監督は試合後、無失点で乗り切った選手たちを「(点を)取らせないメンタリティーでやってくれました。チームとしてコレクティブに戦えました」と称えた。チームは大きな勝点3を持ち帰り、ホームに戻ってくる。

reported by 板垣晴朗

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