仙蹴塵記

明治安田生命J1リーグ第5節 G大阪戦・第一報 セットプレーからの1失点を取り返せず敗戦。内容向上も6戦勝ちなし

約三週間の中断期間を経て、ベガルタ仙台は日程変更により8月3日に開催された明治安田生命J1第5節・G大阪戦に臨んだ。仙台は7月10日のJ1第22節・札幌戦から2人の先発メンバーを変更。上原力也と氣田亮真が先発入りした。ゲームキャプテンは関口訓充が務めた。

仙台は、G大阪がサイドを狙いクロスを上げるかたちを徹底してきたことに対して、耐える時間が続いた。しかし13分にヤクブ・スウォビィクが山本 悠樹のミドルシュートを止めるなど、落ち着いて対処。14分には右サイドから西村拓真が切れ込んでシュートしたが、これは東口順昭に防がれた。直後の15分にも、西村が東口との一対一でチップキックを選択。GKをかわしたが、カバーに入ったDFにカットされた。

25分には仙台は、相手DFのクリアミスで右CKを獲得。上原がトリックプレーをしかけ、最後は関口が遠目からシュートを狙ったが、これは東口に止められた。31分には右サイドに開いた赤﨑秀平のクロスを真瀬拓海が蹴りこんだが、VARによる判定の末に赤﨑がオフサイドとされて無効となった。

仙台は気を取り直したいところだったが、35分にCKからパトリックのヘディングシュートで先制点を許してしまった。その後は立て直してサイド攻撃をしかけたが、ゴールは割れず。0-1で試合を折り返した。

手倉森誠監督ハーフタイムコメント
・シンプルに、ていねいにボールをスペースに流し込もう。正しいポジションをとること。ボールを出したままにしないこと。

ハーフタイムでの選手交代はなし。50分に仙台は左サイドから赤﨑がクロスに持ち込み、真瀬がフリーで飛びこむ。しかしヘディングシュートを打ち上げてしまった。

仙台は58分、関口と石原崇兆に代えて加藤千尋と蜂須賀孝治を送りこむ。65分には蜂須賀のクロスに加藤千が頭で合わせたが、シュートは左に外れた。67分には西村拓真と氣田亮真から、フェリペ・カルドーゾとエマヌエル・オッティに交代した。

仙台はボールをよく動かして攻撃し、73分には厚い攻めから加藤千がシュート。しかし味方に当たってコースが変わり、枠を外れた。76分には蜂須賀のクロスからカルドーゾがヘディングシュートに持ち込んだが、打ち上げてしまった。

79分、上原、カルドーゾと縦につなぎ、オッティが抜け出す。だがシュートは惜しくも左に外れた。80分に仙台は上原からフォギーニョに交代した。89分には吉野のパスを受けたカルドーゾがシュート。だが遠目からの一撃は左に外れた。90+3分には、カルドーゾのポストプレーを受けた赤﨑が遠目からシュートしたが、これも枠外だった。

後半は仙台がワンサイドゲームに持ち込んだが、点を取れずに0-1で敗れた。内容面で向上が見られても、6試合勝ちなしと苦しい状況は続く。手倉森誠監督は試合後、チームに「構えさせて押しこんだ相手に対してどう点を取るのかというところに対して、もう一ひと工夫、ひとクオリティーというところをやり続けて高めていかなければ勝点3は加わらない」と呼びかけ、勝つために徹底すべきことをさらに強調した。

reported by 板垣晴朗

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