仙蹴塵記

明治安田生命J1リーグ第22節 札幌戦・第一報 立ち上がりに失点し苦しむも、真瀬拓海のプロ初ゴールで追いつき引き分け

ホームで明治安田生命J1リーグ後半戦最初の勝利が欲しい、ベガルタ仙台。第22節・札幌戦には、前節・浦和戦から先発を1人入れ替えて臨んだ。浦和戦で負傷退場した西村拓真がサブに回り、浦和戦で途中出場したフェリペ・カルドーゾが代わって先発した。ゲームキャプテンは松下佳貴が務めた。

仙台は4分に出鼻をくじかれてしまった。相手の幅を使った攻撃から左サイドをルーカス・フェルナンデスに抜け出されると、この好機で決められて0-1とされた。

立ち上がりに出足が揃わなかった仙台は、攻撃が噛み合わずなかなか札幌ゴールに行けない時間が続く。15分には富田晋伍が相手最終ライン裏を狙ったが、このスルーパスはフェリペ・カルドーゾに渡る前にGK菅野孝憲に捕られた。

仙台は悪いリズムのまま24分、相手CKから宮澤裕樹にシュートを決められた。しかしこれはVAR判定によりノーゴールでスコアは0-1のまま。命拾いした仙台は、31分、吉野恭平の縦パスからフェリペ・カルドーゾ、赤﨑秀平とつなぎ、最後は真瀬拓海がゴール前に走りこんで決めた。真瀬のJ1初ゴールで、仙台が1-1とした。

44分、仙台はフェリペ・カルドーゾが右の関口訓充に展開。ここからのクロスをフェリペ・カルドーゾがボレーシュートしたが、これは上に外してしまった。仙台は悪い立ち上がりから何とか盛り返し、1-1で前半を終えた。

手倉森誠監督ハーフタイムコメント
・入りからエンジンをかけて、しぶとく戦うこと、どんどんサポートしてあげよう。

仙台は後半から、フェリペ・カルドーゾに代えて西村を投入。すると52分、仙台は真瀬が右サイドから送ったクロスに西村が走りこんだ。しかしこれはゴール左へ外れた。57分には関口の左CKに平岡康裕が合わせたが、これは左に外れた。

仙台は59分、連続攻撃から西村が右サイドでシュート。これはGK菅野に弾かれ、こぼれ球に飛びこんだ真瀬のシュートはクロスバーに阻まれた。64分に仙台は関口から氣田亮真に交代した。

仙台は相手CKから76分と78分にピンチを迎えたが、相手のシュートミスに助けられた。81分に赤﨑と加藤千から、エマヌエル・オッティと中原彰吾に交代した。

86分に仙台は相手の連続シュートを受けるも、ヤクブ・スウォビィクがスーパーセーブ。90+3分には仙台が逆襲し、氣田がシュートに持ち込む。しかしこれは菅野に止められた。両チームともアディショナルタイムは譲らず、後半はスコアを動かせず試合終了。仙台が獲得した勝点は1にとどまった。

「ホームでの三連戦目でしたが1にとどまってしまったことに対しては、非常に悔しい思い」と、手倉森誠監督は中断前の一戦で勝てなかったことを猛省。試合後にはロッカールームで「(ホームでのここ二戦を)分け、分けできたぶんを、8月で取り戻すぞ」と、チームに呼びかけたという。J1リーグ戦は、約3週間の中断期間に入る。

reported by 板垣晴朗

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